ネット世代の雑評論

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所謂「なろう系」とは

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なろう系、と呼ばれる小説ジャンルが昨今増えてきた。この「なろう」、は小説投稿サイト「小説家になろう」のなろうで、その中で流行ってるような小説、という意味合いである。
実際どういうものかというと、異世界転生チーレム系という異名が示す通り、

世界観はファンタジー、もしくはヴァーチャルリアリティゲームにおけるファンタジー世界。
それも、中世ヨーロッパ風に限定される。

主人公は現実世界から転生、あるいは転移、召喚されてきたという場合もある。

主人公はクール系が基本、そして努力せず異常に(チート的に)強い。ほとんど負けることすらなく、ピンチになることすら少ない。
現実世界では不遇だったという描写もあったり。オタクだったり?

恋愛要素もある場合が多く、ハーレム、多くの美少女から好かれるという展開が多い。


といった具合だ。
非常に都合のいいというか、世の中を舐めきったような、とさえ感ずるところもある。
しかして、主人公に感情移入してしまえばまさに万能感が味わえるという具合である。

決して高尚な小説とは言えないが、需要と供給があり、近年のライトノベルの主流といってもいいかもしれない。ライトノベルとは商業小説ともいえるのだから。完全になろう系と言い切れないまでもそういう要素のある作品も多い。
ポルノ映画やAVのような、と表現する人もいる。瞬間的欲求を叶えるソレということだろう。そういったモノは常に人気であり、必要であり、何故か蔑まれる。

なろう系の、その世界観は古典的RPG、あるいはMMOをベースとしている。
つまり、単調にモンスターを倒していけば魔王に勝てるような世界というか?ある人は、ゲームをクリアすることぐらいでしか達成感を味わえなかった世代の小説と言っている。言い得て妙か。

つまり、既に未来に絶望した若者達が現実逃避するための小説、と書くと悪く聞こえるが、現代格差社会の生み出した一つの芸術といえばそうなのかもしれぬ。
第二次世界大戦の軍事体制ではプロレタリア文学が栄えた訳だが、今はそんな理想を書いても虚しさだけが木霊する訳だ。

漫画のジャンルでは日常系が近い位置にあるのやもしれぬ。日常系の流行は東日本大震災より前だが、喪われた、あるいは現在無い麗しき学生生活に逃避している、といった具合だった。
漫画界ではその後、進撃の巨人やアニメのまどかマギカあたりからの影響からか現実を直視させる、あるいは若者を縛る社会の崩壊、崩壊後の世界を描くような作品が人気となってきた印象ではある。

実際ライトノベル方面でもそういった作品の萌芽が見られなくはない。いま本棚を見回すと、とある飛空士の誓約や六花の勇者なんかはそういうギスギスした現代社会を模したようなそれが感じられる。

もう一つの所謂オタクジャンルであるゲームでは単純なスマホのソーシャルゲームが流行っているが、アレはなろう系や日常系と同じく、厳しい社会の中で単純な欲求を満たしているのではないか。そういうゲームやったことねーから偏見かもだけど。


今後のラノベ、漫画、アニメ、ゲーム界隈において現実逃避的な欲求承認と、厳しい現実社会への反発・破滅という二つの対照的な軸が重要になってくるのやもしれない。商業に偏る創作分野では、つまり強い需要はその軸だろうと思う・
そして、それは現代社会がこのままあり続ける限り変わらない構造となり得る、やもしれぬ。
別に社会がどうなるかは知らないが、創作界隈の今後は流れについては色々考えてしまう。

それらとは関係なしに面白い作品は出てくるのだろうとは思うが。
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テーマ:雑記 - ジャンル:サブカル

  1. 2014/12/01(月) 00:34:00|
  2. | トラックバック:0
  3. | コメント:8
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コメント

No title

偏見ですね。ソシャゲーは課金するとなると額がべらぼうになるので痛い目見ますよ。
ほんとソシャゲーが恋人状態ですよ。
  1. 2015/02/04(水) 10:34:47 |
  2. URL |
  3. 名無しさん@ニュース2ch #-
  4. [ 編集 ]

