ネット世代の雑評論

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上海アリス幻樂団、例大祭で音楽CD「燕石博物誌 ~ Dr.Latency's Freak Report.」頒布決定!考察など。

例大祭の新譜情報です :博麗幻想書譜


来たよ来たよ来たよ例大祭新作情報!!!
そろそろじゃないかと思ってたらやはり来た。
2016年はゲームはでなさそうというのは過去発言から予想していたが、音楽CDは十分可能性があったんだよね。

第十三回博麗神社例大祭で東方projectの制作サークル上海アリス幻樂団、神主ことZUN氏が音楽CD第8弾「燕石博物誌 ~ Dr.Latency's Freak Report.」を頒布することが発表された。当然と言えば当然だが所謂「秘封倶楽部」ものである。
という訳で色々考察とかしたりする。

引用
 お久しぶりです、ZUNです。

 GWの終わり、5/8に今年も博麗神社例大祭が開催されます。
 いやー、何か色々なイベントが待っている様で楽しみですね。

 一応、うちも参加しています。
 今年は、久しぶりの音楽CDを作りました。

結構東方は公式の動きが疎らというか、ほとんどない時と集中してある時で別れてる印象。
たぶん、例大祭は神主が参加しなくても席は用意されるタイプのアレだと思うのでサークル一覧に載ってても油断できない。

で、ジャケット。拡大したのを載せとく。
e0088742_15575164拡大

引用
 上海アリス幻樂団がおくる、音楽CD第8弾。
 「燕石博物誌 ~ Dr.Latency's Freak Report.」
です。



まずタイトルから考える。
燕石。デジタル大辞泉によると、

引用
えん‐せき【×燕石】

《燕山から出る、玉(ぎょく)に似るが玉でない石の意》まがいもの。また、価値のないものを珍重し、誇ること。小才の者が慢心するたとえ。

ほう。玉というのはこの場合翡翠のことで、宝物の総称としての玉か。
もしくは、竹取物語で石上麻呂にかぐや姫が突きつけた難題である「燕の生んだ子安貝」?東方的には扱いやすいテーマだが少し遠いか?

で、博物誌は、Wikipediaによると

引用
博物誌(はくぶつし)
・博物学の視点から、主に自然界の事象を記述した著書。
・古代ローマの博物学者、大プリニウスが著した百科全書的な書。本項で詳述。
・18世紀、フランスで編纂された百科事典(博物誌 (ビュフォン)を参照の事)。
・西晋の重臣張華の代表作。
・フランスの詩人ジュール・ルナールの散文詩集。

すぐに飛びつきたくなるのは大プリニウスの方だが、普通に一番上の方だろう。

纏めると、まがい物について収集分類し記述した本?そういえばドバイの富豪だかが贋物ばかり集めた博物館なんかを作ってたっけ?なんにせよ楽しそうな感覚はある。

「Dr.Latency's Freak Report.」
レイテンシー博士の酔狂な報告書?みたいな?
今回は科学、それも学問よりな感じか。
Latency、ねえ。いまいちよくわからん。潜在、潜伏、待ち時間?

ジャケットを見ると、まあ鳥っぽいシルエットは燕として(合ってるかは知らん)、赤青緑の球が黄色い線で結ばれてる何かは、後述する曲名リストやらから量子力学でまとめてるとしたらクォークとかグルーオンかなんかかなと思える。
クォークやグルーオンは素粒子、分解することのできない物質の基本的な構成要素。簡単に言うと、そこらにある物質は大概分子から出来ており、分子は原子から出来ており、原子は電子と陽子と中性子から出来ており、陽子はクォークとグルーオンで出来ているといった具合。
で、クォークやらグルーオンは色荷と呼ばれる、光の三原色に対応付けられた物理量がある。まあその辺の事柄はややっこしいので専門の教育機関ででも勉強してもらいたいが、一応書いておくと実際にそういう色をしている訳ではない。
ルーディ・ラッカーのSF小説「時空の支配者」では思いっきりそういう色をしてたが。挙句の果てに何故か液体で脳みそに注射してたが。
というか、クォークとグルーオンというよりも、陽子か?形的には。クォークとかグルーオンが見える模式図的な?

