ネット世代の雑評論

主にネット上に散らばる各々の事象についての紹介、及び評論

「黒子のバスケ」公式設定資料集第二弾くろフェス!を読んで黒子のバスケとはなんだったか考える

「黒バス」後日談、次号NEXTよりスタート コミックナタリーより

まあ、まだNEXTで後日談やるらしいし、総まとめというつもりはないが、本編最終巻に公式ファンブック第二弾なんかも出たから、黒子のバスケという作品について語ってみるのも良い機会だろう。

私は黒子のバスケが好きだった。作品として大好きであった。
何が好きかというと色々思い浮かぶが、やはりキセキの世代の無体な強さ、に収斂するのだろうか。
強すぎて困るほど強い、圧倒的な他者との差。キセキの世代(と二人の主人公)は他の選手と一線を画す。


キセキの世代達の能力は、必ずしも物理法則に反する、というほどではない。緑間のアレもフォームさえ違えば可能は可能である。灰崎のアレなんかは胡散臭いが、まあ物理法則とは関係ないしあり得ても良い。
しかし、キセキの世代が一人いるだけでバスケットボールのルールに異常をきたす。物理法則に反していなくても、バスケットのルールを守っていたとしても、ほとんど無茶苦茶である。
それ故キセキの世代を止めるには他のキセキの世代がまず必要になってくる。

それに対して、他の選手は実際どうということは無い。強い選手もいるが、どうにか対処は出来る。
無冠の五将なんかもいるがまさにアレはそれを示すためのキャラという感じで、強いは強いがキセキの世代とは比べ物にならない。かませ犬が運命づけられたキャラである。

こうすることで、キセキの世代は作中でも特別なキャラとなっている。
主人公である黒子に特別の因縁があり、伝説的な存在であり、反則的にまで強く、作中の最初から言及される、黒子のバスケという作品の中核を担っているのだ。


そしてキセキの世代は強いが、ギリギリ人間である。黒子のバスケはスラムダンクのようなリアル志向のスポーツ漫画でも、テニスの王子様の様なファンタジー志向のスポーツ漫画でもなく、その間に位置する。
秩序と混沌の間の、いわゆるカオスの縁にこそ最も大きな可能性がある、という話がある。バランスという訳ではないが、作中ではリアルに見えるギリギリの戦いも、ぶっ飛んだトンデモな描写も出来た。これはキセキの世代をギリギリ人間レベルにして、他はまあまあリアル志向なスポーツマンにしたからではないか。


キセキの世代は、初登場時は概ねやさぐれていたり、色々問題のある性格がピックアップされる。
帝光時代の惨事を考えれば無理もないのだが、ストーリー上の要請だけではなく、それを解決していく、隠された熱い本性を描写していく上で必要だったのではないか。
初めは邪悪な強敵として現れ、最後には尊敬すべきライバルとなっている。
黒子のバスケはまさにキセキの世代を描くために作られていると言っても過言ではなかろう。



うーむ。前にジャンプ感想で書いたことの繰り返しになってるかな?まあいいや。
黒子のバスケのような、キセキの世代のような存在を描く漫画が多くなってきているのも、この構造が一種の発明であることが明白だからか。
黒子のバスケがなぜ成功したかというと、やはりキセキの世代を打ち破っていくという構想が一番大きい、という訳だ。


キャラでいうと灰崎が好きだが、別に灰崎は作中でいうほど重要ではないのかも?それ故可能性があるから好きなのかも。
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テーマ:読書 - ジャンル:サブカル

  1. 2014/12/08(月) 00:03:54|
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コメント

No title

キセキの世代が作品の中心なら火神は彼らに対するアンチテーゼ…というか一種の挑戦状という気がしてきました。
黒子らと一緒にキセキの世代を倒さんとするまっとうな天才。相対的なキャラとして機能してたんじゃないかなと。
なんか全然まとまってない文章で申し訳ないです。あと灰崎には初登場時は相当ハラハラさせられたのに帝光編では逆に安心感しか感じなかったあたり「やっぱいて良かった」キャラだったんだなとこの記事見てなんとなく思いました。
  1. 2014/12/11(木) 00:15:18 |
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  3. #-
  4. [ 編集 ]

Re: No title

> キセキの世代が作品の中心なら火神は彼らに対するアンチテーゼ…というか一種の挑戦状という気がしてきました。
> 黒子らと一緒にキセキの世代を倒さんとするまっとうな天才。相対的なキャラとして機能してたんじゃないかなと。

火神も最初はややグレてたんですよね。黒子自身も。
しかし火神の成長はやはり主人公という感じで他のキセキの世代とも違いますね。ジャンプが特技だというのも真っ当な、という感じは受けます。

> なんか全然まとまってない文章で申し訳ないです。あと灰崎には初登場時は相当ハラハラさせられたのに帝光編では逆に安心感しか感じなかったあたり「やっぱいて良かった」キャラだったんだなとこの記事見てなんとなく思いました。

灰崎はキセキの世代と比較して考えると相違点が面白いですね。半分キセキの世代のようなものだからこそ、キセキの世代とは、という問題をより鮮明にするというか。
  1. 2014/12/11(木) 00:42:35 |
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  3. たていと1 #-
  4. [ 編集 ]

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