ネット世代の雑評論

主にネット上に散らばる各々の事象についての紹介、及び評論

インターネット探訪「Videogame Liberators 195X~2015 自主製作ゲーム史論」



ツイッターでリツイートされてたが、これはかなりうまくまとまっていると思ったので紹介。ゲーム史とかそういう分野はかなり好きな話題だ。フリーゲームや同人ゲーム、インディーズゲームなどを中心に、三目並べプログラムOXOの草創期からマインクラフトだのなんだのの現在までについて書かれている。参考文献は結構見たことあるのもあるが知らないのも多い。
もちろん東方についても言及がある。
かなり長いが非常に面白かった。


自主制作ゲームとそうでない商業ゲームの分かれ目はオデッセイやアタリの会社が作るゲームになってきたあたりか。ポンが一番初めのゲームと言われてもそう脊髄反射で反論する気になれないのはその辺りか。

ローグライクゲームについても概要が書かれていることが興味深い。ローグライクは商業ではチュンソフト一強だがむしろフリーゲームで強い傾向も強い。まあテキストベース系のローグライクはグラフィックも音楽もいらんもんね。地形もランダムなら最初は面倒でもあとは楽だし?

著名なタイトルは大体入ってるが、VIPRPGの前進的な、モナー系RPGについても言及があってもいいような。まああんま規模比較してどんなもんだったか覚えてないし今モナーRPG系について十分残ってる文献なりサイトなりあるかしらんけど。

流行り廃りはあるしそれぞれ様々なものがあるが、やはり自主制作ゲームとは自分の理想を形にする、いわば芸術なんだと感じた。商業ゲームは万人に売るためのモノであり、個人の理想とは基本的に関係が無い(まあ何でも売れればいいのだが)。そこが大きな差であろう。


論文である。それ故私情的なものはほとんど含まれない。
あえて上から目線で厳しいことを書いてしまう愚を起こすならば、やや結論、まとめがふわっとしている気もするが、自主制作ゲーム史の流れを簡単に理解できるこの論文は素晴らしいものだと言える。実際結論にしても事実ふわっとしているのが現実なのだから仕方がないし。

これを見て、どういう意見を持つか、どういう思想を作るか、どういう風に考えるか。それは人様々だろうが、事実から学ぶことが出来るのが人間というものである。
読む人によって多くの異なる価値が生まれる、そういう論文であった。
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テーマ:雑記 - ジャンル:サブカル

  1. 2015/12/14(月) 01:24:37|
  2. ゲーム
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コメント

No title

ご閲読ありがとうございます。感想を頂けて感謝至極です。

>ローグライク
元祖『Rogue』の出自自体が「学生らが身内で遊ぶ用に作った自主制作ゲーム」というものなので
この題材を取り上げる上では避けては通れないもののひとつだと考えています。

>モナー系RPGとVIPRPG
同じ2ch内ということで混同して考えていたため、うまく線引きができていませんでした。
RPGツクール界隈への知見の不足は自覚のあるところで反省材料のひとつです。

>やや結論、まとめがふわっとしている
文章の中で結論付けることよりも問題提起こそが目的だったという側面はあります。
後出しで強いて言うなれば
「”自己表現としてのビデオゲーム”を認識し、各々がそれを受け入れてほしい」
ということが結論になるでしょうか。

”ふわっとしている”が故にあらぬ解釈にさらされ、
自主制作ゲームの多くが個人の嗜好や思想を無視して無碍に扱われてきた光景を見てきて、
そうではないのだ、ということを伝えたかった、
ふわっとしているものを少しでも固めるための土台となるものを用意したかった、
というのが、この文章の執筆の動機のひとつでした。

それが達成できているかどうかという点で、
このエントリに気付かされた部分はとても大きかったです。
  1. 2016/04/25(月) 23:49:57 |
  2. URL |
  3. Tacashi #klq26XPE
  4. [ 編集 ]

追伸

宣伝となってしまいますが、
6/12開催の「ゲームレジェンド」というイベントで
「自主制作ゲーム史論」の改訂版同人誌の領布を予定しています。
http://tansubeya.x0.to/vgrweb/vgr.html
もしご都合が合えば訪ねて頂ければと思います。
  1. 2016/04/25(月) 23:52:23 |
  2. URL |
  3. Tacashi #klq26XPE
  4. [ 編集 ]

Re: No title

> ご閲読ありがとうございます。感想を頂けて感謝至極です。

いえいえ、こちらこそです。

> >ローグライク
> 元祖『Rogue』の出自自体が「学生らが身内で遊ぶ用に作った自主制作ゲーム」というものなので
> この題材を取り上げる上では避けては通れないもののひとつだと考えています。

ですね。いまでもローグライクゲームは自主制作ゲームの定番な感があります。ローグ及びその系譜は重要です。
まあいじわるを言えば、テキストベースローグライクに偏っているのではとか、「学生らが身内で遊ぶ用に作った自主制作ゲーム」ならばローグに先立つコンピューターRPG関連も盛り込んでほしいとかそういうところはありますが。その辺は(私も昔ちょっと調べて書きましたが)RPGゲームサイドの何巻だったかに詳しい話が載ってたので良ければ参考に。
実は、ローグは初のローグライクゲームじゃなかったりするんですよね。Beneath Apple Manor とかいうのが1978年に出てたりします。お互い影響してないっぽいですが。


> >モナー系RPGとVIPRPG
> 同じ2ch内ということで混同して考えていたため、うまく線引きができていませんでした。
> RPGツクール界隈への知見の不足は自覚のあるところで反省材料のひとつです。

まあ私も大概詳しくはないですが、やはり2chも板が違えば文化は違う感がありますね。モナーRPGはモナー板での流行で、VIPRPGは文字通りニュー速VIP板での流行な訳で。まあ案外同じ作者だったりしても不思議ではありませんが。

> >やや結論、まとめがふわっとしている
> 文章の中で結論付けることよりも問題提起こそが目的だったという側面はあります。
> 後出しで強いて言うなれば
> 「”自己表現としてのビデオゲーム”を認識し、各々がそれを受け入れてほしい」
> ということが結論になるでしょうか。
>
> ”ふわっとしている”が故にあらぬ解釈にさらされ、
> 自主制作ゲームの多くが個人の嗜好や思想を無視して無碍に扱われてきた光景を見てきて、
> そうではないのだ、ということを伝えたかった、
> ふわっとしているものを少しでも固めるための土台となるものを用意したかった、
> というのが、この文章の執筆の動機のひとつでした。
>
> それが達成できているかどうかという点で、
> このエントリに気付かされた部分はとても大きかったです。

商業ゲームは売れてなんぼですからね。
どんな芸術・創作もそういう誤認や誤解はつきものですね。
ゲームが特別という訳ではないですが、新しいものにはいつも壁があります。


> 宣伝となってしまいますが、
> 6/12開催の「ゲームレジェンド」というイベントで
> 「自主制作ゲーム史論」の改訂版同人誌の領布を予定しています。
> http://tansubeya.x0.to/vgrweb/vgr.html
> もしご都合が合えば訪ねて頂ければと思います。

大いに興味があります。
ちょっと厳しそうですが、行ける運びになれば行かせていただきます。
  1. 2016/04/26(火) 20:50:53 |
  2. URL |
  3. たていと1 #-
  4. [ 編集 ]

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