ネット世代の雑評論

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世界中の数字の色々

数字 - Wikipedia

数字。この言葉自体を数そのものだと誤認する人はたまにいるが数という概念を字として記したものである。
必ずしも数という概念についての人間の考え方は一定ではなかったようで、古代から様々な書き方が提案された。
またそれぞれの文字から派生した数字というモノもある。
今回はそういうのを見ていこうと思う。

現在もっとも一般的に使われる数字はいわゆるアラビア数字だろう。算用数字という場合もあるか。
123という奴である。
アラビア数字というだけあってアラビア、中東付近で作られたのかなと思いがちだが、本来はインド・アラビア数字というべきそれであって源流はインドにある。0の概念を作り出したのがインド人というのはよく聞く話であろう。
サンスクリットやヒンディー語などに使われるデーヴァナーガリーに使われるデーヴァナーガリー数字(6世紀ごろに成立)が0を含んだアラビア数字の直接の祖先である。インドにはもっと前にブラーフミー数字もあったがそれは0も無く違ったものと見做せる。
もっとも、現代のアラビア数字とデーヴァナーガリー数字はそれなりに形も違う。その簡便な記法から西洋以外にも南方や東方へと世界中に広がったがそこでもローカルな変化がみられる。
アラビア語では右から左へ文字を書いていく訳だがインドから拝借した数字だけは左から右へと書く。アラビア圏のワードプロセッサやタイプライターはそのために逆送り機能がある。
現在の一般的なアラビア数字はマグリブ、北アフリカ北西部で使われるアラビア語に付随した形であろう。イスラム教がヒスパニア、現在のスペインに侵攻した際に伝達されたようだ。10世紀のことである。


日本人が次に目にする数字は漢数字だろう。漢字に付随する数字である。
一二三という奴である。亖で四だったり異体字も多い。有名なのは混同や改竄を避けるための大字か。壱弐参という奴ね。
漢字というのはそれぞれ成り立ちがよくわかってたりするが今回は避ける。四とか五とかは仮借で音が同じ漢字を持ってきてたりとか。
関連するのでは算木と呼ばれる計算用具に由来する算木数字や、そこから発展した中国蘇州の蘇州号碼などがある。蘇州号碼は今でも中国やマカオの市場での価格表示やミニバスの運賃表示で見られるとか。


他にたまに見るのはローマ数字か。ラテン文字を使った表記でラテン語に付随する数字ということになろう。
I、II、IIIという奴である。
順序や番号、文章の脚注番号に使ったりする。他では時計の文字盤表記なんかで使われたりするか。映画やゲームの制作年表記に使う場合も。
一般的な表記では1~3999まで表せる。それ以上の表記方法はあまり使われないが色々やり方はある。0は存在しない。
はっきりいってアラビア数字と比べると扱いにくい性質が多い。であればこそ西洋世界でも取って代わられている訳だが。


ギリシア数字というものもある。もっともこれは数字というか記数法でありギリシア文字をそれぞれの数字に当てたものである。
αが1、βが2、γが3…… となる。これに最後に数字であることを示すためにアポストロフィー(’)を付ける。
こうした記数法は現在でも見られ、ヘブライ数字やキリル数字、なんならアラビア文字記数法というものもある。
現在では大抵アラビア数字に取って代わられているが聖書の章節番号などを表すために使われたりもする。


古代のもので面白いものも多い。
一つはバビロニア数字。楔形文字に付随する数字という事になる。
60進法による位取り記数法が紀元前2000年に確立された。これにより天文学が発達したとか。

マヤ数字はマヤ絵文字に付随する数字であり、5進法的であり20進法的でもある。マヤは暦で有名だがマヤ数字で書かれている訳だ。

インカのキープはロープの結び目で数を表現した。言語情報が含まれている場合もあり、他の文明とやり方が全然違うのが興味深い。


さて、インド、中国、ローマ、ギリシャ、メソポタミア、マヤ、インカと古代文明それぞれに数字の起源があるようにも思える訳だが、じゃあエジプトはどうなのか?
ある。ヒエログリフの数字
とりあえず一、十、百、千、万、十万、百万に対応する文字がある。2~9はない。
それじゃあどうするのかというと9なら1の文字を9回書く訳だ。99なら10の文字を9回、1の文字を9回書く。後も同様で都合9999999まで書くことが出来る。シンプルで雑でエジプトだなあという感がある。
まあヒエラティックだのになるともうちょい改善されるようだが。分数表記はエジプト式分数とか言って結構独特である。



どれも同じ数を書くのに対し様々な方法が用いられており興味深い。
数という抽象的概念をどう捉えるか、人が苦戦して来た歴史を思わせるものである。




制作年表記にキープとかヒエログリフとか使おうというネタはやめておいた方が良いと思う。
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テーマ:雑記 - ジャンル:サブカル

  1. 2020/03/13(金) 03:18:51|
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