ジャケット絵では他には、背景の曲線が原子の電子軌道かなんかかなあと思えるぐらいか。蓮子が持ってるのが燕石博物誌?


引用
曲目は
  1.他愛も無い二人の博物誌
  2.凍り付いた永遠の都
  3.Dr.レイテンシーの眠れなくなる瞳
  4.九月のパンプキン
  5.須臾はプランクを超えて
  6.シュレディンガーの化猫
  7.空中に沈む輝針城
  8.禁忌の膜壁
  9.故郷の星が映る海
 10.ピュアヒューリーズ ~ 心の在処
 11.永遠の三日天下
です。

アレンジ曲については紺珠伝が4曲と中心で輝針城1曲、弾幕アマノジャク1曲、そして新曲が5曲といった具合になっている。
輝針城と弾幕アマノジャクが正邪の準テーマ曲ということでストーリーに絡んでくることも想像できるが、まあ準テーマ曲とか言い出すこと自体無茶だし弾幕アマノジャクについては正邪が主人公なんだから当たり前か。

紺珠伝は元々からして宇宙的な曲は多い訳だが、新曲なんかも含めその辺がテーマとなるか?


新曲曲名に関してみていく。

他愛も無い二人の博物誌
二人は言うまでもなく秘封倶楽部の二人か。二人についての博物誌?二人の作った博物誌?

Dr.レイテンシーの眠れなくなる瞳
誰だよDr.レイテンシー。この場合のDrは医師、医学博士のドクターではなく理学博士、恐らくは物理学、のドクターだろう。
眠れなくなる瞳。ふむ。どういう意味が全く分からんがたぶんレイテンシー博士は女性なんだろうなという感覚がある。

須臾はプランクを超えて
須臾(しゅゆ)は、10-15(1000兆分の1)であることを示す漢字文化圏における数の単位(Wikipediaより)。
東方では蓬莱山輝夜の二つ名や能力名で有名か。•永遠と須臾を操る程度の能力。限りなく短い時間という意味で使われた。
プランク、この場合のプランクはプランク定数及びプランク単位系のことだろう。量子力学らしい話で、値が変動しない物理定数云々である。
時間で言うならプランク時間は5.391×10の−44乗秒ぐらいであり、須臾どころではない気もするがまあ須臾はあくまで数の単位でしかないし、ものすごく小さいことの表現でしかない。
要は、物理的に意味がありそうな時間か何かの単位よりも更に小さいそれ、という事だろう。隙間の神という訳ではないが、科学の中のファンタジーという趣と見る。

シュレディンガーの化猫
シュレディンガーの猫といえば量子力学における有名な動物虐待実験、もとい思考実験である。半分の確率で箱の中の猫が死んでるんだったら猫が死んでいる状態と猫が生きている状態が重なり合っているふうになるという量子力学の奇妙さを現した話。
まあそんな意味不明な猫は化け猫だよね。ゾンビかもしれない。そう考えるとお燐に近いか?

禁忌の膜壁
膜というと色々ある訳だが、この流れで膜となるとまず思い浮かぶのはM理論における膜だろう。
超ひも理論(超弦理論)なら聞いたことのある人も多いかもしれない。この場合のひもは女性に生活費を貰って生きている男性のことではなく、長い紐の意味。物質の構成単位を0次元の粒子、点ではなく一次元のひも、弦として考える理論であり、アインシュタインが考え出した一般相対性理論と量子力学の折り合いをつけるための理論である。
超ひも理論では宇宙は10次元(時間軸含む)ということになるが、なぜか5つバージョンが出来てしまった。それを統一するための理論がM理論であり、宇宙は11次元ということになる。
M理論においては2次元や5次元の膜が宇宙の基本的な構成要素、ということになるらしい。まだまだ未完成な理論だがこの直感に反して込み入ったところは中々楽しい。話は分からないがともかく興味深い。
まあひも理論にも膜の話は出てくるからこっちかもしれん。どちらにしろそういう事であり、現実はあるいは小説よりも奇であるかもしれないという一つの話。


