ネット世代の雑評論

主にネット上に散らばる各々の事象についての紹介、及び評論

「(笑)」から「草」に至るまでの道程

(笑) - Wikipedia




まあちょっと前に見たこのツイートがどうという話ではないが、草という文字で笑いというものを表現するのは非常に婉曲的であり知らなければわからない。

何故草が笑いという意味になったのか。その所を簡単に備忘録しておく。


まず、笑いを発言記録などで表現するのに(笑)とするのは戦前からある用法で起源がどこかはいまいちわかっていないらしい。
議事録の発言の速記から来ているという話もあるが定かではない。
戯曲の台本や座談会、インタビュー記事、サブカルチャー記事と様々なところで使われてきた。
当然ネット時代でも使われる。パソコン通信の時代から広く使われていた、と思う。昔見たログで使われてた気がする。

で、1997年、MORPG、Diabloが発売され、日本でも人気を博すがこのゲームは日本語、というか2バイト文字が使えない。なんでも開発を急ぐがためにコードとリソースを分離させなかったのが原因らしいがともかくPC版の初代は英語版以外無く、コミュニケーションもアルファベットで行うほかなかった。
まあローマ字表記で書けば良いだけの話ではあるので言うほど問題ではないのだが、「(笑)」は「(warai)」となったがどうにも冗長感がある。省略されていく中で、(w)→(w→wとなったわけだ。

2ch初期では(藁)とかが流行ってたが、そのうちワロタだのワロスだのになって、しまいにwが輸入され、VIP板を中心にwwwと三回重ねたり(WorldWideWebではないがその辺の意識もあったのやもしれぬ)、wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwと際限なく重ねてしまったりしてしまう。

こうアホみたいに重ねられた笑符は非常にうっとうしいものであり結構嫌われる。
そうして、AA、アスキーアート、文字を使って絵を描く文化(説明の必要があるのか疑問だが書かなければわからない人も出てくるだろう)における地面に生い茂る草、迷惑な雑草と見立てて除草するAAが流行った。

そこに至って「w」は草であるという認識が産まれたわけだが、これを以て「草」という笑符の始まりとはいかない。

「wwwwwwwwwwwwww」と草を生い茂らせる連中を忌諱する意味でそう表現されていた訳で、そういう、例えば2ch(現5ch)のVIPに近くない板、なんJなどではwを使うこと自体半場荒らし扱いされた。
しかしそういった場所でも笑いを表現するのにそういう表現が使いやすいのはわかる話である。

そんな中で産まれたのが「草を禁じ得ない」、つまり「草を生やすな」という言葉に対して、それを破って「wwwwwwww」と書きたくなるほど面白い、そういう意味である。
そこから今でもよく使われる「草不可避」が産まれ、「大草原不可避」、「草生えた」「流石に草」「これは草」などのバリエーションから最もシンプルな「草」が産まれたわけだ。


今ではそこからの派生も結構見られるが、「草」はネット用語として定着したと言って間違いあるまい。
こうして考えると中々の紆余曲折だ。ネット史の一項目と言ってよい。



大昔のネットでは(核爆)とかもあったよね。ああいうのも懐かしい。
ワロタ系列はあまり見なくなった気もするが、しかし結構今でも見る機会はある気もする。
しかし、(藁)から考えると草は案外近いところに落ちてきたというか、同じ匿名ネットユーザー層が作っただけあって乾いた言語感覚があるなとも思う。
wwwあたりまでは笑いのwが継承されてきたがそれ以降はもはや手掛かりがなくなってきている。
そういえば、淫夢界隈が草の起源(語録に関係するとか)だとも聞くが、まあなんJと相互に繋がってるしその辺の細かいところはいいということにしてほしい。要因というのは一つだけではないものだ。



いずれまた新しい笑符が現れるのだろうか。注目していきたい。
スポンサーサイト

テーマ:雑記 - ジャンル:サブカル

  1. 2018/05/31(木) 23:13:17|
  2. 雑学
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<「Celeste」スイッチ版クリアしたので感想など | ホーム | 肩こりの季節。2018年第20回動画紹介・ジャンプ感想回>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://tateito1.blog48.fc2.com/tb.php/2643-985d7c54
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)