ネット世代の雑評論

主にネット上に散らばる各々の事象についての紹介、及び評論

「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」と「機動戦士ガンダム00」の対称性、思いつく限りメモ

ネット世代の雑評論 「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」これまでのガンダムシリーズからの影響などを考察する

2chで軽くそういう話してたから調べたらかなりそういう要素あったのだが、全然話題にされてない気がするので一つまとめてみようと思う。

前に冒頭の記事で書いた内容と被るところも多いので注意。
なお鉄血のオルフェンズ第6話現在の状況であり、この後また変わるかも。


1.ガンダムの命名方式。
ガンダム00のガンダムはキリスト教・天使関係を中心に名づけられているが、鉄血のオルフェンズのガンダムは旧約聖書の登場人物であるソロモン王の使役したとされる72体の悪魔から名づけられている。

どちらもアブラハムの宗教由来ではあるんだよね。で、よくよく見てみるとガンダム00のはタロットやら00だのから黄金の夜明け団的な近代の神秘学であることがわかる。0ガンダムはアイン=無、00ガンダムはアイン・ソフ=無限、ダブルオーライザーが000でアイン・ソフ・オウル=無限光。ダブルオークアンタは00Qになってダブルオーライザーに毛が生えている、とかなんとか。エクシアだのセラフィムだのは天使の階級なんかでラファエルはそのまんま聖書に出てくる天使の一人。
で、鉄血はソロモン王の使役した72体の悪魔って奴なんだけど、72体とかそのへん決められたのは16世紀とか17世紀なんだよね。中世のオカルト。ソロモン王が悪霊を使役したってのも直接旧約聖書には書いてないし。まあでもキリスト教文化圏の悪魔といえばそうである。
という訳で出自も似ている訳だ。


2.主役期の初登場。
ガンダム00の第一期主役期ガンダムエクシアは天空から舞い降りて敵を倒したが、鉄血のオルフェンズの主役期ガンダムバルバトスは地下から登場し敵を倒した。

これは上記の天使悪魔の対比にも関係し、天使が舞い降り悪を倒す話と悪魔が飛び出て人を食らう話という風にも見える。


3.戦争根絶、世界平和のための武力組織。
ガンダム00の主人公組織ソレスタルビーイングはあらゆる戦争・紛争に対し武力介入を行うことで紛争根絶を目指す組織で作中初期では太陽炉ことGNドライブを独占して持ち優位を保っている。鉄血のオルフェンズの敵組織ギャラルホルンは争いの火種を回避するために軍事力を一つにまとめることでできた組織で「武力をもって武力を制す世界平和維持のための暴力装置」とも呼ばれ、MSやエイハブ・リアクターなどの製造技術を独占して持っている。
ソレスタルビーイングは設立から200年ぐらいの歴史を持ち、ギャラルホルンは厄祭戦から300年という事を考えると割と近い長さの歴史を持つ。

一方の主人公組織が一方の敵組織に似通っている。この辺から鉄血のオルフェンズはガンダム00のアンチテーゼというか逆を意識している事が創造される。


4.主人公組織。
ガンダム00の主人公組織ソレスタルビーイングはインテリ層である科学者イオリアによって作られた私設武装組織であり、スポンサーも多く資金は潤沢。当然メンバーもエリート揃い、のはずである。
鉄血のオルフェンズの主人公組織鉄華団は底辺の少年たちが作中の3話でCGSを乗っ取って作った民兵企業であり、作中序盤では資金難である。メンバーは年若い少年、子供が大半である。

名前も天上の存在と決して散ることのない鉄の花とスケールが違う。ギャラルホルンは北欧神話かなんかのアレだっけ?


5.主人公の対称性。
ガンダム00の主人公である刹那は元少年兵であり、そこ頃得た経験により平和を目指す強い思想とガンダムに対する拘りをもち、最終的に宇宙世紀モノで言うところのニュータイプに当たるイノベイダーに覚醒する。
鉄血のオルフェンズの主人公である三日月は言うなれば現役の少年兵であり、仲間を傷つける敵には容赦がないがそれ以外は強い思想もなく、幹部による会議にすら出席しない。物語開始時点で、外科手術によって阿頼耶識システムというMSやMWを動かせるようにするインプラントが為されており、ある種宇宙世紀モノで言うところの強化人間に近い存在と言える。

イノベイダーが望まれる人類の姿であるのに対し阿頼耶識システムははっきり言って児童虐待であり望まれないモノである。


6.世界の現状。
ガンダム00では世界は紛争に満ちている。鉄血のオルフェンズでは火星は植民地支配により安定して搾取されている。

どちらもロクな世界ではないが、戦争という軸で見ると真逆であることがわかる。ガンダムは戦争をテーマとする巨大ロボットSFである訳だが。


7.木星。
ソレスタルビーイングは木星で太陽炉を作っているが、鉄華団は木星を牛耳るテイワズにツテがない。

まあこじつけに近く、ガンダムシリーズでは大体木星辺りまで設定に使えるというぐらいの話かもだが一応。


8.世界暦
ガンダム00は西暦が使われており、ターンエーの設定を気にしないで現実の世界とつながる形にしている近未来の軌道エレベーターがあるぐらいの技術水準の話である。
鉄血のオルフェンズではポストディザスターだかで、まあそれはいいとしてMSを使った大戦争が幾度も起きていてガンダムという名の機体の話も出てくる、ターンエーの設定を意識している世界観で、どうやら重力制御らしき超技術が普通に使われているという説もあるほどの火星テラフォームさえ成し遂げられた遠未来の話である。

