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世界中の神話(パンテオン)の最高神など書いていく④道教、朝鮮、日本、ポリネシア、アボリジニー

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世界中の神話(パンテオン)の最高神など書いていく①エジプト、ギリシャ、ローマ、ミトラス教、ウガリット
世界中の神話(パンテオン)の最高神など書いていく②メソポタミア、ヒッタイト、ヒンドゥー教、仏教
世界中の神話(パンテオン)の最高神など書いていく③ゾロアスター教、アルメニア、聖書
世界中の神話(パンテオン)の最高神など書いていく④道教、朝鮮、日本、ポリネシア、アボリジニー
世界中の神話(パンテオン)の最高神など書いていく⑤ケルト、北欧、スラヴ、バルト、フィンランド
世界中の神話(パンテオン)の最高神など書いていく⑥アフリカ、インディアン、アステカ、マヤ、インカ
世界中の神話(パンテオン)の最高神など書いていく⑦総括



第四回。今回は東アジアから南洋諸島を中心に。
色々と紹介してるが、「全て」の神話にまで手が回る訳では無い。はっきり言って多すぎるんだよね
とはいっても、その辺の本屋でも見ると誰でも知ってるように思える日本神話についての簡単な概略についての本がまともに売ってたりもする。つまりはその程度も知らない人がいて、需要がある訳だ。
私の悪い癖なのだが、自分の知っている「程度」の事は大体他人も知っているだろう、というある種の傲慢さというか見越しというかだろう運転というかがある。実際問題、人の短い人生で「全て」を知ることなんてできない。当然どんな人でも、たとえネットで検索すればすぐに出るような情報であっても、知らないということはある。私だってほとんど誰だって知ってるようなアイドル情報には疎いし。
そういう訳でこうして広く浅くまとめた記事も重宝する人は出てくるだろうと思っている。

情報だけじゃなく個人的な感想みたいなのもちょろちょろ入ってるけどね。むしろそっちがメインなのかもしれない。

第三回は道教神話、朝鮮の神話、日本神話、ポリネシアの神話、アボリジニーの神話を見ていきたい。
ではスタート。


中国神話・道教神話

中国神話、特に漢民族による中国古来からの中国神話と言い出すと最高神らしい最高神って感じなのは言い表しにくいんだよね。強いて言えば天地開闢の創世神、盤古(元始天王)か「天」という概念(日本でいえば「お天道様」に相当?)か、三皇五帝の最初、女媧や伏羲とかだろうか?

「天」は天帝ともいう、というか天という概念を人格神としたのが天帝というべきか。殷代の天子は天帝を祀ることを義務とし、一般人がこれを祀るものではない。天帝は北極星と同一視されたりする。道教ではそれは天皇大帝といい、北極紫微大帝(北極大帝・紫微大帝)とも成り、北斗七星の神格化である北斗真君(北斗星君)と習合し同一視される場合もある。
北極星は宇宙の中心たる北辰に位置する(だから自らは動かない)。その関係上運命神とされたり、北斗七星は斗、ひしゃくであること、天空の星々は止まらない永久時計で農耕に重要であることから大地を潤す農耕の神ともされた。

モンゴルなどのアジア北方の遊牧民族では「天」はテングリと呼ばれる。中国ではそのまま天と訳されたりするが、こちらは北極星ではなく澄みきった青空の神格化だという。
モンゴルの宇宙創世神話において人格神として「テングリ・ハイラハン」が現れる。ブリヤート族の神話では「西の善きテングリ」「東の悪しきテングリ」という表現がありゾロアスター教の影響が想われる。テングリは男性神であり女性神である大地と対応するとか。テングリ崇拝は世界各地に散らばっており未だによくわかってないことが多い。ポリネシアのタンガロアもテングリに由来するとかいう話すら。

で、中国のそういった土着的信仰やらが老子やらの思想と合わさって道教となって、わかりやすくなったんだか余計グチャグチャになったんだか、ともかく歴史は進む。
道教の説明はちょっとめんどくさすぎてやりたくないんだが、真理=道と一体となり仙人となるとかいうのが思想である。道は学ぶことはできるが教えることが出来ないとか。

