ネット世代の雑評論

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世界中の神話(パンテオン)の最高神など書いていく②メソポタミア、ヒッタイト、ヒンドゥー教、仏教

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世界中の神話(パンテオン)の最高神など書いていく①エジプト、ギリシャ、ローマ、ミトラス教、ウガリット
世界中の神話(パンテオン)の最高神など書いていく②メソポタミア、ヒッタイト、ヒンドゥー教、仏教
世界中の神話(パンテオン)の最高神など書いていく③ゾロアスター教、アルメニア、聖書
世界中の神話(パンテオン)の最高神など書いていく④道教、朝鮮、日本、ポリネシア、アボリジニー
世界中の神話(パンテオン)の最高神など書いていく⑤ケルト、北欧、スラヴ、バルト、フィンランド
世界中の神話(パンテオン)の最高神など書いていく⑥アフリカ、インディアン、アステカ、マヤ、インカ
世界中の神話(パンテオン)の最高神など書いていく⑦総括



という訳で第二回。こうして分けてるのは一記事にすると馬鹿みたいに長くなったからで便宜上の区切りなんだよね。
そもそもどうしてこんな記事書こうかと思ったかというと、世界中の神話とか紹介してるようなサイトってだいたいちょっとマイナーな神話とか見て見ぬふりしてるのか載ってないんだよね。
そらまあはっきりいって神話も集めればいくらでもあるし、ネットでも探せば十分資料はあるけど素人向けじゃねーなって感じがあったので、とりあえずわかりやすい所で最高神だけでも抜き出して書いていこうという話である。

まあ最高神が最強のはずだし、強さ議論の土台にもあるかもだしね?

第二回はメソポタミア神話、ヒッタイト神話、ヒンドゥー教、仏教でお送りする。
ではスタート。


メソポタミア神話

世界最古の文明ともされるメソポタミア文明が持つ神話。メソポタミアはチグリス川とユーフラテス川の間の沖積平野で現在のイラクの一部である。
細かく分けるとシュメール神話、バビロニア神話、アッシリア神話に分けられるか。
神々はエジプトよりもさらに都市の守護神としての立ち位置が強い。

ウルクの守護神にして天空神、星神のアヌが最初期の最高神だった、らしい。結構すぐに変わって、所謂「暇な神」として存在感は薄れていくが。神を表す楔形文字ディンギル一字でこの神を表す。

その後ニップルの守護神、大気や嵐、大地、秩序、王権の神エンリルが最高神、アッカド語で主人を意味する「ベール」の称号を得る。エンリルは秩序とか言う属性持ってるくせに洪水おこしたり疫病蔓延させたり強姦罪で冥界に追放されたりとロクなことをしていないことで有名。まあ嵐の神だしそんなもんかという感じではあるが。世界中で伝わる洪水伝説はメソポタミアにおけるチグリス川・ユーフラテス川の洪水に由来するとも言われる。

ちなみに王権の授与者としては領土拡大期は性愛や戦い、豊穣、金星の女神、ウルクの守護神、女神イナンナ(イシュタル)がその役割を担った。アヌがウルクの守護神だったはずだがいつの間にか変わってた。まあ隠居さんだしね。

その後バビロンの守護神、バビロニアの国家神マルドゥクが最高神となった。バビロニア帝国と言えば初代王、ハンムラビがハンムラビ法典で有名か。エンリルから「ベール」の称号を奪った。
太陽神、特に春分の日の太陽、春の太陽神であり豊穣神でもあった。エアの息子アサルヒヒとも習合した関係で呪術神、魔術神としての面も強い。割と万能の神で色々な神が集合されている。エア(=エンキ)、エリドゥの守護神にして知識・魔法・淡水・繁殖・豊穣の神とも習合している。なんならエンリルとも。

そしてアッシリアが最初の世界帝国を作り上げ、アッシュルの地にある首都アッシュルの守護神アッシュルがアッシリアの国家神、最高神となった。別にふざけてる訳でなく全部同じ発音で文字(楔形文字)にする際は限定符で区別する。アッシュル市自体の神格化とも。
一応太陽神とのこと。かつての最高神アヌの父親である天の神アンシャルと習合される。最高神にするのにちょうどよかったのと名前の類似性があったからね。
マルドゥクの新年祭なんかも奪ったとかで、「ベール」の称号やらも奪っている。エンリルからは妻ニンリルなんかも奪っている。


ヒッタイト神話

アナトリア半島に王国を築いたヒッタイト人の神話。アナトリア半島は現在のトルコのあるところである。
ヒッタイトというと製鉄で有名だろうか。当時の製鉄技術じゃあ強度は青銅と変わらんらしいけど鉄はどこからでも産出するのが強みだった。量を揃えられるんだよね。
西アジアの国でメソポタミア征服した関係上神話も乗っかってるんだよな。というかメソポタミア関係なくてもヒッタイト固有の神というよりフリ人の神が多いというが。

