ネット世代の雑評論

主にネット上に散らばる各々の事象についての紹介、及び評論

「女子攻兵」6巻まで読んだので感想

漫画家 松本次郎オフィシャルホームページ

Amazonでしつこくお勧めされるのでしゃあないので買ってみたら面白かったので出てる分全部買ったので感想。

女子攻兵。一応巨大ロボットモノに分類されるのだろうか?しかしスパロボには出れないタイプの巨大ロボットだろう。いや、ぼくらののアレよりかは可能性があるのか?いやああいうのが出るスパロボがあったら買いたくなるが。

女子攻兵は異次元空間に居を求めて進出した人類が使う次元兵器とやらで、見た目は巨大な女子高生にしか見えない。
次元兵器女子攻兵は他の通常兵器、砲弾やらなにやらを完全に無効化してしまうが、乗り続けているとパイロットの自我が精神汚染され、精神まで女子高生になってしまう。精神汚染の度合いが深まると完全に化け物のようになってしまう。
生物系な感じでダメージは出血やらを伴うあたりエヴァンゲリオンに似ているが、精神汚染の件はR-TYPEのバイド系っぽい感も強い。
当然誰も乗りたがらないので志願兵か犯罪者をパイロットとする。

で、そんな中で主人公のタキガワ中尉は精神汚染した女子攻兵を狩るハイエナ部隊の小隊長で、この世を統べるスーパーコンピューター「預元者」に濡れ衣を着せられて妻殺しとして女子攻兵に乗せられて、ツキコなる精神汚染された謎の女子攻兵を狩ることを命じられる。

異次元空間は半場バーチャルスペースのようなものらしく、「預元者」が人間の住めるような環境に定義したに過ぎない。精神汚染されて見る女子高生としての妄想もまた自分で定義した世界である。
そんな中でタキガワ中尉は自我を保って任務を成功させられるのか。

といった感じの話。


いやあ、良い漫画である。
異次元空間に移住って発想だけでもキチガイなのだがそこで人類同士争う馬鹿馬鹿しい虚しさ。
で、女子攻兵。巨大な女子高生。巨女というジャンルもあるが、まあリアリティというよりナンセンス側の存在をメインガジェットに持ってくる勇気がすごい。女子高生が出てくるからって全然日常ものとかじゃないからね。パイロットはおっさんだし。
裸の女子攻兵がいたり前線の大佐が園児だったり常識が狂っていく。
理不尽に理不尽を重ねて主人公たちは翻弄される。戦闘してもまともな結果にならず、ただツキコと預元者の間で行きかうコマとなる。
軍司令部の大佐や女子攻兵自身が変態的な性行為に興じたり、行くところまで行っていて、退廃を感じる。一応サイバーパンクといえばそうなのか。

やはりこの漫画のヴィジュアルで一番目を引くのはコクピットを開いた女子攻兵か。
他は完璧に女子高生に見えるのに、頭蓋が割れ、中に「小さい」人間が乗っている。遠近スケール感が失われ、読者も自分が見ているものが何なのかわからなくなるあたり作品のテーマをもっともよく表す。
フェティズムであり、困惑の源であり、恐怖となる。見慣れたものが変質するとき、日常の崩壊こそ最大の恐怖となりうる。


近々出る7巻で最終巻らしいが、果たしてどのような結末を迎えるのか。
救いはあるのか?この場合の救いとは、人間の認識というものに対する答えという形になる訳だ。
最終巻、作品の終わりは作者の人間という問いに対する答えとなるのだ。期待して注目したい。
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テーマ:読書 - ジャンル:サブカル

  1. 2015/10/07(水) 01:17:41|
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