ネット世代の雑評論

主にネット上に散らばる各々の事象についての紹介、及び評論

「解放!おぺゆクラブ」読んだので感想

作者サイト

作者の亜さめ先生。最近はtwitterでの活動が主だが、なんかスプラトゥーンでウデマエS+らしいね。いやそれはどうでもいい。

解放!おぺゆクラブは作者のWEBで公開してきた4コマをまとめる形で作られた単行本である。一応描き下ろしもある。
で、まず目を引くのは物凄い簡潔な、というか言ってしまえば適当な、誤解を恐れずに書けば書き殴った様な絵である。
そして、まあギャグ4コマ集で特にキャラクター設定などもないのだが、おおよそ6種類程度の顔を使いまわしているし画力面では、そりゃ真面目に描けば違う(実際もうちょっとまともな絵はある)のだろうが、最底辺レベルだといえよう。

しかしギャグ漫画なのだ。そこは問題ではない。むしろ純粋だとさえいえよう。
ではどういうギャグ漫画なのか。…… 説明しがたい。
ジャンルとしてはナンセンスギャグという事になる。たまに社畜ネタが入ったりもするがそれにしても不条理にあふれている。
しかしナンセンスギャグを超えて完全に意味不明、意味無しの領域にまで入ってしまうギリギリさすらある。
ギャグも4コマも漫画も何もなくなってしまう。勢いだけはあったりもする。
そこがこの作品の最大の魅力だと私は信じている。

世の中にはいろいろな創作作品がある。
漫画という一ジャンルでも果てしないほど様々な作品があり、シリアスなのがあればファンシーなもの、グロテスクなもの、面白いギャグ漫画と、一定のレベルでジャンル分けするだけでもクッソ面倒なほどある。

亜さめ先生の漫画はその多くある漫画の中でも一つの極限を行っているように思える。
あまりに純粋にギャグ漫画であるがゆえにギャグ漫画を超える。その中でちらほら見える作者の思想も極限のギャグの中で通常の場合感じるそれとは変質してしまう。
社畜描写は作者の近状なのだろうが、この漫画の中ではプロレタリアアートというよりももっと深い絶望感、狂気、狂乱がある。明らかにこの漫画では真っ当な漫画家になって人生逆転とかはできないだろうとは思う。

ギャグ漫画でありメタギャグ漫画である。作者が何を考えていようとも、表現の最前線で強烈な印象が残った。
はっきり言って、ぼーっと見てるとただ稚拙な落書きにしか見えず、私も実はそうなんじゃないかとまだ疑っているが、そうであったとしても見方を変えればやはり究極なのだ。
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テーマ:読書 - ジャンル:サブカル

  1. 2015/11/24(火) 01:02:45|
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