まあなんにせよ道教における神格はすげー多い。ちゃんと最高神もいる。時代によって変わるが……

まずは三清。
「太元」即ち全ての物事よりも先に誕生した常住不滅の存在を神格化した元始天尊。万物の始めであり「道」の本質であるとかなんとか。あえて元始天尊一柱を最高神といってもいい。
「道」の神格化である太上道君。イマイチ影が薄い。
道教の始祖とみなされる「老子」が神格化された太上老君。元始天尊の応身(≒化身)ともされる。結構人気。

で、三清は概念的過ぎる神で、実質的に宇宙の万物を運用・統治してるのが四御と呼ばれる四柱の天帝がいる。
宋代からはその中でも玉皇大帝が最高神として庶民からも広く信仰されている。天界・宇宙・地上・地底あらゆる場所の支配者。「西遊記」において孫悟空に聖天大聖の位を与えるのも玉皇大帝である。
四御には他に上記で言及した北極紫微大帝、四季と日月星辰、天地を司る。
なんか上の説明だと同一化してた天皇大帝、天地人の三才万物、星辰、兵革を司る。
四御唯一の女神、后土は全ての土地を統括する地母神であり墓所の守り神である。元々男神だったが陰陽五行説や地母神のイメージから女神になったとか。

後は、航海と漁業の女神・媽祖が天后として最も地位の高い神とされる場合も。トンチキ神話2D格闘ゲームFight of Godsに地味に出てたよね。

しかし、結局のところそこら辺にいる中国人に神を一人挙げろと尋ねると関帝、三国志にでてくる関羽の神格化、が挙げられるんだよなあ。関帝廟は未だに中国のそこらじゅうにあるし。
古来には武神だが今では商売神として主に信仰される。世界各地で信仰される…… 世界各地の中華街で。もちろん中国本土出は言うまでも無く。


朝鮮神話(檀君神話)

朝鮮神話というと伝説上の古代朝鮮王、檀君ばかり有名で信仰も広いが、別に最高神ではない。
王朝の祖が神であるというたまにある奴である。

一応世界観としては北方ユーラシアのアルタイ系諸民族の神話と共通点が多いとのこと。
最高神が誰かというと天地万物の主催者として至高神ハヌニムがいる。ハヌル、天、空という言葉に敬称ニムがついた言葉で概念的にモンゴル神話のテングリに近い。


日本神話

日本神話もなあ、書くこと多いんだよもう。
まあ自然崇拝の傾向が強く、全てに神は宿るという精霊信仰系だが現在まで信仰が途絶えていないというのが最たる特徴か。
メソポタミアのような都市の守護神というよりも氏族の神、氏神という向きが強いか。
神の系譜はギリシャ神話なんかも激しいが、天皇家に繋がる日本神話の神々の系譜も著しいものがある。
生きている多神教であり、自然崇拝であり、神格の数は冗談みたいに多い。

まあ最高神というかそれぞれの神社とか信仰とかで祀られてる神は違う訳だが、ともかく日本神話というパンテオンにおける最高神は皇祖神、太陽神アマテラスであろう。太陽神で主神で女神というのはやや珍しいが、皇祖神、王朝の祖で女神という方が珍しいかも?元々は男だった説もあったっけか。巫女的性格も持つ。高天原の天津神の主宰神。日本国民の総氏神。伊勢神宮内宮の祭神。別名オオヒルメムチ。神仏習合の観点からは大日如来と同一視=垂迹神とされる。

アマテラスは要は皇族、ヤマト朝廷に繋がる氏族が祀っていた神、という話だが、実はどこかで鞍替えした形跡も無くはない。
元々の天皇家の皇祖神は高木神ことタカミムスビだったかもしれない。タカミムスビは高木の神格化であり、ムスビ、生産・生成を意味することから創造神ということになる。古事記によると2番目に生まれた神。まあ日本神話の天地開闢は神が産まれては消えるだけで何をしているのか語られないんだが。
で、地味に日本神話上で、天に向かって矢を撃ったアメノワカヒコを返し矢でぶち殺したり神武天皇の部下の夢に出てきたりとなにかと天孫降臨を司令としてサポートしてたりする。朝廷内で祀られたりも。
創造神という性質がややよくわからなくウケが悪く、民衆に人気な太陽神に乗り換えた、まあありそうな話ではある。というか、未だに女系で皇祖神としての繋がりがある。アマテラスの孫ニニギ(天孫降臨で中つ国に降りてきたことで有名)の母方の祖父はタカミムスビである。

