ネット世代の雑評論

主にネット上に散らばる各々の事象についての紹介、及び評論

第18回MMD杯、個人的表彰をする。

第18回MMD杯本選が開催されてたので見ていく※更新終了


第17回MMD杯、個人的表彰をする。
第16回MMD杯、個人的表彰をする。
第15回MMD杯、個人的表彰をする
第14回MMD杯閉会、個人的表彰など
第13回MMD杯 そういえば終わってたので個人的表彰など
第12回MMD杯閉会表彰式 せっかくなので個人的表彰もする
第11回MMD杯 閉会式。今回のまとめと個人的な表彰作品など
MMD杯表彰閉会式、結果と考察、予想の勝率及び個人表彰 (第10回)
第9回MMD杯本選 表彰閉会式とかも終わったので個人的に総評とか
第8回MMD杯表彰閉会式 個人的にオススメだった動画の紹介とか
第7回MMD杯 本選開始 適当に今のうちに話題なMMD動画紹介
第6回MMD杯表彰閉会式 個人的な賞的な何かも
第5回MMD杯 面白そうな参加作品色々紹介。
第4回MMD杯 動画の紹介等

という訳で第18回MMD杯の個人表彰記事。
特にMMD杯の公式日程とかを気にするつもりはない。祭の熱が冷めないうちにという考え方でもある。
まあはっきりいって全ての動画を見た訳では無いがおおよそ表彰するのに十分な量の第18回MMD杯を見たと思う。

金賞銀賞銅賞の三賞までとする。あまり多くを表彰しても個々の意味が薄れるであろうという判断である。他の動画は紹介記事を参照していただきたい。
三賞にはそれぞれ意味があり、単に一番好きと感じた二番目に好きと感じた、というものではない。
そして一応、三賞に被りは無いものとする。

では金賞から。


金賞

金賞には今回のMMD杯において最も完成度の高いそれを選んだ。
しかし完成度という言葉ほど曖昧なものも無い。今回の場合、MMD動画として過不足無く作品としてのテーマを完遂している作品を選ばせてもらった。

ふむ。様々な異論が出ることは承知である。技術的な意味合いでは、下手であるという事はあり得ないにしても今回のMMD杯ではプロ級のそれがいくつも散見された。
演出面でも視聴者を驚かせるようなものは他にもいくつでもあった。
しかし、「実は青くとも熟す」には他の多くの候補を追い落とすほど完成された動画であったと訴えたい。

夕焼けが目立つ場末の古いラーメン屋の券売機。あまりにも凡庸でありきたりな存在である。
しかしそこに存在する一つのメニューは、一つの非日常、いや誰の人生にも存在し得るものではあるが、この場においてナンセンスなものである。

そこから始まる物語は、日常の範囲内におさまりながらも確実に非日常へと近づく。
現実という奔流に抵抗しようとする人間がまずすべきことはおどけることなのかもしれない。

版権作品のキャラを使わず、衒いや媚びも無く、過不足無く一つのコメディが成立している。
「実は青くとも熟す」こそ一品モノの動画作品として完成されていると言わざるを得ない。


銀賞

銀賞には、金賞をも上回る尖った魅力を持つモノを選んだ。
これはもちろんの話だが技術力やストーリー、演出など個々の要素を取り上げて讃えるものではなく、作品全体として創造される魅力についての話であり、すなわち必ずしも万人受けするものではありえないが人一人には深く突き刺さるそれ、を選ばせてもらった。

さてはて、これもまた異論は多かろう。尖った作品もまたMMD杯には多い。ネットという場、ネット文化はそう言うモノを作るのに適しているのだ。
これこそが最高の作品だ、という人ははっきり言っていないかもしれない。
しかし、「取りあい!!」にはあまりに奇妙な魅力が隠されている。

軒先で団子を食べる鈴仙と妖夢。最後の一個の団子のために命がけで戦うというのが簡単なストーリーであるが、二人の挙動はどこまでもコミカルだ。
そもそもMMDモデルの顔からして、ギャグではないにしろ面白さがある。

動きからネタの一つ一つにわたって人を楽しませる工夫がなされている。それはただ見て笑うのも出来るが、考えてこそ面白いものも多い。
表面から深奥、どこまで行っても笑いがそこにある。

芸術性とエンタメ性は相反するものだという人がいる。私はその意見に反対である。
エンタメ性を追求し続けた中にもまた芸術がある。「取りあい!!」は究極のコメディとなり得る。


銅賞

銅賞には今期のMMD杯、MMD文化を代表させるにふさわしいそれを選んだ。
ただ、流行ものやお約束的な動画ではなく、まさにMMDとはかくあるべきだ、と思える作品を選ばせてもらった。

うむ。やはり何を言っているんだという人も多かろう。
尊師モノをしてMMDを代表させるとは何事だと憤慨する人もいるかもしれない。
しかし一個作品として「恒心するタイミング」はお手本ともいえるほど模範的なMMD動画であると判断した。

結構前に流行ったタイミングという曲(の替え歌)にあわせて尊師系のMMDモデルを踊らせまくっている。
私はMMDだからダンスさせるべきという論調に賛同するものではないが、やはり躍らせることが得意なソフトであるのは確かかも知れない。

替え歌の曲で現在にいたるまでのハセカラ状況を歌っており、そこをダンスするモデルで色んなネタを表現している。
尊師オールスターであり、あまりド派手なことをせずに上手い皮肉、揶揄、風刺を成している。

MMDとして安心させる作品であり、その話題にも拘らず変に心を揺さぶられずに見ることを可能にさせている。
MMD界隈を見渡してみると、まあもちろん批判は付きものなわけだが他の様々なジャンルと同様の位置に尊師ものが存在し得るような状況となっている。
「恒心するタイミング」は今のMMD文化において、余りにも正常であるからこそ転換点となり得る故にMMD杯を代表させるにふさわしい、そう考えた。



今回はこうなった。
はっきりいって第18回MMD杯は動画投稿数の劇的な減少から見てもわかるとおり、衰滅への道を辿っている。
そんな中でもMMD文化はやはり生き続けている。MMDに限らず創作の火は灯しつづけなければならないものである。
ニコニコ自体の衰退も含み、これから先のネット文化の行く末に注目したい。必ずしも悲観的になる必要はない。

他にも紹介したい動画はたくさんあるが、それは紹介記事で。
今回はあえて三賞以外の動画の名前を書かなかった。やはり他の動画にも十分賞するに値する価値を持つ作品は多く、今回は接戦だった。価値観によって十分変わるものであり、それは他の人の個人表彰で見たいところである。
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テーマ:ニコニコ動画 - ジャンル:サブカル

  1. 2017/02/19(日) 13:05:43|
  2. ニコニコ
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