ネット世代の雑評論

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Wikipedia探訪「カール14世ヨハン (スウェーデン王)」

カール14世ヨハン (スウェーデン王) - Wikipedia
ベルナドッテ王朝 - Wikipedia

フランス革命後のヨーロッパで太陽のごとき輝きを見せたのはナポレオン・ボナパルトであるが、そのあまりの輝きが故に後代の人に多くの一等星を見えなくさせた。
そんな綺羅星の中で、あえて太陽に相対する月に例えるべき人物を挙げるならばそれはジャン=バティスト・ベルナドット、またの名をカール14世ヨハン、であろう。

ベルナドットは元々ただの事務弁護士の息子であり、ボナパルト家が元々イタリアの血統貴族であったことを考えると自ら皇帝の冠を被ったナポレオンと比べても望まれてスウェーデン王となったベルナドットは十二分に比する大出世といえるだろう。

ナポレオンとベルナドットの関係は一様ではない。フランスでは皇帝と将軍という上司部下の関係であった。略奪を許さず寛容な統治をおこなうベルナドットの仁政や清廉な人柄はナポレオンとは違った形のカリスマを育て上げた。それがナポレオンにとっては邪魔であったのだがベルナドットの軍事的才覚を捨てることは出来なかった。

ベルナドットの人柄、統治の才能はスウェーデン人に広く伝わり、後継者問題に悩む経済破綻中の国家であったスウェーデンにとって挽回の一手として王太子としての養子としての獲得を決断させた。
ナポレオンとしてはやや面白くなかったが旗下に置き続けるにも問題を感じたのかこれを認めた。

スウェーデンの王太子、後にはスウェーデン王として経済を立て直し、イギリスとロシアとの中立を保ち、ロシアに攻め入るナポレオンに対してはロシアに肩入れしナポレオンの敗北を決定づけさせ、色々あってノルウェーを併合しスカンジナビア半島を統合した。

そして現在までスウェーデン国王はベルナドットの血筋である。

ベルナドットはナポレオン終生のライバルとされる。そして勝ったライバルであり、ナポレオンのライバル以上の存在である。



近代というのは中々に奇妙なことも多い。
フランスの兵卒出身の人間が王となり、スウェーデンの近代化を果たす。
ナポレオンは最大限に驚異的な人物であるが、歴史は全くもって一人の影響で動くものではない。
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テーマ:雑記 - ジャンル:サブカル

  1. 2019/08/21(水) 03:29:10|
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