ネット世代の雑評論

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「野崎まど劇場(笑)」感想とknowのオーディオドラマ化について

野崎まど - Wikipedia

ネット世代の雑評論 「野崎まど劇場」感想
ネット世代の雑評論 野﨑まど「know」感想

know ~知っている | NHK オーディオドラマ


あ、ネタバレは言うまでも無く注意。



野崎まど劇場の第二巻にあたる今回。一巻よりも更にはっちゃけていて笑いが止まらなかった。
まど先生の作品は大体好きだが、超SFなknowも超ギャグな野崎まど劇場も、どちらも天才的な、他人には真似できない作品となっている。
ある意味では、小説を超える、のを目指しているところで共通しているのか。

まずカバーイラストと裏表紙で謎の一話。カバー裏に超縦長掌編小説、まともな本文に22作のショートショート、あとがきも小説仕立てで、なんとなんと巻末の普通広告がある場所使って更に謎の小説。なんだこれは。かなり奇妙な本である。

もちろん内容もやばい。
個別に感想何か書いていこう。いっぱいあるので気に言った奴だけ。
長文伝奇小説『ブラッドエコー ―吸血鬼捜査官ディライト・バースディ―』
カバー裏を使うというのはそう珍しくないが、まさかの縦長に使うという暴挙。一行で百文字はあるんじゃないか。
中盤から後半まで行の最初が「吸血鬼」という単語で始まっており、クッソ長い一行を読んで上に戻ってくると次に読むべき行がわかりにくいという無駄な機能付き。会話文は吸血鬼の会話に謎の設定を付けて長さをカバー。
何だこの小説は!形態から入る小説。

白い虚塔
小説家になろうと医療行為をコラボという出オチ。まあ大体出オチなんだが。
医療行為投稿サイトという文字だけで笑える。

深窓の大令嬢
深窓って深海にあるもんじゃないしダイオウイカの類でもない。

二十人委員会
ゼーレ的なアレかと思いきや中二病的IRCの末路。一人だけアイコンが変わってるのには腹を抱えて笑った。

全年齢向け官能小説 人妻悦料理~媚猫弄り地獄~
全年齢向けである。ホットケーキにかけるメイプルシロップの容器を頑なに蜜壺と表記するのがもう。
蜜壺を触るのが初めて、じゃねーよ。

大オーク
今回一番笑った。大奥じゃなく大オーク。出オチもいいところである。シルマリルリオン設定のオークも一々うざい。
大オークでの陰湿な権力争いってオーク同士の戦争じゃねーか!

ワイワイ書籍
ニコニコ静画に似たようなアレがあったような……

墨滴ビフォーアフター
全部一緒じゃねーか!というか八カ月掛けている時点で。あといまいちしっくりとこないってなんだよ。突っ込みどころ満載。

麻雀出エジプト記
麻雀放浪記だっけ?そりゃヤハウェがヒロポンとか打ち出したらボツになるわな。
海割ったり炎になったりしてイカサマするぐらいなら普通に奇跡起こせよって話。

まごのてコレクション
ブラックユーモア。ソーシャルゲームにより消費される老人。荒みすぎである。

インタビュウ
まさかの早川のSFマガジンへのインタビュー風原稿のボツがまど劇場に。まあこれまど劇場だもんねそりゃボツになるわ。
編集コメント(たぶん、まど先生が書いてる)の早川の編集長のフォントだけ明朝体なのがなんとも。
設定からして頭が悪い。SFはすべてノンフィクションで作家と編集が宇宙取材してるって何事だよ。地味に作者が出る小説でもあるか。
で、幼獣は人間がインタビュウしているような声で鳴く生物て。体内に書影を作る独自の器官を備えている、の辺りでもう限界だった。
架空の書籍の一面広告なんか出しちゃいかんわなあ。
これは二番目に好きかも。

クウ!
本当にヒドいオチである。綺麗に落ちている感のある字面もなんというか。

あとがき
というか著作リストの後弄れたのか、

巻末ミステリー『電撃文庫館人間消失事件』
え?巻末広告欄潰してこんなの書いていいのかよ!
作中で書かれているように編集長が巻末広告を変えたいと思ってる時期だったから出来たのかな?
というか、電撃文庫の編集長、今もう三木一馬なのか。ちょっと前は副編集長だったはずだが出世したか。まあ売れ筋ばっか担当してたし?まあ、一々書かないが、良い噂ばかりの人ではない。
後この探偵、一巻でも見た気がする。こいつだけ続きもの?


こんなところか。総じて狂気の作であるが、大オーク、インタビュウ、人妻悦料理が三強だろうか。小説としての逸脱性ならば電撃文庫館人間消失事件が一番?小説じゃないレベルのもあったが。
なんにせよ、凄いものが見たいならば読むべし、と言える。



で、こんな作品だけでなくガチなSF・ミステリーも描く野崎まど先生だが、話題となった早川文庫のknowがNHK‐FMでオーディオドラマになるという情報が手に入った。

はー、マジでか。

青春アドベンチャー枠で

引用
know ~知っている(全10回)

あの子は向かう・・・「すべてを知る」ために

【NHK FM】

2015年3月2日(月)~3月6日(金) 午後10時45分~午後11時(1-5回)
2015年3月9日(月)~3月13日(金) 午後10時45分~午後11時(6-10回)

らしい。これは聞きたい。忘れないようにしたい。色々脚色なんかもあるようだが。


野崎まど先生は実力に比してあまりにも無名な作家かもしれぬ。
こういった機会に乗じてみんなに知られていってほしい。
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テーマ:読書 - ジャンル:サブカル

  1. 2015/02/13(金) 00:21:40|
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