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インターネット探訪「日本の苗字七千傑 姓氏類別大観」

日本の苗字七千傑 
日本の苗字七千傑 姓氏類別大観

皇室の系図一覧 - Wikipedia
メネリク1世 - Wikipedia
ロームルス - Wikipedia


古代の王族は自分の祖先が神であるとか僭称していたりする。
エチオピアの初代王であるメネリク一世はソロモン王(旧約聖書とかに出てくる有名な)とシバの女王の子であるとされ、エチオピアの皇帝はその子孫であるということになっている。
伝説的なローマの建国者にして王政ローマ初代王のロームルスは軍神マルスの子という話。ちなみに母方を辿るとトロイヤ王家の傍系に当たる半神アイネイアースに繋がり、アイネイアースの母親はアフロディテ、ローマ神話の名でいうところのヴィーナスである。そういえばアイネイアースの父親たるアンキーセースも系図を辿ればゼウスやら河神シモエイス、河神スカマンドロスやらを祖先に持つことになっている。

私はこういうのを古代人ジョークと呼ぶことにしているのだが、古代から王朝が変わらず(少なくとも変わってないことになっている)日本だともう少し、あるいはもうだいぶややこしいことになっている。


まず天皇家が天照大神の祖先というのは一般常識だが、よくよく古事記やらを読んでみると神話上二番目に現れたタカミムスビ(古代では天照大神よりも重要視されたという)、山の神であるオオヤマツミに海の神であるオオワダツミ、更には出雲系から大国主やらスサノオの血も継いでいる(まあタカミムスビ以外はイザナギ、イザナミの子孫みたいなアレだが)みたいなことになっており、盛りに盛っている。まあ古代、上代の実情が踏まえられている可能性もあるがどっちにしろ盛りすぎである。

で、王家だけがこの類の古代人ジョークをやっているのではないのが日本であり、豪族、貴族の類は渡来人の家系でもない限り何らかの神の子孫ということになってしまっている。

新撰姓氏録という平安時代初期に作られた書籍には日本の氏が載っている。この場合の氏とは氏族の氏であり、苗字とは異なる。藤原とか蘇我とか物部とかのアレで、~の~とつくアレである。氏とは別に苗字はあって、藤原氏の有名なのでは一条とか九条とか近衛とかそういうアレであり、歴史の教科書で幕末辺りからたまに見かけるそういう名前のは藤原氏の出身な訳である。

で、新撰姓氏録には全部で1182氏姓が記録され、その出自により「皇別」・「神別」・「諸蕃」に3分類されている。
皇別は神武天皇の子孫であり、なんやかんや天皇家から血縁上はなれすぎたとかで臣籍降下で姓を賜った、という具合。ということは当然神の子孫だという事になる。源氏やら橘氏、清原氏はここに入る。平氏もまあそういうことになるはずである。蘇我氏もここに入る。
神別は別個の神の子孫、ということになるが、ここで小分類があり、「天神」「天孫」「地祇」がある。
天神は天照大神の孫であり天皇家に直接つながるニニギが天孫降臨した時に付き従った高天原出身の神々の子孫、天孫はニニギから天武天皇までの分かれた子孫、天孫降臨以前に土着していた神々の子孫が地祇ということになる。
例えば藤原氏、中臣氏は天児屋命の子孫という事になっており、天児屋命は岩戸隠れの逸話の時に鏡を差し出した神である。
物部氏はニギハヤヒの子孫という事になっており、天磐船で生駒山に降り立ち、古事記では神武天皇にも合って恭順を誓っている。
出雲大社の祭祀などで有名な出雲氏は天照大神の第二子アメノホヒの子孫という事になっている。天孫氏族ということになるようだ。
諸藩はまあ渡来人関係の氏族で日本神話とは関係の無い訳だが、やたら王族の子孫を名乗ってるのが多い気もする。有名なのでは秦氏は秦の始皇帝の子孫だという話とかか。



まあ、はっきり言って何の信用も出来ない話であるがこういう冗談が今に生きる人々にまで繋がっているというのは日本の文化の一貫性というか、そう言うモノを感じさせる話ではある。
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テーマ:雑記 - ジャンル:サブカル

  1. 2016/04/03(日) 14:48:00|
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