引用
イベント価格500円の予定です。

音楽CDの第1弾を作ってから、もう14年経ちました(マジで?)。
時代の変化というか、すっかり店頭でCDを買わなくなりましたなぁ。

というわけで、幻想入り寸前のCDというメディア、興味がありましたら是非。
(あ、もしかしたら、再生する機械を持っていない人も居る可能性もあるな)

まあ500円はいつも通り。14年。継続は力なり?
CDね。物理的な記憶媒体自体が流行りでなくなってきているというか?そらHDDやらSSDやらは必要な訳だが。
フロッピードライブ何かはもう探さないとないもんなあ。

引用
 あ、あとね。
 15日にニコ生出るよ。超会議ビール速報です。

アッハイ。




まあ、恐らく秘封倶楽部は宇宙に行ったりするだけでは物足りず、量子力学的なアレまでアレするのだろう?アレ?量子力学って何が出来るんだっけ?まあいいや。
東方はファンタジー的なファンタジーだが、秘封倶楽部では東方では扱えない領域、最新科学なんかを扱える訳でそういった話題は多いのか。
秘封倶楽部、だいぶん長い間停止していたが、みちみちから鳥船遺跡、伊弉諾物質と新作が増え、更には深秘録で初代会長である宇佐見菫子まで登場し、さらに今回燕石博物誌という新作がまた出た。
秘封倶楽部という作品群、ストーリー付きの音楽CD作品はこれからも続くことが示唆される。ファンタジーもロマンだが、科学もまたロマンにあふれる。これからの秘封倶楽部にも期待したい。
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テーマ:東方 - ジャンル:サブカル

  1. 2016/04/13(水) 22:30:11|
  2. 東方
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コメント

化猫は「月の妖鳥…」の化猫 つまりメリーそのものという説もあります。
  1. 2016/04/14(木) 08:31:58 |
  2. URL |
  3. 匿名 #-
  4. [ 編集 ]

今までの秘封作品と比べて新作はジャケ絵の雰囲気がかなり明るいですね
何かしらの意味(暗喩)だったりするのだろうか
  1. 2016/04/14(木) 12:51:45 |
  2. URL |
  3. #-
  4. [ 編集 ]

No title

>誰だよDr.レイテンシー
既にTwitterでも言われてるみたいですが普通に蓮子の事なのでは
Dr.レイテンシー→遅延博士→博士課程に進んだ遅刻魔蓮子
便利な目があるのに何故かメリーとの待合せに遅刻する常習犯という事で
  1. 2016/04/14(木) 13:54:31 |
  2. URL |
  3. #mQop/nM.
  4. [ 編集 ]

No title

個人的に気になるのはアレンジされるであろうピュアヒューリーズですね。この曲は何百と聴きましたが未だに飽きが来ない
二次創作のアレンジも良いんですがやはり公式によるアレンジというのは神主がどういった意図でこんなアレンジしたのかと思うと非常に考えが絞る

以前のハルトマンのアレンジなんか神主にしてはかなり意外性のあるアレンジだったな。でもこいしというキャラにマッチした味のある曲だった
  1. 2016/04/14(木) 17:37:11 |
  2. URL |
  3. #-
  4. [ 編集 ]

Re: タイトルなし

> 化猫は「月の妖鳥…」の化猫 つまりメリーそのものという説もあります。

ああ、そういえば妖鳥は蓮子で化猫はメリーでしたっけ。ということは今回のメリーのテーマみたいな?
そうなるとメリーが生と死が重なり合った状態に?結局のところ生と死が重なり合った状態ってのが普通にわからないんですが。量子力学は不可解です。
  1. 2016/04/14(木) 20:35:16 |
  2. URL |
  3. たていと1 #-
  4. [ 編集 ]

Re: タイトルなし

> 今までの秘封作品と比べて新作はジャケ絵の雰囲気がかなり明るいですね
> 何かしらの意味(暗喩)だったりするのだろうか

確かに言われてみれば雰囲気の明るさというのもありますね。
まあ他の秘封作品のテーマが夜行だの宇宙(宇宙は大体黒色)だの海洋プレートだの黒っぽくなりがちだっただけという感もなくはないですが。
量子力学、量子物理学は色とか関係ないのに、むしろそのせいで色にみたてて状態を語る(普通に色があるものに適当に色の名前は付けられない)のでイメージがカラフルになりがちというか。
  1. 2016/04/14(木) 20:51:35 |
  2. URL |
  3. たていと1 #-
  4. [ 編集 ]

