ネット世代の雑評論

主にネット上に散らばる各々の事象についての紹介、及び評論

panpanya「グヤバノ・ホリデー」読んだので感想

panpanya - Wikipedia
サワーソップ - Wikipedia

panpanya「蟹に誘われて」読んだので感想

「足摺り水族館」、「蟹に誘われて」、「枕魚」、「動物たち」、「二匹目の金魚」、そしてこの「グヤバノ・ホリデー」。
panpanya先生の本が本棚に揃っていく喜びよ。遅筆であるからこそ余計に楽しみになる。

現実と空想を揺蕩うような作風は読んでいて中々に気持ちよくなっていく。
というか岩波データサイエンスとかで書いた漫画も載せてるのか。同人誌初のもあるし。

まあpanpanya先生の作品は大体が現実っぽい現実では無い話という具合だが今回は表題作、グヤバノ・ホリデーでフィリピンはセブ島への取材紀行漫画が収録されている。
しかしこれは、現実っぽい現実ではない現実の話、とでも言おうか。まあ風景のコラージュなども大胆に用いられてるしたぶん実際行ったんだろう。これが中々面白かった。

グヤバノ。和名はトゲバンレイシ、英語ではサワーソップとか言う。これを使ったジュースを作者が飲んで、そのおいしくもどこか懐かしい味に驚き、日本では手に入らないことを知り、フィリピンに行く機会を得て行った。そういう話である。

果物を食べに外国へ。中々気合の入ったことだがまあ海外へ行くなんてこの程度の目的で良い。世の中には知らないことの方が多いという事を実感できるだろう。

フィリピンの文化を堪能しながらグヤバノに行きつく。その感動を何故か読者も味わえる。フィリピンならどこにでもあると言うほどメジャーな果物でもない。実際、ジュース向けの果物であった訳だ。
最後のドライグヤバノを手に入れるくだりは現実ならではの、創作ではあまり無い様な現実らしい奇妙な感覚があり中々感慨深いものがあった。
途中でバロットなども食べだすのも良い。確かにグロテスクだがそりゃまあグロテスクでもおいしいからこそ食べられている訳だ。

アメリカやフランス、あるいは中国や韓国などならば、多少の驚きはあっても知っていることが多いだろう。フィリピンという、近くて遠い国だからこその空想の様な現実描写という訳だ。



他の作品も作者の幻想が留めも無く描かれていて、どこか地に足付いているようで読んでいて独特の感覚を覚える。
缶詰を自作する話など素晴らしい。どこにでもあるものだが個人で作るには奇妙奇天烈である。巻き締め機なんて持ってるやついねーよ。

流石panpanya先生の作品と言えよう。ブレない作家である。平成が終わってからもこの世界に奇妙をもたらしてくれるだろう。
スポンサーサイト



テーマ:雑記 - ジャンル:サブカル

  1. 2019/02/03(日) 04:34:18|
  2. | トラックバック:0
  3. | コメント:0
<<神話沼。2019年第4回動画感想、2019年度週刊少年ジャンプ10号感想 | ホーム | 第15回東方project人気投票、速報版が出たので見ていく。>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://tateito1.blog48.fc2.com/tb.php/2755-4be335a6
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)