ネット世代の雑評論

主にネット上に散らばる各々の事象についての紹介、及び評論

SCP、反ミーム部門が面白かったので紹介など

反ミーム部門ハブ SCP財団
ミーム - Wikipedia


SCP創作ではミームという概念が良く使われる。
これは実際現実の科学でも使われる概念で、遺伝子のように自己増殖能を持つ、情報・文化・知識の単位といったところであろうか。
ミームは例えば噂話であったり宗教であったり衣服の流行であったり様々な形をとる。ミーム(meme)は遺伝子(gene)のように環境に適応し、複製・伝達・変異の条件を満たし進化することもある。
何の実体もない情報が生命のような振る舞いをするというところに妙味が感じられる。

SCP記事にもミーム的SCPというのはかなりある。それを知ることで特異な効果が現れ、気が狂ったり、死んだり、そのミームたるSCPを他人に広めようとしたり、といった具合だ。実際、変な新興宗教にでもハマった人は気が狂ったように見えることもあり、死を伴う儀式を行ったり、宗教の機能として布教を行ったりするので中々リアルさもある。その中に現実では考えられない影響があればSCP的な何かだと言えよう。
脳波だとか電磁波だとかで人間の精神を変えるとかそういうのはミーム的ではない。ただ知ると死ぬ、狂うだけならばそれは認識災害・情報災害でしかない。
典型的なミームSCPはSCP-571などだろうか。他人に書き写させようとさせるラクガキのミームといったところ。
ミームSCPに対して財団は隔離して見ない触れないことでミームを知らないようにしたり、知ってしまった後は財団特有の技術である記憶処理剤を使ったりする。ミーム情報を漏らさないようにそのSCPの記事はちょっと読んだだけでは何もわからないというのもまた面白さがある。

では反ミームとは?反ミーム部門ハブから引用すると、

引用
反ミームとは自己検閲特性を持つ着想です。つまり、その本質的な性質によって、人々の間に自らが拡散するのを妨害したり阻止したりするアイデアの事です。


異常ではない反ミームとして挙げられているのはパスワードやタブー、知られたくない秘密、あるいは複雑な方程式、非常に退屈な文章、大規模な乱数ブロック、夢などである。


では異常な反ミームはどういったものか?代表例はSCP-055であろう。
SCP-055に関する情報、物理的な外観や性質、起源に関しては覚えておくことが出来ない。写真に撮れば、普通に映るようだがそれもまた記憶することが出来ない。
ただ、それが何ではないか、については記憶できるようでそれを用いて財団は収容している。
他の反ミーム的特性を持つSCPは反ミーム的特性故にSCP記事も訳が分からなくなっている訳だ。そこはミームSCPと同様メタ的な趣があって楽しい。

財団の反ミーム部門はこれら記憶・記録できない存在に立ち向かう部門であるが、その影響故に財団自体からも忘れ去られているというのが冒頭のハブ記事のストーリーである。
反ミーム部門の人員は反ミームSCPによって(あるいは財団による記憶処理により)度々自分が何者であるかを忘れて反ミーム部門の勤務初日であると信じていたり、記憶補強剤により忘れていた反ミームSCPを再発見したおかげで厄介な目に陥ったりする。


再び反ミーム部門ハブより引用

引用
しかし、異常な反ミームは全く別の問題です。決して記録・記憶できない存在をどう収容すればいいのか? 自分が戦闘中だという事すら気付けない時に、難なく完璧な迷彩を施すことができる敵を相手にどう戦い抜けばいいのか?


反ミームという奇妙な存在を相手にする。そういうことは中々SCP創作以外ではしにくい。
まだまだ未翻訳の記事も多いが、ハブにあるtalesはかなり面白く読めた。

「反ミーム部門の職員は初日から最大の能力を備えているものだ」
この言葉こそ反ミーム部門がおかれた危機的すぎる状況を現すものはなかろう。
記憶を失うことが日常である仕事とはどういう物か?

なんにせよ反ミーム部門ハブは中々類を見ない形のSFであり、楽しく読めた。



SCPで2連続で記事つくっちゃったけど、どうにもSCPは参照性が良くないというか、SCP財団のサイト内で完結しすぎていて体型的な紹介記事が少ない感があるんだよね。
SCP財団サイトも、SCP記事と基本的なカノン以外はほとんどtales記事に放り込んであるからなんというかわかりにくいのも多いし。
もうちょっと詳細な用語解説ページとかあってもいいと思うんだけどね。
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テーマ:雑記 - ジャンル:サブカル

  1. 2018/04/08(日) 17:26:59|
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