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ゲームジャンル分類を生物分類方式で考えてみる

生物の分類 - Wikipedia
コンピューターゲームのジャンル - Wikipedia

ある生物の生態を研究するためにまずそれに近い生物の分類から始めたら、それが一生の仕事になってしまった。そういう分類学者は結構多いらしい。
分類学、この単語に生物という意味合いは全く無いはずだが、いかんせんこれだけ書くと生物学の一分野となってしまう。
元々は博物学からの派生で、博物学では鉱物なども扱われていたわけだが今もその伝統を受け継ぐのは生物分類学のみである。
生物は本当に種類が多い。しかしちょっとずつ似てるものや多少似てるものなど、完全に別個のものが多数あるというわけではない。それはそうで、生物は共通祖先からの進化を繰り返して来ているので系統だてて序列としてその繋がりを考えることが出来るのだ。


生物の分類階級というと、界門綱目科属種という奴である。高校生だったか中学生だったかの頃にこれを覚えた記憶がある。「かい、もん、こ~もく、かっぞく、しゅ」とリズムを付けると覚えやすかった。語呂合わせがあった気もするが。

近年ではこの上にドメインという物が追加されている。界というものは元々植物と動物を分けるためのものであったが(現在は界だけで10個以上ある訳だが)だったが、それより基本的な分類として真核生物か、真正細菌か、あるいは古細菌か、核や細胞膜という根本的な違いのあるこれらを分けるための階級となっている。最近では巨大核質DNAウイルスの類を新たなドメインとして含めることも考えられているとか。
ドメイン。片仮名四文字で漢字一個の他の階級となじまない。中国語では域とか呼ばれ、ドメインを直訳すれば領域となる訳だがこのどちらかの方がいいのでは、とも思う。

種は分類の中でも特別なもので、これが基本単位となり個体間で生殖可能かどうかが重要視されるが無性生殖する奴らはどうすんだって話もある。一応、違った特徴は持つが雑種を作るレベルなのは亜種だとか、それより下の分類では変種だとか品種だとかある訳だが、輪状種とかいってAとBは交配可能で、BとCは交配可能で、CとDも交配可能だが、DとAでは交配不可能とかいうクッソめんどくさいのもある。


混沌とした生物の種を整理して考えるための分類階級。最近では分子系統学とかいってゲノムを比較してその配列から分岐を考え分類する方法もあるが、それにしても何を以てしてどの分類階級とするかは人為的なものがあると言わざるを得ない。
当然、進化における分岐一つ一つで分類階級を変えていたら亜目だとか上科だとかそういう接頭語をたくさんつけてお茶を濁しても足りるものではない。古代の化石ではDNAも取れないし。

そういう訳で、生物の分類階級というのは人が便利に使うための道具である訳だ。
ならば進化を続け種々多様に繁栄を極めるゲームソフトの、ほぼほぼ統一不可能と思われるゲームジャンルの構造もこういった階級分類を使えばある程度秩序立てて考えることが出来るのではないか。
という訳で。、今回はゲームジャンルを生物階級分類に見立てて当てはめていきたいと思う。



前置きが異常に長くなったが始めていく。

こういうのは上の階級から始めたくなるがそれは悪手と見る。
分類学の大成者リンネがその著作「自然の体系」の初版において一番の大分類として使ったのは綱である。
その後必要に応じて上の階級が追加されてきた歴史がある。もちろん必要ならば下の階級も追加され、入る場所がなければ亜属とか接頭語を付けたりするわけだが、なんにせよ基本単位である種から始めるのは最善手だと考える。

まずは種。これは個別のゲームソフトを指すべきだろう。
例えばゼルダの伝説ブレスオブザワイルド、例えばマインクラフト、例えばスーパーマリオブラザーズ、例えばモンスターハンターワールド、例えばロックマン2、例えばローグクローンⅡ。
これをさらに分ける亜種、変種、品種があるならば、ハード違いの同一作とかDLCの類、バージョン違いなどだろうか。

