ネット世代の雑評論

主にネット上に散らばる各々の事象についての紹介、及び評論

「ねじまきカギュー」②巻感想

タイトルの巻数の数字を丸付き文字にしてるのは表紙とかのそれが多少そんな感じだから。


ねじまきカギュー ヤングジャンプ公式
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中山敦支 Wikipedia

一巻の感想記事


最近一押しの漫画。王道正着ながら邪道搦手。凄みのあるキャラ描写は現代の如何なる漫画にも負けないだろう。
結局まだ同じ作者の過去作で代表作?のトラウマイスタは2巻までしか手に入れてないけど。最後の方がやばかったらしいのだが。

今回はVS風紀委員会の前半といった模様。舞台設定が少しづつ出てきている。
「私立花は桜木学園」
生徒数一万敷地面積東京ドーム100個分。
4675500平方メートル?正方形だったら一辺2.1km以上。かなりでかいマンモス校。竹本泉の作品に出てくる聖林檎楽園学園よりは少し小さいっぽいけど(徒歩のスピードが時速6kmと仮定して第二図書館から海岸方面まで30分、3km。第一図書館からもそのぐらい。聖林檎楽園学園の形も第二図書館の位置が学校の端(どの方角の端だっけ?)に位置しているぐらいしかわからないが、仮に正方形として対角線上にあるとしてやっとギリギリ私立花は桜木学園の方が大きくなる(√34675500 ×√2=3058(m))、実際、海岸近くの校舎のまりあん達アップルパラダイスのエピソードで第一図書館は出てないので(たぶん)可能性は低いのではないか。どうでもいいけど。結局土地の形もわからん(一応山が動く回で空撮があったけどあんま信用できない。見切れてるし大きさに比して建物少なすぎるし)し、3kmって仮定も直線距離だし現実的じゃない)、でもかなり大きさが似ている。巨大学園、高校の大きさの限界としてギリギリリアリティを保つ大きさという事だろうか。まあ聖林檎楽園学園地味に大学院生とか出てきたけどそこの学生とは誰も言ってないし。しかし、私立花は桜木学園は都会に位置してるっぽいのよね。どれだけ金かかってるのやら。聖林檎楽園学園なんて周り砂漠とジャングルと海岸とか山とかに囲まれてるし、ついでに近くにでかい天体望遠鏡が建てられるほどで空気が綺麗っぽいし。たぶんド田舎。一応町は隣接してるが時代を感じさせる趣があるし。映画館ぐらいはあるようだが。架空の巨大学園の比較の記事書きたいけどそんな読んでないしなあ。エイケンのザッショノ学園とかもやたらとでかかったか。生徒数一万なのでちょうど東京ドーム一個分の面積に100人の生徒がいる計算。まあ生徒のいない施設とかも多いかもだけど。
実際コロッセオのような施設やスカイツリー染みた塔、ガスタンクや森が描かれている。

そして物語的にも重要な意味を持つ私立花は桜木学園唯一の校訓「絶対個性主義(キャライズム)」。
キリスト似の理事長(トラウマイスタの社長とクリソツ?二巻までしかもってねーから微妙だけども、なんか理事長室の前にガネーシャっぽい像とか置いてるし、Wikipedia情報からもそれっぽい)(キリスト似、長髪痩せ型髭面。漫画とかではよく見るよね。シックスとかトキとか…もっといたような気がするけど忘れた。結構重要なポジションだったり。)が語るその内容は「自分がしたいことは自己責任でなんでもして良い」。世紀末的な臭い。
理事長はこの学園を蠱毒と表現する。
個性を持つ生徒を戦わせて絶対最強の個性を作り出すのが目的らしい。
黒幕?黒幕がラスボスとは限らないけれども。

まあそんな訳で校則がないけど、廊下走ったりとかしたら風紀委員会が狩りに来る。
という訳でカギューちゃんとカモ先生との間を不純異性交遊と見做される。
VS風紀委員会編である。風紀委員ってもうチョイ大人しいものじゃないかなと思ってたけど、まあそうでもないようだ。
風紀四天王の紹介
牙々丸恵
相撲部横綱
女子相撲部という時点でちょっと違和感を感じるけど横綱ってなんでしょう。
発条拳を一度耐えるけど本気でやられたらダメだった。

