ネット世代の雑評論

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まんがタイムきららキャラット連載漫画「平成生まれ」シリーズが最終回を迎えたので雑感など

平成生まれ - Wikipedia

ハトポポコ「平成生まれ」感想、及び日常系の変遷 ネット世代の雑評論



まんがタイムきららキャラット。まんがタイム系列は芳文社の4コマ漫画雑誌であり、その増刊の一つであるきららは萌え、日常系に特化しており、その中でもキャラットは男女隔たり無く読める作品が多い、とされる。

近年の日常系漫画は必ずしもギャグ漫画であるとは、必ずしもギャグが重要視されるとは言えない。
日常の空気を楽しむことが極意、とでも言おうか。

しかし、そんなまんがタイムきららキャラットでもギャグに強い比重を持った漫画は幾つか存在する。
その中でも、掲載漫画の中で浮いている、とされる作品が3作品ある、あったになる。

一つ目はキルミーベイベー。アニメ化もしているし有名か。アニメがやたらとコアな人気を誇ることで有名というべきか。ほとんど3キャラで回して、ギャグネタもよく考えるとシャレにならないようなものが多く、90年代80年代以前の正統派ギャグマンガを想い起こさせる。

二つ目ははるみねーしょん。所謂シュール系ギャグに属するが、基本ダジャレで回している漫画である。妙な間が独特の面白さを作っている。
半分東方ブログであるこのブログの読者には作者の大沖先生が東方同人でやっていたのが有名だろうか。

そして三つめが平成生まれである。連載終了してもしぶとく平成生まれ2、平成生まれ3と続けてたが、今回で終了。一応1で高1、2で高2、3で高3で卒業して最終回といった具合らしい。そういえば2では自分たちが卒業しない卒業式してたし、3でもこの前センター試験やってた。


平成生まれはギャグ4コマ漫画であるが、特色をこれと言い表すのが難しいところもある。
作者が関西生まれでそのまま書いているらしく超自然な関西弁は非常に面白いところがあるが、そこは特に本質ではない気がする。まあそこに着目した話が出ない、というところは少し意味のあるところだが。

平成生まれの本質は、乾ききった間であるように思える。全てのネタが淡々と描かれる。たまにキャラが感情表現していてもすぐに流れていってしまう。枯れている。
よくわからない?まあ実際そうで、読んでいても気付きにくいし言語化も難しいがそこが肝要だと私は考える。

主人公である佐藤はわいわい他のキャラ、四村や中川なんかにうざく絡んでいくが、せいぜいがキレて殴られるのが関の山でそこからの発展はない。
藤井なんかがボケ倒してもその場限りで終わる。原田がどんなに異常でも平成生まれという日常漫画の世界は変わらない。


ある意味現実的で、高3まで言って卒業して終わるのも含め、また関西弁をしゃべるところなんかも含め、妙なリアリティのあるギャグ漫画である。
キャラは明らかにぶっ飛んだのばかりなのに、世界は余りにも現実的に流れていく。
なるほど、それこそが「平成生まれ」、平成という時代性なのか。どんなにおどけても絡みつく現実がそこにはある。
そしてそういう高度なリアリティが日常系という枠内でギャグ性と相関し、穏やかな気分で笑うことが出来る、という具合なのだろうか。



平成生まれ。最近連載していた漫画の中では一番好きだったかもしれない。
あまりに感覚的にしか言い表せない良さは、どうしても広めることすら難しいか。
作者のハトポポコ先生の次回作、及び他作品をこれからも応援していきたい。
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テーマ:読書 - ジャンル:サブカル

  1. 2016/06/30(木) 00:59:12|
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