ネット世代の雑評論

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Wikipedia探訪「穀物」

穀物 - Wikipedia

引用
穀物(こくもつ)は、植物から得られる食材の総称の1つで、澱粉質を主体とする種子を食用とするもの。

最近は低糖質の食生活とかが流行って蔑ろにされがちだが、やはり食文化の基盤を成すのは穀物である。主食と呼ばれるものは、イモ類とバナナなどを除けばすべて穀物であることからも窺い知れよう。

で、まあそんなことは誰でも知っているのだが、穀物の種類、マイナーな穀物にどんなのがあるかというのは十分に把握していない人も多かろう。
実際、現代的な食生活をしていると食べるのは米に、パンなどで小麦、そして後はソバにトウモロコシに、ビールや麦茶に使う大麦程度か?
人生に一、二回ぐらいはライムギパン程度を食べるかもしれないがそれは日常生活で食べるというより物珍しさが故だろう。粟おこしなども然り。
しかし実際、穀物には多種多様なものがあり現代の消費文化はそれを切り捨ててきたのではなかろうか?と大騒ぎするほどの話ではないが、そういった穀物もまた面白い特性を持っていたりもする。


トウモロコシはアメリカで飼料用あるいは工業用(コーンスターチとか)に異常に大量生産されているのが大きいが、白人がヨーロッパから来る前からメソアメリカのインディアン(別にインド人ではないのでネイティブ・アメリカンと呼ぶのが正式ではある)が主食としており、トウモロコシの神まであっちの神話では登場する。まあ日本神話に稲関係の神が大量にいるのと同じようなアレである。

名前が似ている、というか語源であるモロコシ、別名でいうところのソルガム、コーリャン、タカキビはアジアやアフリカの乾燥地帯で広く栽培されている。トウモロコシよりも乾燥に強いためアフリカでは粉にして食用にされるが、ポップコーンのようなポップソルガムなるものもある。日本でも雑穀として食べられる。

は温暖湿潤な気候に適応した穀物でユーラシア大陸の東半分で非常にメジャーである。インディカ米は知っている人も多いだろうがアフリカ西部では更に異なるアフリカイネが栽培されている。ブラジルなどでも主食とされる。マイナーだがアメリカのマコモは野生種に近くワイルドライスとしてスローフードとして愛される。
米と言っても大量に種類あるんだよね。コシヒカリだのあきたこまちといった主食用うるち米の品種から酒米だのもち米だの、古代米やら香り米、ジャポニカ米インディア米ジャバニカ米、でアフリカイネにネリカとか分類の回想も半端ではない。そりゃまあ他の穀物も色々あるけど、いうて現代生活をしていると下手したらコシヒカリしか食べなかったりする。

ムギの類も色々ある。パンを初めとしてグルテンにより加工しやすく何にでも使われる小麦、ビールの原料であり粉にせず粒のまま食べられる大麦、オート麦こと燕麦は小麦畑や大麦畑の雑草たるカラスムギが栽培種となったもので飼料として使われるほかオートミールやグラノーラとして食文化に根付いている。なおカラスムギも雑草として有名であるが普通に食べれる。
ライ麦も小麦畑や大麦畑の雑草だったものが意図しない人為選択により栽培種化したもので、小麦や大麦よりも酸性土壌や寒冷乾燥に強く、ライ麦パンはサワー種の酵母を用いるため独特な酸味が特徴である。ちなみにライ麦と小麦の雑種のライコムギなるものもある。
ハトムギは主食としての歴史は深くないが、シリアル食品に用いられることもあるし、漢方でも使われる。
ちなみに蕎麦は麦という文字が含まれるが麦とは科の時点で違う。しかし古代日本語ではソバムギなどと読んだようだ。蕎麦もまた穀物である。

所謂雑穀も色々だ。
雑草たるチカラシバの近縁種トウジンビエ(クロキビとも呼ばれる)はモロコシよりもさらに乾燥に強く、アフリカのマリやニジェールといった乾燥地帯では主穀である。
は所謂「猫じゃらし」と呼ばれるエノコロクサを原種とし、東アジアでは古代には主食として食べられていた。ちなみにエノコロクサも食って食えないことは無い。
(キビ)は吉備団子で有名だろうか。粟と同じく五穀の一つとして数え上げられ、弥生時代に朝鮮半島を経由し日本に伝来したとか。
(ヒエ)は日本で主要な穀物だったが米と同じような食べ方ではあまりおいしくは無く不当に卑しめられている感がある。しかしアイヌ文化では最も尊ぶべき作物で、特にヒエで作る酒はもっとも美味であるとされた。
シコクビエはヒエのような名前をしているが、余り遺伝的な関係は無い(トウジンビエも)。粒のまま食べるとまずいが粉にして食べると美味とか。
スズメノコビエはインド以外では雑草ですらない野生植物だがインドではイネ科栽培地での雑草でやはり栽培種となり、コド、コドミレット、コドラなどと呼ばれやせた乾燥した土地で栽培される。

他にもテフフォニオアマランサスなどが各国で利用されているが、アンデスが原産地のキヌアなどは最近注目度が高まりつつある。
高い環境適応力と栄養価によるもので、それ故価格が高騰し原産地付近では食べられなくなって来ているという面があるという。


豆類やゴマなんかを穀物に含めることもあり、本当になんでもある。
現代において食生活は広がりを見せたが、深みを失ったのではなかろうか?などと説教染みたことを書くつもりもないが、こうしたマイナーな穀物もまたそれぞれ価値があり今まで存在している。
実際こういう事を知ってどうなるかという話でもないが、ただ知るだけでも面白いものである。世界をまた新たな視点で見ることができるだけでも意味があるのではなかろうか。
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テーマ:雑記 - ジャンル:サブカル

  1. 2015/10/04(日) 06:15:26|
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