東郷・マチルダ・竜子
サバイバルゲーム部部長
サバイバルゲームってトラップとかいいんだっけ?ナイフはいいとして。防弾用のメガネもなんかスカウターみたいな表示出るし。
一巻から出てるカギューちゃんの友人達の連係プレイで敗北。
たぶん風紀委員会では一番かわいい。任務失敗した時とか。おまけ漫画でも。

山田織筆(オルフェ)
フェンシング部部長
レズビアン?正直二巻では戦ってないし描写不足だけど愛とは自己犠牲と語る。
匂いフェチ?委員長・犬塚紫乃を愛している。

犬塚紫乃
風紀委員長兼かるた部部長
カモ先生の幼馴染その2。こいつも結局カモ先生に恋焦がれてるらしい。
かるた部?文化部かよって思わなくもないけど、ちはやふる読むと普通にスポーツな感じするしいいよね。
ヤングジャンプの連載でその戦いはすでに読んでいるが恐ろしい強さ。


いずれもキャラが立っている。正直主人公達を食わんとするレベルのキャラクター性だが、そういう前のめりな姿勢はこの作者の持ち味。
出し惜しみはしない。出し惜しみして打ち切られる作品の多いこと。


やはりこの漫画の一番の良さは感情のぶつかり合いとその描写だろう。
要所要所感情の極まる場所で大ゴマを使ったり、凄まじい顔芸を描いたり、とんでもない構図を使ったりする。
リアリティという面ではそれほどでもない絵柄だが、リアリティ、現実味を振り捨てて描写に当てるその方針はこの漫画において成功している。

例えば、カギューちゃんが落ち込んで学校に来ないので友人達が見舞いに来るシーンでは意味も無く畳が渦を巻いて凹んでいる。これはカギューの心情を表す描写だろう。
牙々丸恵との戦いでは何の説明も無く丸恵に一本ヅノが生え鬼のようになる。一々理由を説明しない、できないが強さの表現として成り立っている。

要するに、出来事をそのまま描写する写実的技法と、作者の思うように描写する印象的技法の違いである。
どちらが良い悪いではない。それぞれの題材にあった手法があるわけだ。


今回はカギューの活躍はそんなでもない。カモ先生の立場と目標、カギューの愛の基盤を描くためにそれぞれ時間が必要であったという訳だろう。心情描写という面でも中々いい線を行っていると思う。
そしてその代り、間に立つキャラクター達の描写を固めてきた。
友人である富江と紅羽、そしてエグミ。風紀四天王。理事長。いずれも濃い活躍。
現代の所謂サブカルチャーとはキャラクターの芸術である。その意味でねじまきカギューは一歩先を行っている。
全てのキャラクターに魅力を持たせていて非常に好印象であった。


あえて苦言を呈するならば、まあ今巻ではカギューの活躍が少なかったからかもしれないが、もうちょっと南家螺旋巻拳の技とかバンバン出しても良いと思う。
今回新しく登場した技は受け流しの技である螺旋巻辻流のみ。一巻初出のを合わしても、螺旋巻発条拳と螺旋巻旋風掌があって合計3つ。少ない。

巻を経ればもっと出るかもしれないが、北斗の拳みたくバンバン出した方が面白そう。せっかく回転の拳というおいしい設定があるのだから、ネタは簡単に尽きないはず。投げ技でも極め技でも回し蹴りでも神砂嵐でも使えば良いのに。
ヤングジャンプでの紫乃との戦いでもアホの一つ覚えみたく発条拳しかつかわねえし。技名なしの肘打ちとか無茶なヘッドバッドはしたけど。いや紫乃は色々出してたけども…

確かに実践的な拳法で、一つの技が最強で後は蛇足みたいなアレはまあありそうだが、そういうリアリティはこの漫画に求められていない。

もちろん、決め技は発条拳でいいけども、もうちょっと色々出した方が楽しいのではないか。


今一番勢いのある漫画、「ねじまきカギュー」。
バトル漫画としては一種の到達点にあるのかもしれない。
恋愛漫画としても凄まじいところがある。
2巻はこの漫画の方向性を決めたといって良い。非常に期待が持てる方向性で、非常に濃厚だが読みやすい、読んでいて好感が持てる作品である。引っ張る力が強く次へ次へと読み込んでしまう。
ヤングジャンプでの連載とともに注目していきたい。
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テーマ:読書 - ジャンル:サブカル

  1. 2011/09/17(土) 04:38:16|
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