ネット世代の雑評論

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Wikipedia探訪「鴛鴦茶」

Wikipedia - 鴛鴦茶


最近コーヒーの本とか読んでてそっち方面の興味がわいてきたので。
コーヒーなのに茶?と思うかもしれないが、鴛鴦茶はコーヒーと茶を混ぜ合わせた飲料であり香港では一般的な飲み物らしい。
正確にはコーヒーと茶、それに無糖練乳と砂糖をたっぷり。茶は紅茶(セイロンティーが基本)だがプーアル茶も若干配合される場合もあるとか。
香港式ミルクティー(港式奶茶)では無糖練乳を使うのが普通なので香港式ミルクティーにコーヒーを混ぜ合わせたものと捉えて良い。鴛鴦奶茶とも。
奶茶でミルクティーの意。鴛鴦はオシドリで中国でも仲睦まじい様子の象徴であり、男女二人で使うものや二つの素材を使う料理(鴛鴦炒飯はエピとチキンなど二種の素材のチャーハン、鴛鴦雪糕はアイスクリーム二種盛り合わせなど)を言う。それに倣った形だ。日本ではコーヒー紅茶と端的に呼ばれることもあるがやや詩想に欠ける嫌いがある。わかりやすいが。
濃厚な甘みと滑らかな喉越し、そして独特の香りで香港では定番となっている。ホットでもアイスでも飲まれている。
コーヒーと茶の割合は場合によって異なるようだが、半々だと茶の味が勝つようだ。
無糖練乳の代わりに加糖練乳(コンデンスミルク)を使うと鴦走と呼ばれる。砂糖は入れないがより甘くなる。こうなるとベトナムコーヒーに似た形になる。
コーヒー豆と茶の銘柄・淹れ方・比率・練乳の種類などかなりアレンジ性が高く、そこがまた魅力となっている。香港の人は無糖練乳のブランドにこだわるらしい。

二つの著名なカフェイン飲料が一つの器に収まっているというのが中々興味深く思える。
香港という土地柄も東洋と西洋の狭間を感じさせ、東洋の茶と西洋のコーヒーが一体となったそれが感慨深く感じる。いやまあミルクティーは英国式から来てて、コーヒーも原産地はアフリカのエチオピアでイスラム諸国から発信されたものだから西洋と言って西洋なのかも謎だが。


コーヒーという飲料の歴史は意外に浅く、確実な文献資料、物的証拠があるものはせいぜい13世紀とか16世紀ぐらいである。
ものの本によると、イスラム国家が中国とのかかわりで中国の高官が茶を飲んでいるのを知り、中東付近にも似たようなものがないか探した結果エチオピアにコーヒーとカート(アラビアチャノキと呼ばれるが分類学的にはあまり茶と関係ない)を見出した。その辺りが始まりらしい。
最初期はコーヒーの葉を茶のように煎じて飲んでいたという。エチオピアでは今でも自然乾燥させたコーヒーの茶葉を煎じたアメンタッサ、フライパンで炒ったコーヒーの葉で淹れるカティが飲まれている。栽培種よりも野生種の方が渋みが少なくなるらしい。
カートの葉を使って淹れたものはカフタと呼ばれる。コーヒー豆ではなくコーヒーチェリーを煎じたものはギシルと呼ばれ、イエメン周辺では広く飲まれている。コーヒーチェリーは安いインスタントコーヒーにも含まれていたりする。
コーヒーは豆だけでなく葉などにもカフェインなどの成分が含まれており中々問題なく飲める。
こういったものは分類すると茶外茶、そば茶や蓮茶やマテ茶、ハーブティーやルイボスティーと似たようなものにはなる。
何にせよ、飲み物も色々あり中々すべてを飲むことは出来ない。

アメルタッサやカティもまたコーヒーと茶の中間ではあるか。
茶の為に戦争が起きたことは余りにも有名だが、文化は人類史を動かすものであり、コーヒーや茶という文化は余りにも大きいものを含んでいる。普通にコーヒーや茶を飲んでいても知らないことは多いということがわかる。だからこそ色々調べると面白いこともあるのだ。
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テーマ:雑記 - ジャンル:サブカル

  1. 2018/04/26(木) 06:30:41|
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