Re: No title

> 偏見ですね。ソシャゲーは課金するとなると額がべらぼうになるので痛い目見ますよ。
> ほんとソシャゲーが恋人状態ですよ。

あらら、そんなもんですか。
でもまあ金さえあれば幸せになれるのかな?と思ってもいます。なるほど恋人とは言い得て妙?
  1. 2015/02/04(水) 23:39:23 |
  2. URL |
  3. たていと1 #-
  4. [ 編集 ]

全部が全部そうではないけど
なんの努力もなしに強い力を手に入れて(無能に描かれた)敵を倒していくって時点で魅力を感じない
でも一番嫌なのは生意気で思いやりも礼儀も知らない主人公が俺理論と謎パワーをふりかざして好き勝手やるパターンだ
おまえらが大嫌いなはずのDQNと何ら変わらないじゃん、むしろ作中で賞賛されてる分更にタチが悪いわと思う
現実逃避はいいが他人を舐めるのも大概にしろと言いたい
  1. 2015/04/30(木) 02:27:25 |
  2. URL |
  3. あ #-
  4. [ 編集 ]

Re:

>全部が全部そうではないけど
>なんの努力もなしに強い力を手に入れて(無能に描かれた)敵を倒していくって時点で魅力を感じない
>でも一番嫌なのは生意気で思いやりも礼儀も知らない主人公が俺理論と謎パワーをふりかざして好き勝手やるパターンだ
>おまえらが大嫌いなはずのDQNと何ら変わらないじゃん、むしろ作中で賞賛されてる分更にタチが悪いわと思う
>現実逃避はいいが他人を舐めるのも大概にしろと言いたい

まあ、誰がいったか忘れましたが、一種のポルノとも言えますしね。
しかし、そういった低俗な場からこそ新しいモノが生まれるのではとも思えるのですよ。
良いものは良いと思うので長い目で見て行きたいと思ってます。
  1. 2015/04/30(木) 06:01:25 |
  2. URL |
  3. たていと1 #-
  4. [ 編集 ]

No title

異世界ものは別に若い世代だけのものではないでしょう
小説のフォーマットとして優秀なだけです
今アニメ化されてる某の作者は、四半世紀もイケメンばかり活躍すると揶揄されてきた訳で
なろう系で書籍化された人の中には、孫がいる方だっていますし

全く近頃の若い人は…
  1. 2015/05/01(金) 23:30:59 |
  2. URL |
  3. #-
  4. [ 編集 ]

Re: No title

> 異世界ものは別に若い世代だけのものではないでしょう
> 小説のフォーマットとして優秀なだけです
> 今アニメ化されてる某の作者は、四半世紀もイケメンばかり活躍すると揶揄されてきた訳で
> なろう系で書籍化された人の中には、孫がいる方だっていますし
>
> 全く近頃の若い人は…

現実現代が舞台だと中々かけないこともありますからね。
若さは創作と必ずしも関係は無いです。ただ若人が文化を作るというのはあるやもですね。
  1. 2015/05/01(金) 23:54:11 |
  2. URL |
  3. たていと1 #-
  4. [ 編集 ]

なんか努力しないで力持ってるってだけで舐めきったとか書かれてるけどさ、それってただの嫉妬にも感じられるんだけど?
努力が必ずしも高尚だとは思わないけどな
所詮娯楽でしかないんだから
  1. 2017/05/06(土) 01:29:53 |
  2. URL |
  3. ゆっきー #-
  4. [ 編集 ]

Re: タイトルなし

> なんか努力しないで力持ってるってだけで舐めきったとか書かれてるけどさ、それってただの嫉妬にも感じられるんだけど?
> 努力が必ずしも高尚だとは思わないけどな
> 所詮娯楽でしかないんだから

まあこの記事も大分前に書いた奴なのでアレなんですが、そう思う人もいるような、という意味です。
日本文化の古い部分では努力さえしていれば正義みたいな風潮があり、それは多くの創作でも見られるところです。
そういう概念を打破しているという点でやはり新しい小説である、と私は思いますね。
  1. 2017/05/06(土) 01:39:56 |
  2. URL |
  3. たていと1 #-
  4. [ 編集 ]

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