ネット世代の雑評論

主にネット上に散らばる各々の事象についての紹介、及び評論

第16回MMD杯、個人的表彰をする。

第16回MMD杯、気になった動画とか紹介していく※追記終了

第15回MMD杯、個人的表彰をする
第14回MMD杯閉会、個人的表彰など
第13回MMD杯 そういえば終わってたので個人的表彰など
第12回MMD杯閉会表彰式 せっかくなので個人的表彰もする
第11回MMD杯 閉会式。今回のまとめと個人的な表彰作品など
MMD杯表彰閉会式、結果と考察、予想の勝率及び個人表彰 (第10回)
第9回MMD杯本選 表彰閉会式とかも終わったので個人的に総評とか
第8回MMD杯表彰閉会式 個人的にオススメだった動画の紹介とか
第7回MMD杯 本選開始 適当に今のうちに話題なMMD動画紹介
第6回MMD杯表彰閉会式 個人的な賞的な何かも
第5回MMD杯 面白そうな参加作品色々紹介。
第4回MMD杯 動画の紹介等

という訳で第16回MMD杯の個人表彰をしたいと思う。
まだ公式にはマイリスト投票も終わってないけどそういうのは別に関係ない。
MMD杯は動画投稿者が主であり、MMD杯運営は添え物に過ぎないと考えている。故に今回のMMD杯の熱が冷める前に表彰閉会式を行うのだ。
MMD杯はMMD文化の中心的イベントであり、これが軸となりMMD界隈は繋がっている。そこに表彰という形で一つの評価を与えることでMMD文化へ、あまりに些細ではあるが一つの貢献をしたい。

しかし色々見てきたものだ。ちょっと遡ってみると第4回から記事を書いている。必ずしも個人表彰記事書いてきたわけでもないが、少なくとも見るに値する作品は常に存在してきている。
MMD杯が現在どういう状況であるにせよ、多くの価値を生み出してきた場である。今後の改善を期待したいが。


前置きが長くなったがそろそろ個人的表彰を行いたい。
金賞銀賞銅賞の三賞で次点などは無し。あんまり多くすると一個一個の意味が薄れるからね。
ではスタート。

金賞

金、欲望の象徴としても扱われるが一方で無垢・純粋さの象徴としても扱われることがある。最も安定した金属であり自然界からは化合物ではなく純粋な自然金として現れることもある。
今回金賞、一等賞に推す紅白インク合戦はそういった意味でも金賞にふさわしい。

作品の内容としては紅白、女性組と男性組に分かれてスプラトゥーンのごとくインク合戦、と見せかけてFPS的な銃撃戦をやるといった具合だが、様々な工夫というか要素というか特徴というか、印象的なやり方をしていることがわかる。

まず登場キャラから見ていくと、まあオールスターものな訳だが、女性陣はミク(ボカロ)、霊夢(東方)、春香(アイマス)、那珂(艦これ)とMMD、ニコニコで人気の作品の主役級から、男性陣は全員ゲイでビリーヘリントン(レスリング)、野獣先輩(淫夢)、阿部さん(くそみそテクニック)、ゲイヴン(アーマードコア)とこれまた(概ねそっち方面で)主要な作品からの出演となっている。
所謂オールスターなわけだが、キャラで引っ張ろうというよりも自然にキャラが選定された感じがあり(男共が全員ゲイなのは白いインク、白濁液を使っているからだろう)、媚び、衒い、わざとらしさが無い。これだけ濃いキャラクター群を使っておいてそれは奇跡的である。あえてそのキャラクターを使う意味があり、そのキャラクターらしい活躍をしているにもかかわらず。こういうところに強く感心させられた。

銃撃戦としても見どころは多い。
女性陣は実銃なりなんなり殺傷力のあるものを得物として使い、敵の血を以て赤いインクとしている。男性陣は概ねスプラトゥーンに出てきたようなブキなんかに白い白濁液を込めインクとしている。
撃たれたら女性陣は洗い流して復帰、男性陣はAEDによる心肺蘇生措置で復帰という状況で著しく不公平な訳だが、そこは男性陣のフィジカルと頭脳でカバーすると言った具合になる。
単純なドンパチではなくそれぞれキャラの装備や能力、特技をフル活用しての戦闘で、短い規定時間の中で伏線もちりばめつつ一カット一カットよく考えられている。ヘリに撃たれた後のバリアは野獣先輩の持つわかばシューターのスペシャル、バリアであろう。ところどころでしっかりスプラトゥーンしてるのも好み。
最終局面の怒涛の展開は、あまりにも馬鹿馬鹿しいのに完成度が高く感動しきりである。

第16回MMD杯は動画投稿数もマイリスト数も減少し、衰退傾向であると言われる。
しかし騒がしさが減ったと考えると、コミュニティの洗練化、成熟が見られるところもある。
例えば野獣先輩のような強烈な要素を使いながら、媚びも衒いも無く最高級の作品として作り上げたことは第16回MMD杯の王者たるにふさわしい。
そう考え、紅白インク合戦をこの個人表彰における金賞とした。