まあ割とヒッタイト自体謎が多いが、「神々の王」の座はヒッタイト神話によると天空神にして元始の神アラルが最初で、次にメソポタミアのそれと同一人物みたいな感じがあるアラルの息子、天空神アヌが神々の王になる。
で、クマルビがアヌのペニスを噛み切って神々の王に。で、なんか知らんけどそんなことしたからかクマルビはアヌの息子を孕む。
その末子たる嵐の神、天候神テシェプがクマルビを破り神々の王に。ヒッタイト帝国時代の主神はテシェプである。


インド神話・ヒンドゥー教神話

スケールのでかさで有名だよな。ヒンドゥー教、世界宗教ではなく地域宗教だと思われがちだが言うてインド以外でも信者は結構いる。元々はバラモン教とかいったが仏教登場以降に再編成されたのがヒンドゥー教ということになる。しかし古代のインドの信仰まで全てヒンドゥー教と言い表すこともあり定義は曖昧である。
言うて、また結構経緯が長くてややこしいんだよな。

えーっと、古代インド、リグ・ヴェーダの時代だとアーディティヤ神群のヴァルナとミトラが最高神なんだっけ?
ヴァルナは最初の方は神々の王としての司法神で、後に水の神みたいになってたっけ?一応始原神でもあるとかなんとか。仏教では水天として取り入れられ、日本の神社の水天宮の類はそれを祀ってたんだけど神仏分離の関係で、元々はヴァルナを祀ってたんだから日本神話の始原神、天之御中主神を祀るとかいうアクロバティックなことをしだしたんだっけ。

ミトラは割と世界中で信仰されてた神だがヴァルナの双子の兄弟ということになっていて、太陽神・契約神・正義の神ということになってたか。イランとインドがミトラ信仰の発祥地でこれがミトラス教に繋がる訳だ。

リグ・ヴェーダの時代の人気で言うと雷神・軍神インドラが最高で、まあ今でも人気があるが結構落ち着いている。ヴェーダ神話の主役。強力な雷神という性格はギリシャ神話のゼウスなどにも関連してるとか。

他にもヴィシュヴァカルマンが天地を創造した唯一にして万能の神ともされていたが後世では工匠神に留まる。現在でも物造りの神、技術の神、機械の神としてインドの工場で祀られているという。

近世のヒンドゥー教の教義では三柱の神が三神一体として最高神とされる、がこれもまた少しややこしい。一応公式的(政治的?)な教義としては一つの存在の三つの側面みたいな話だが、生きた信仰ではないらしい。
とりあえず、それぞれ神話が錯綜してて、それぞれの教派でそれぞれの神が偉い、創造神だと言い張ってるので基本的な性格だけ書いていくと、

ブラフマー、世界に実存の場を与える。一応、他の二神が創造神だとされる場合も多いが創造的な性格が強いのはブラフマーである。一応古い時代(リグ・ヴェーダほどには古くない?)にはブラフマーこそが一つ抜けて最高神扱いだったとか。今では他の二神と比べて信仰は薄い。性質が観念的すぎてついていけないからか?いうてそれなりにでかい神殿もあるが。

ヴィシュヌは維持神という事になっていて慈悲深いということになっているが、割と何でもありの神でもある。
化身とかいっぱい持ってたりするのだが、その中に仏陀が含まれていることに注目。無理矢理引き込んでる形なんだな。仏陀はキリスト教でもその伝説が聖人として組み込まれてたりもしてたが。
スリランカは仏教国であるが仏教の守護神、スリランカの守護神ということになってたり。

シヴァは破壊神であり、その反面としての再生神でもある。シヴァも結構なんでもアリ神だがヨーガ、瞑想、芸術の守護神という一面は面白い。曖昧さとパラドックスの神と呼ぶ人も。苦行者としても有名。
ヴェーダの時代に描かれる暴風雨の神ルドラがその前身だとか。
日本では大黒天とか、仏教では不動明王とかまあ割とアジア各地でその存在を見受けられる。

まあインドではそういうことになってるが、インドネシア(名前が話の都合でややっこしい)のバリ島では9割がヒンドゥー教徒な訳だが、そこで信仰されるバリ・ヒンドゥーでは全ての神は唯一神サン・ヒャン・ウィディの現れに過ぎない、というのが公式解釈となっている。
これはインドネシア共和国の建国五原則パンチャシラのひとつにある「唯一神の信仰」に由来するものである。インドネシアはイスラム教の国なのでこういっためんどくさいことになる。


仏教神話

うむ。仏は神じゃねーって?神的存在には間違いない。仏教側の他の宗教とは違うんだよマウンティング言葉遊びに過ぎない。いやまあそれなりに意味はあって、そこら辺にいるヒンドゥー教の神みたいなのの存在は認めるにしろ一種の衆生に過ぎないって話で、まあ結局マウンティングなんだが。

とりあえず仏にも種類があって、まあこれも上座部仏教とか大乗仏教とか密教系とかで違うんだが大まかに分けると、
修行を完成させ真理を得た如来、修行中の菩薩、力づくでも衆生を仏教に帰依させようとする明王、仏教における天界に住む護法神である天部の四種類ぐらいがある。観音とか垂迹神とかそういう分類もあるけども。