対称というにはややこじつけ感もあるが。


9.主人公組織のガンダムの数
ソレスタルビーイングはまず4体でWなんかと同じパターン。鉄華団はまず1体のパターン。

これもこじつけというか苦しいが。


10.ガンダムの技術。
00のガンダムはいわば最先端技術の結晶だが、鉄血のガンダムは300年前のオーパーツというかとにかく古いもの。
ガンダム自体の戦力としての大きさも00では多大だが鉄血ではただちょっと強めぐらいのMSでしかないように見える。

この辺は上記の歴史や設定なんかが逆だから当然こっちも逆になるよねって感はある。まあガンダムによくある強奪パターンを使ってない共通点なんかも。


11.組織の方針
ソレスタルビーイングはイオニアの長大な計画とヴェーダによる計画の補助があるが、鉄華団のオルガの計画は結構行き当たりばったり感も強い。

まあこれも上記の組織の性質の真逆さに由来するか。


12.エンジン原理の相似性。
ガンダム00のガンダムのエンジンであるGNドライブは貴重品で、膨大なエネルギーとGN粒子を産み出す。GN粒子は色々な効果がある。
鉄血のオルフェンズのMSのエンジンであるエイハブ・リアクターも貴重品で、膨大なエネルギーとエイハブ粒子、エイハブウェーブを出してそれも色々な効果がある。

これは相違点ではなく相似点。逆であるからには似たところもあるはずなのだ。
まあ巨大ロボットモノを多少のリアリティをもって描こうとすると便利なガジェットが必要となる訳で、宇宙世紀モノだとミノフスキー粒子な訳だが、両作品はエンジンから産まれる粒子やらにそれを求める形なわけだ。



こんなところだろうか。まだなんか思いついてた気もするが、またなんか思い出したり、第七話以降でこれはと思う関連性を見いだせれば追記するかも。

この関連性で言うと、なんやかんやで紛争が根絶され宇宙生物との対話が実現したガンダム00の逆で、鉄血のオルフェンズでは火星独立のため鉄と血を求める、地球に対する独立戦争という形になるやも知れぬ。
コーデリアが交渉に行ったところで独立はいどうぞと認めるわけないんだよな。まあ独立なんぞホイホイ認めてたら国家なんぞ成り立たないし。
そうなると宇宙生物ELSの鏡像たるなにかが鉄血のオルフェンズでも出てきたり?それはないかな?
スポンサーサイト

テーマ:雑記 - ジャンル:サブカル

  1. 2015/11/11(水) 01:21:23|
  2. アニメ
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
<<第4回中国版東方人気投票、結果が出てたので興味深いところを見ていく | ホーム | 死と死の死と死の死の死。第41回動画紹介回>>

コメント

ガンダムは段階的に作られている印象がありますね
00もSEEDを踏まえての設定がありますし
・敵が数体のガンダム保有者→味方が数体のガンダム保有者
・戦争に巻き込まれた民間人→志願した元少年兵
・武力を持って武力を制することに疑問を持たない主人公勢→序盤からその矛盾を自覚している主人公勢
・ひとつの思想に染まる主人公勢→ひとつの思想のもとに集まるがやがて個人的な目的を見つける主人公勢
でもさかのぼるとWやXには味方がガンダムを数体保有していたりその時々で設定がかわっていて面白いですね
00はギアスやフルメタに近い部分もあり他のロボット作品にも影響を受けているとおもいきやWが先にやっていたりしますし面白いですね
  1. 2017/01/14(土) 13:45:58 |
  2. URL |
  3. #-
  4. [ 編集 ]

Re: タイトルなし

> ガンダムは段階的に作られている印象がありますね
> 00もSEEDを踏まえての設定がありますし
> ・敵が数体のガンダム保有者→味方が数体のガンダム保有者
> ・戦争に巻き込まれた民間人→志願した元少年兵
> ・武力を持って武力を制することに疑問を持たない主人公勢→序盤からその矛盾を自覚している主人公勢
> ・ひとつの思想に染まる主人公勢→ひとつの思想のもとに集まるがやがて個人的な目的を見つける主人公勢
> でもさかのぼるとWやXには味方がガンダムを数体保有していたりその時々で設定がかわっていて面白いですね
> 00はギアスやフルメタに近い部分もあり他のロボット作品にも影響を受けているとおもいきやWが先にやっていたりしますし面白いですね

ガンダム作品はたとえ世界観が違っていたとしても以前のガンダム作品を意識せざるを得ない、といったところでしょうか。
1stガンダムが連邦とジオンの世界大戦染みた戦争だったのに対し、Ζは連邦の内ゲバ……と変化を続けています。
変化し続けているからこそガンダムシリーズは今もアニメの最先端を走り続けられているのでしょうね。

  1. 2017/01/15(日) 09:56:13 |
  2. URL |
  3. たていと1 #-
  4. [ 編集 ]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://tateito1.blog48.fc2.com/tb.php/2078-4f86fe13
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)