銀賞

銀、希少な金属であり、様々な特殊な性質を持ちながらも非常に安定的である。悪目立ちしないが高い価値が付けられる。ある種相反性を持っているともいえる。
マンボ袖賛歌は最高に奇妙でありながら落ち着いた完成度を持つ。銀賞になったのも偶然ではないのかもしれない。

マンボ袖、キューバのダンスミュージックであるマンボを踊る時に着けてるあのフリルだらけの袖。それを何故かMMDのプラグインとして作ってしまった訳で、ついでに曲と合わせて謎の動画まで作ってしまったという形である。
同一律とマンボ、ワンコとマンボにどういう関係があるのか、そういった疑問を置き去りにしながら美麗で壮大なMMD動画は流れてゆく。100を超えるであろう多種多様なモデルのミク(マンボ袖付)による一斉ダンスはまさに圧倒的である。
エンドロールでまた変わった曲が流れるのも飽きさせずに見れて配慮がある。

突飛なテーマを安定したクオリティで出す。それでこそその突飛なテーマが大衆に受け入れられる可能性を生み出す。
マンボ袖に同一律にワンコ。シュールリアリスム絵画のような組み合わせが成り立ってしまう。考えさせるための土壌造り、前提は必要だという事。
マンボという分野に全く興味が無かったがこの作品を見て一つゆっくり考えることとなった。

第16回MMD杯、MMD杯も長続きしたモノである。
ここに至っても新しい、妙な感覚を覚えさせる作品は多く投稿されている。
今回最も新しいと感じたこの動画、マンボ袖賛歌に銀賞を与えたい。


銅賞

銅、生活の中でもあらゆることに活用されている金属。磨けば美しく、電線にも使われ、化合物は毒や防腐剤にもなる。
混沌の中の秩序、種々雑多な狂気を一本の動画へとまとめたこの作品は銅という元素の可能性にも似ている。

いわゆる尊師MMDということになるが、淫夢やらレスリングやら、エア本やらといった例のアレオールスターといった趣を示す。
公共の場で流せないような危険な、人によっては不快感も催す作品群がアニメOPMADという形で結晶している。
そのアニメにしても、確かに公共の場で流れていたがベクトルとしては公共の場で流したくないようなそれをテーマとしている絶望先生であり、そのOPの狂気と例のアレの混沌が混ざり合って、より破滅的なものになるかと思いきや新たな一個の作品としっかり出来上がってしまっている。

狂った精神世界のようなカットに、アニメ原作では少女たちが描かれていた訳だがこの作品では更に狂った連中が描かれる。
ギャップによる面白さと調和し乗算された面白さという比較になるか。
そして見ると、普通に少女らしいモデルも多い。これらは巻き込まれた形と言えばそうだが単に巻き込まれた訳では無く、そういった例のアレでの立場というか、前提があってこその起用だと感じられる。狂気の中での正気は狂気というが、それもまた前提として視聴者の想像を掻き立てる。

ただ尊師MMDだからという理由で受賞させる訳では無い。
ちょっと前の個人表彰記事を見返すと第14回では大規模な工作の存在を以て尊師MMDを銀賞に選び、第15回では急速に進歩したジャンルであるというのも金賞に選んだ理由の一つであった。尊師MMDが一つの確立されたジャンルとなった今回ではそれ以上の何かを求めるのは自然の成り行きで、今回の金賞の理由でも書いたのと同じように、意味と理由を伴って尊師MMD、例のアレオールスターMADとしているところに高い価値を見出した。
これが「懺・さよなら唐澤先生 番外地」を銅賞に選んだ理由である。



こんなところである。オールスター2本に狂気と正気の入り乱れた作品ばかりと客観的に見てやや偏った選出になった感はあるが、それも個人表彰の醍醐味といったところとしてご容赦願いたい。
作品にはそれぞれの魅力があり、見る人によってその価値は千差万別である。やはり私はこういった作品が好きなのだろう。大量のMMD作品を見てきた結果の好み、とも考えてもらっても良い。一人の個人表彰としては偏った結果こそ道理の通るものなのやもしれぬ。

MMD杯は低調である。その理由は色々あるのだが、新規参入者への魅力の欠如というのが根本原因として大きいと思う。
このようにして評価していくことで動画製作者及び視聴者各員への活気注入を僅かにでもできれば幸いである。


ほんとは次点とか言って挙げたい動画も幾つかあるが、記事を乱すことになるのでここまでにしておく。
とりあえず他に紹介した動画は、
第16回MMD杯、気になった動画とか紹介していく※追記終了
にまとめたので気になる方はチェックしていただきたい。
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テーマ:ニコニコ動画 - ジャンル:サブカル

  1. 2016/02/21(日) 04:39:23|
  2. ニコニコ
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  4. | コメント:0
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