まあ基本的には如来が一番偉い。
で、スリランカや東南アジアなどで信仰される上座部仏教(部派仏教)で一番祀られてる、というか他に祀るものも無いというのが釈迦如来ということになる。仏教の開祖である釈迦、ゴータマ・シッダッタを仏=仏陀として敬う呼び方である。開祖が一番偉い存在というのは仏教の特殊性が感じられる?まあキリスト教や道教なんかもそういうとこあるはあるが。
上座部仏教では修行しまくって悟りを得ても仏にまではなれないという立場。まあ過去や未来の仏の話はあるんだけど。

で、大乗仏教だと頑張りまくれば究極最終的に仏、如来になれるという話になる。という訳でという話でもない気もするが如来もたくさんいる。大乗仏教っつってもまあすげー色々あるしそれぞれで最高仏というかも違うんだが。

例えば浄土宗やらの類だと阿弥陀如来が一番偉い。南無阿弥陀仏という奴である。。西方にある極楽浄土という仏国土(浄土)を持つ。阿弥陀、アミダーバは量り知れない光を持つ者、とかそういう意味。光属性?鎌倉の大仏は阿弥陀如来である。

日蓮宗・法華宗の類だとやはり釈迦如来=釈迦牟尼仏である。この場合、肉体を持った釈迦ではなくもうちょい面倒な概念の無量長寿の釈迦牟尼世尊、とかいうアレで、話によると他の諸仏は釈迦如来のコピーに過ぎないということらしい。

で、ヒンドゥー教に圧迫された影響で生まれた密教がある。一応大乗仏教の一種ということになる。
特に日本に伝わった密教なんかで最高仏とされるのが大日如来。永遠不滅の真理そのもので全一者。マハーヴァイローチャナと呼ばれ、そうなるとヒンドゥー教のアスラ王ヴィローチャナとの影響が想われるところ。めんどくさい話だがインドの太陽神スーリヤもヴィローチャナと呼ばれることもあるのでそっちかも知れん。ゾロアスター教のアフラ・マズダとの関係性を指摘する声も。
で、めんどくさいけどそれが仏教的には毘盧舎那仏(音的にもそれっぽいよね)という事になり、ただヴァイローチャナというとこっちで、マハー、真のとかつくと大日如来ということになるが同一視されることも。奈良の大仏は毘盧舎那仏である。まあ大日如来の前身というか。
なんにせよ太陽神的性質もあるか。

ここで終わりならまだ話は早いが残念ながらまだある。チベット仏教とか後期密教の話だ。
本初仏、世界の生成の原因とされる尊格である。一切の仏が存在する前の最初の仏であり、全ての仏の父母。
他の神話でいうなら厳密な意味での創造神の類か。天之御中主神みたいな?アレはもうちょいちゃうか?説明不足だしなアレ。

ともかく、チベット仏教ニンマ派では法身普賢が、ゲルク派は法身の持金剛仏、カギュ派では法身の金剛薩埵が本初仏とされる。
法身とは真理そのものとしての本体みたいな話。ようわからんけど。
ネパール仏教では文殊菩薩が「自然生」、自ら生じた者として本初仏として信仰される。

面白いのが本初仏は、持金剛仏を除いてもともとの一般的な仏教の尊格としてはちょっと劣る菩薩なんだよね。普賢菩薩、金剛菩薩、文殊菩薩。本初仏となった時点で如来の部類とされているが。全部知恵とかに関係する尊格ではあるか。菩提心の象徴とか。まあそれぞれ元の菩薩とは別物ではあるらしいが。
持金剛仏は大日如来を含む五智如来の第六尊みたいな話だったが、それが五仏全ての特性を兼ね備え、統括するようになったとか。
金剛(ヴァジュラ)=砕破されないもの=知恵ということなんだとか。
法身普賢は普賢王如来とも言う。

ちなみに後期密教では侵略者としてイスラム教についても言及されているのが面白いところ。



第二回はこんなもので。
まあ、ヒッタイト以外は大メジャーか?ヒッタイト自体も名前と製鉄は有名か。

いうて仏教は神、神格と認識してない人も多いだろうが。後期密教、チベット仏教とかのヤベーのも結構みんな知らんよね。というか密教自体の概念が伝わってるかどうか。欧米人も禅宗ばっか好きだしなんかな。

というかメソポタミア神話のメジャー度が感覚的にわからないんだよね。メソポタミア文明自体は割と世界史の最初の最初で学ぶよな?ハンムラビ法典は超有名だし。いやアウストラロピテクスとかから入るか知らんが。イシュタルとかは創作でも見ないでもないが他はそんなでないよな?英雄ギルガメッシュはFateですげー出てくるしFFなんかでも有名だが……

ヒンドゥー教でもバリ・ヒンドゥーまで扱ってる創作はまあ無いよな。あっても訳わからんし困るが。あるのか?あったら訳わからんし困るぞ?

③ゾロアスター教、アルメニア、聖書に続く。
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テーマ:雑記 - ジャンル:サブカル

  1. 2019/05/02(木) 06:00:00|
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