で、属。これは基本ルールがほぼ同じタイトルを指したい。例えばロックマンのナンバリングシリーズ。2Dマリオ、ドラゴンクエストシリーズ本編など。
大体はシリーズもののナンバリングタイトルみたいなものだがキャラが違うようなものもあろう。不思議のダンジョンシリーズはここでよかろうか。
シリーズものでも2Dビジュアルが3Dビジュアルになったようなのもある(最近のドラクエとか)。基本ルールは変わらないが上属で分類することになろうか。
ストリートファイターⅡとⅡ´、Ⅱ´TURBOみたいなのは亜属ということで。

科。これはややシステムは違うが類似作品、というもので行こうか。
例えばパズル&ドラゴンズに代表される一昔前に大流行したマッチ3パズル。アレはパズルゲームというジャンルの中のアクションパズルという中の、更に小分類ということになる。
3Dのジャンプアクションとかそういう分類もここでいいだろうか?アレはアクションゲームの中のプラットフォームアクションの中の分類。
4Xゲーム、シヴィライゼーションに代表される探検開発拡張殲滅を目的としたシミュレーションゲームの中のストラテジーゲームの中の分類もここで。
弾幕シューティングなどもここか。シューティングゲーム、スクロールシューティングの中。縦シュー横シュー(斜めシューも稀にあるが)というのは亜科になろうか。
うーむ。属と科の中にもう一分類いれてもいいかもしれんがひとまずはこれで。

目。これは上記で上分類とした、アクションパズル、プラットフォームアクション、ストラテジーゲーム、スクロールシューティングなどを分類項としたい。他でいうとローグライクゲームなんかもここか?ドットイート、ベルトスクロールアクション、サウンドノベル、FPSというのもこの階級か。

そして綱。これがパズルゲーム、アクションゲーム、RPG、シミュレーション、アドベンチャー、シューティングといった大分類となりうる。
ローグライクというのも一つのソフトが中々大きな分類の代名詞になっているが、実はアドベンチャーゲームがアドベンチャーゲームというのはアドベンチャーゲームの始祖としてコロッサル・ケーブ・アドベンチャーというものがあったからである。それは単にAdventureとも呼ばれていたのでジャンル名もそうなったという訳だ。半分エロゲーみたいなえっろい女子高生と高等学校でイチャイチャするゲームがアドベンチャーゲームとか呼ばれてるのを見て(確かに恋愛は冒険といってしまってもいいのかもしれないが)疑問に思うこともあろうが要はそういう事である。

これでもうジャンル分類終わったじゃん?と思ってしまいがちだが、もっと視野を広くすれば色々とあるものである。
門。それはアナログゲームかデジタルゲームか、そこではなかろうか。TRPGやTCG、モノポリーの類もまたゲームである。
ゲームブックの類もアナログゲームとして換算できる。

じゃあ界はないのかというと、卓上ゲームか、あるいはスポーツのような屋外ゲームか、という分類になり得るか。

ではドメインはと言われてもパッと思いつかないが一種子供の遊びのような、ジャンケンの類は更に別項目として分けうるかもしれない。あるいは宝くじのような運のみに頼るギャンブルとか。



こうして分けてみると中々分けれるものだ。
個人的にはやはりこの分け方の科と属の間の、微妙な類似作品をこそ分類分けしたかったが中々名前のあるものが少ない。
いわゆるメトロイドヴァニラのような分類はこの辺りに相当するのだろうか。
結構混ざったような作品も多い。生物でも遺伝子の水平伝搬とか細胞小器官の細胞内共生説とかで系統樹なんか簡単に書けないものも多いが、厳密に遺伝子の様な物の無いゲームではより困難が発生する。
とはいえ上手く分けれればわかりやすくなるのは確かかも知れない。一つの考え方としては面白いものがある。
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テーマ:ゲーム - ジャンル:サブカル

  1. 2018/07/08(日) 17:52:41|
  2. ゲーム
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