タカミムスビと対になって語られるのはカミムスビだが、そう考えると出雲系のクニの主神、概念的最高神はカミムスビだったのかもしれない。カミムスビも創造神。小人の神スクナビコナの親はカミムスビ。
もっとも、出雲と言えばやはり最高神はオオクニヌシだろう。国津神の主宰神。出雲大社や大神神社の祭神。スサノオの六世孫、というのが実は重要なところで、昔は皇位が継承できるのは五世孫までだったんだよね。であるからして、天津神との繋がりは切れ、国譲りを迫られることになったという話。別名は色々あるがオオナムヂ、というのに言及しておこう。

ムチ、で終わる別名を持つ神は結構少なく、他に有名なのはミチヌシノムチ、宗像三女神ぐらいだろうか。日本から大陸への海上交通の平安を守護する玄界灘の神で、転じて交通安全の神、その辺りからあらゆる「道」の最高神ということになった。で、「道」は道教でいう道にも繋がるからよほど偉いという話になる訳だ。なるほどムチとつく理由もわからなくはない。ムチは漢字で貴と書き、貴い神であることを表し、一種の最高神の称号ともいえなくはない。

あと、最初に生まれ出た神、アメノミナカヌシについても触れておくか。まあ元々の日本神話というよりも結構大陸の神話の影響が強い概念的な神だという声も高いが、復古神道とかだと最高神とされる。天帝、テングリ系ともされるがアヌなどの暇な天空神系の構図も見られる。

そういや天帝系でいうと対馬では天道信仰、要はお天道様があったか。まあ最高神~というより一つの神話の神という感じだが。これも母子神の話から八幡神、八幡大菩薩、応神天皇との習合があるんだよな。八幡神の話もしだすと長くなるが16代天皇応神天皇は実際皇祖神といえばそうだし、武神だったりするので武家などから結構人気だった。八幡宮の祭神ね。

皇祖神、神代の天皇家に続く系譜を見ると、太陽神アマテラス、創造神タカミムスビ、山神オオヤマツミ、海神オオワタツミ、そして神武天皇に嫁いだヒメタタライスズヒメはオオモノヌシ=オオクニヌシの系譜なのでスサノオの子孫でもあり、結構凄まじいことになってるのがわかる。中間のニニギとかも結構神社多いもんねえ。

他でいうとまあ結構好き勝手な神社が自分とこの神が一番偉いとか言ってた歴史もあるがやめておこう。色々合体しまくった神も多いしなあ。春日神とか。

系譜が違うがどうせ書くことも少ないのでこの辺に書いとくが琉球神道の最高神的存在はたぶん君手摩(キミテズリ)だろうか。海と太陽を司る琉球王国の守護神(女神)。キンマモンとは同じ役割でよく同一視される。
君主の即位儀式の際、聞得大君、琉球神道の最高神女(巫女の一種)に憑依する。天国みたいなアレであるニライカナイに住むとか。天から降ってきたキンマモンことキライカナイノキンマンモン、海から上がってきたキンマモンことオホツカケラクノキンマンモンがいるとか。
沖縄県の新宗教のいじゅんでキンマモンが主神扱いされてるのもあり、まあ他にそれっぽいのはいないのだろう。

アイヌ神話、ユーカラもここでいいか。アイヌ語による口承文学だがそれなりには保存されている。
アイヌでは高位の精霊をカムイと呼ぶ。日本語の神と同語源なのでカムイ=神としても大きく間違いは無かろうか。
で、最高神ねえ。もう著しいほど精霊信仰で最高神みたいな概念が通用しにくいんだよなあ。それぞれの口承ごとに内容違うし。まああえていうなら雷神、カンナカムイだろうか。あるいは太陽神トカプチュプカムイだろうか?まあ全然信仰の対象ではなかったのだが。

とはいえ一番人気、伝承中で人気なのはアイヌラックル、別名オキクルミだろう。アイヌ民族の祖であり地上で初めて誕生した神。英雄神、文化英雄でもある。様々な伝説で活躍する。アイヌラックルは「人間みたいな神」という意味。
カンナカムイが父親だったりするが、トカプチュプカムイが父親のバージョンもある。


ポリネシア神話

南太平洋諸島の民族の神話。ニュージーランドやハワイ、イースター島なんかが該当する。
あまりポリネシア神話とか意識しないだろう。しかしてちゃんと存在する。
とはいってもポリネシアは抜群に広い。太平洋に点在する島々に伝わる神話はバリエーション豊かだ。

