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「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」これまでのガンダムシリーズからの影響などを考察する

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 公式ページ
機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ - Wikipedia
ガンダムシリーズ一覧 - Wikipedia


ガンダムシリーズ、リアル系巨大ロボットの先駆けたる作品シリーズは1979年から今まで多くの作品が様々な媒体で描かれてきた。
機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズはそのガンダムシリーズの中枢たるテレビアニメ作品の最新作である。
ガンダムシリーズは、他の長期に渡って定期的に作品が出続けている作品シリーズ、例えば仮面ライダーやあるいはウルトラマンなんかよりもそれぞれの作品間の連絡が密であり影響が多大であるように感じる。まあ気のせいかもだが、ともかく世界観が同一しない(と思われる)作品間であっても、過去の作品を踏まえて今回の作品は、といった具合の作りになっている傾向が多い、ように思う。

あくまで主観だが、ともかく、それぞれの作品ごとの制作側における意図をまず見ていく。
主要なアニメ作品のみでSDシリーズなんかは除く。ビルドファイターズなんかも話が面倒になるので除いておく。


機動戦士ガンダム
既存の巨大ロボットモノのリアリティのなさからの脱却を目指した。

機動戦士Ζガンダム
ガンダムの続編としてガンダムで十分描かれなかった連邦の腐敗やジオン、シャアのその後、ニュータイプ論の掘り下げを書いた。

機動戦士ガンダムΖΖ
不必要にシリアスになり過ぎたガンダムシリーズの改革を目指した。

機動戦士ガンダム 逆襲のシャア
ひとまずのシリーズの完結をシャアという男の人生を軸にして描いた。

機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争
ガンダム作中でのスピンオフの可能性を探った。

機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY
スピンオフで物語の間隙を埋めた。

機動戦士ガンダムF91
シリーズのその後の未来を書いた。

機動戦士Vガンダム
戦争のリアリティをガンダムシリーズにおいて見つめなおした?

機動武闘伝Gガンダム
ガンダムシリーズの凝り固まった概念を破壊した。

新機動戦記ガンダムW
キャラクターを重視した作劇を試みた。

機動新世紀ガンダムX
終末後の未来をガンダムでやってみた。

機動戦士ガンダム 第08MS小隊
ガンダムで青春劇をやってみた。

∀ガンダム
ガンダムすべてを内包したガンダムを描いた。

機動戦士ガンダムSEED
機動戦士ガンダムSEED DESTINY
遺伝子調整なんかのテーマをガンダムでやってみた。

機動戦士ガンダム MS IGLOO
3D作品でジオン軍目線、逆の視点から一年戦争を描いた。

機動戦士ガンダム00
戦争根絶というテーマで様々な方向から方法論などを描いた。

機動戦士ガンダムUC
初期シリーズの直接的正当続編を目指した。

機動戦士ガンダムAGE
宇宙世紀シリーズで結果として行われた歴史スケールの話を家族三代で一作品でやろうと試みた。

ガンダム Gのレコンギスタ
宇宙世紀の先として、技術への警鐘をテーマとした。

で、機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズとなる訳だが、まだ五話の段階で語れることは多くないが、戦争戦禍の中でも生きていくという、これまでのガンダムシリーズで語られることの多くなかった民衆目線のそれをやろうとしているのではなかろうかと思う。
これまでは国家軍隊政治団体テロリストの類とかばっかで一種地に足ついてない組織に主人公は組み込まれていた感じで、まあ兵器の運用はそりゃまあ軍隊とかじゃなきゃ大変なんだが、民兵組織というのを使ったのはうまい落としどころなのかもしれない。


そして過去作品の影響という点で見れば、オマージュ、アンチテーゼなんかも細かい設定から見て取れる。
地球の世界地図でシドニーが湾になってるのは宇宙世紀の設定ではコロニー落としによるものだが、ターンエーなどのように繋がりがあるのか、それとも偶然の一致かは伏せられる。
300年前に厄祭戦なるものがあったという話だが、過去の戦争について語られるのはガンダムXやガンダムAGEなどでも見られ、ガンダム作品の基本ともいえるか。
そしてガンダムという名が継がれてきているのもターンエーからのガンダム作品すべてがつながっているという設定を意識してのものだろう。
※追記
後、厄祭戦の前は決闘でどうこうしてたというのは、もしかしてGガンダムの後の世界という意識がある?


その中でもガンダム00との差異が面白く浮かび上がる。
まず、ガンダム00のガンダム達の名前は天使からとっているのだが、鉄血のオルフェンズのガンダムはソロモンの鍵に出てくる72体の悪魔から取られている。
ガンダム00の最初の主人公機であるガンダムエクシアは天使の名が象徴するように初登場時空から地上に降り立った訳だが、鉄血のオルフェンズの主人公機であるガンダムバルバトスは初戦闘時地中から現れ敵を倒した。
ガンダム00の主人公組織ソレスタルビーイングは武力をもって戦争根絶を目指すというのが表向きの目的である組織だが、鉄血のオルフェンズの敵対組織ギャラルホルンは「武力をもって武力を制す世界平和維持のための暴力装置」と呼ばれる、らしく似通っている。
ソレスタルビーイングは長い過去の歴史がある資金潤沢な組織だが、鉄血のオルフェンズの主人公組織鉄華団は企業クーデターによりできたばかりの資金難の組織である。
ガンダム00の主人公刹那は最終的に、宇宙世紀モノで言うところのニュータイプ的なアレのイノベイダーに覚醒するが、鉄血のオルフェンズの主人公三日月は体内インプラントで阿頼耶識システムを操作する、宇宙世紀モノでの強化人間に近い存在ともいえる。
刹那は元少年兵で、三日月は(見た目よりは年齢はあるようだが)現役少年兵である。
ガンダム00は戦争根絶のため対話を目指す話だが、鉄血のオルフェンズは戦争の収まった世界で民兵組織の中で人を殺して生きていく話、か?
動力炉の貴重性などの設定も近いところや相反するところがあり、元々鉄血のオルフェンズはガンダム00の次として作られていたという話もあり、強く意識しているのが伺える。

あるいは今後のストーリー展開もガンダム00の逆を行くなどがあるやもしれぬ。



とまあ、まだまだ5話だが面白い影響が見て取れる。
シャアみたいに仮面は被っていないが超然としたライバル役みたいなのもいるし、これから「どんなガンダム作品になるか」という方向性で見ていくとまた違った面白みがあるかもしれない。
久しぶりに毎週見ているテレビアニメガンダムだし、また記事を書くかもしれない。期待して注目している。
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テーマ:雑記 - ジャンル:サブカル

  1. 2015/11/03(火) 22:37:04|
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