Re: No title

> >誰だよDr.レイテンシー
> 既にTwitterでも言われてるみたいですが普通に蓮子の事なのでは
> Dr.レイテンシー→遅延博士→博士課程に進んだ遅刻魔蓮子
> 便利な目があるのに何故かメリーとの待合せに遅刻する常習犯という事で

おおなるほど。あだ名的な?東方キャラは基本二つ名はありますが、あだ名があるキャラもたまにいますからね。そのへんもまとめてみたいものです。

で、そう考えるとDr.レイテンシーの眠れなくなる瞳は蓮子の曲で、サブタイトルから今回のは蓮子の本業をやるといった具合でしょうか。
あるいはもう博士号とってたりして。

と、そうすると、シュレディンガーの化け猫がメリーの曲というのは観察されざる重なり合った状態の猫は魔術師たるメリーそのものとでもいうところなのでしょうかね。
  1. 2016/04/14(木) 21:02:39 |
  2. URL |
  3. たていと1 #-
  4. [ 編集 ]

Re: No title

> 個人的に気になるのはアレンジされるであろうピュアヒューリーズですね。この曲は何百と聴きましたが未だに飽きが来ない
> 二次創作のアレンジも良いんですがやはり公式によるアレンジというのは神主がどういった意図でこんなアレンジしたのかと思うと非常に考えが絞る
>
> 以前のハルトマンのアレンジなんか神主にしてはかなり意外性のあるアレンジだったな。でもこいしというキャラにマッチした味のある曲だった

ピュアヒューリーズはかっこよすぎですね。
量子物理学が示すところの素粒子なんかはこれ以上ないほど純粋な粒子ですから、燕石博物誌のクライマックスとしては良いチョイスなのやもしれません。
ともかく紺珠伝の6面と同じ道中ボス曲構成はかなり興味深いところですね。
  1. 2016/04/14(木) 21:05:45 |
  2. URL |
  3. たていと1 #-
  4. [ 編集 ]

No title

>今回のは蓮子の本業
かもしれないですね。
膜宇宙理論で検索すると今回のオリジナル曲タイトルや秘封関係のワードが
大量にヒットしますが正直内容の方はちんぷんかんぷんです!
蓮子の専攻が確か紐理論でホーキングの膜宇宙理論はその関係っぽいとは
かろうじて読み取れる程度…
  1. 2016/04/15(金) 12:37:44 |
  2. URL |
  3. #mQop/nM.
  4. [ 編集 ]

Re: No title

> >今回のは蓮子の本業
> かもしれないですね。
> 膜宇宙理論で検索すると今回のオリジナル曲タイトルや秘封関係のワードが
> 大量にヒットしますが正直内容の方はちんぷんかんぷんです!
> 蓮子の専攻が確か紐理論でホーキングの膜宇宙理論はその関係っぽいとは
> かろうじて読み取れる程度…

アインシュタインの一般相対性理論を真に理解している人はこの世に何人いるのか、ましてや量子力学、超ひも理論、M理論とまでなると、研究者ですら何がなんやらわからなくなって来ているのでは?とさえ思ってしまうほどです。

膜というとM理論、M理論は物理理論の中では最も進んだところにあると言える(真の最先端ともなるともっとあるのかもですが)理論ですが、M理論の問題点として現実の物理法則と合致するものが得られていない、というのは面白いというか流石だなという感じがあります。
極限まで発達した科学は魔法と区別がつかない?そういう話で秘封倶楽部の話をやるのかもしれません。


最新の科学は内容はわからなくても周辺の事柄を見て回るだけでも面白いものがあります。だからこそ創作作品の種として優秀なのかもしれません。そう考えると秘封倶楽部はSFなのだな、とも感じられます。
誰だったかが書いてましたが、ハードSFは書いてる本人も内容が理解できてないという話もありますし、気軽に構えてもいいと思いますよ。
  1. 2016/04/15(金) 23:50:34 |
  2. URL |
  3. たていと1 #-
  4. [ 編集 ]

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