ハワイ以外のポリネシア、例えばニュージーランドのマオリ神話での最高神はタンガロア(タガロア、タアロア、カナロア)である。
世界で一番大きな海に住む民族の神らしく海神である。場合によっては魚龍の姿を持つ魚と爬虫類の神とされることも。人型で表されられる場合も多いが。トンガやサモアなど西部ポリネシアでは創造神扱いされることも。

ハワイ神話ではタンガロアはカナロアと呼ばれるが、四大神の一柱に過ぎない。基本的には戦いの神であり男性のシンボルであるクーが最高神ということになる。新年の時期四か月は農耕と平和の神ロノ(マオリ語ではロンゴ)がハワイを支配するようだが。

ハワイでもっとも有名で信仰を集めた神はキラウエア火山の神、炎、稲妻、ダンス、暴力などを司るペレなんだが格としては落ちる。


アボリジニーの神話

オーストラリア先住民アボリジニが持つ神話。ニューギニアなんかも含んだり。まあオセアニア神話?境界線は曖昧。
ポリネシアなんかと同じく部族ごとに違うアレなんだが、おおむね共通する創造神の特徴がある。

総称として虹蛇、レインボー・サーペントと呼ばれる。それぞれの部族により名前、細かい性質は違うが、地上の水場と天空をつなげる虹を蛇として神格化したモノである。
一般的には創造神、創世神であるとされる(違う場合もある)。雨をもたらす精霊であり、怒ると洪水や疫病をもたらす。
偉大な母でありその配偶神である両性具有の神だとか。
虹蛇伝説はアフリカや、そこからアメリカにも伝わっている。中国でも虹が龍だとみなされることがある。

部族毎の名前を適当に上げていくと、ウングッド、ユルルングル、チェル、ンガルヨッド、エインガナ、ダーカーンなどがある。フィジーなんかだとデンゲイ。
いうて色々神話や逸話は違うのだが。

例えばユルルングルは偉大な銅のニシキヘビだとされる。
エインガナは世界の初め砂漠に一人で横たわっていて、それに飽きて生命を作り出した、全ての生命に繋がる紐を持っておりそれを離すと繋がっていた生物は死んでしまうとか。
デンゲイは住処の洞窟で体の向きを変えると地震を引き起こす。日本の大ナマズ伝説は南洋諸島に伝わった竜神話が蛇のいない島々を経て大ナマズとなって日本に伝わったとも聞くがなるほどこういう所に起源があるのかもしれない。



第四回終わり。この辺になると最高神という概念自体が当てはまらない場合もあるが、まあとりあえず大まかなパンテオンで一番偉いの、という形にはなってるか。

道教、タオリズム。日本でいうところの陰陽道か。話は知っていても実際何をやってるかってのは分からんものだよな。中国では今でも生きた宗教である。日本ではどうかな?

檀君神話、というとたまに聞く話だが、まあ最高神の話でいうとちょいちゃうよな。まあクトゥルフ神話の最高神はアザトースなのと似たような物か。

日本神話。中央アジアから北方遊牧民族の流れと中国南部の流れ、南洋諸島の流れが複雑に混ざり合っている。その癖ある程度信頼できるテキスト資料は政権側の意向が垣間見える古事記、日本書紀ぐらい。まあ民俗学者も大変な訳だ。いやまあ資料があるだけまし説もあるが下手にあるから大変説も。

ポリネシア神話はほぼハワイ神話の著名度が来ているか。ハワイは観光地として人気なのは発展した南国だからというのが大きいがこうした文化的要素も一押ししている。

アボリジニーの神話とかほぼほぼ鑑みるタイミングが無いのではないか?それでもちょっと気の利いた人なら虹蛇伝説ぐらいはそういえばそんな話あったなぐらいにはわかるのだろうか。

ここまで来るとヨーロッパ辺りの神話とは雰囲気も違ってくるか。いうて同じようなモチーフも多いんだが。
本当に違ってくるのはもうちょいあとで紹介する奴か。

⑤ケルト、北欧、スラヴ、バルト、フィンランドに続く。
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テーマ:雑記 - ジャンル:サブカル

  1. 2019/05/02(木) 18:00:00|
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