ネット世代の雑評論

主にネット上に散らばる各々の事象についての紹介、及び評論

ソードアート・オンライン、原作15巻とプログレッシブ2巻まで読んだので感想

ソードアート・オンライン - Wikipedia

アニメの2期でなんか時雨沢先生が銃器監修やってるとかいう意味の分からん話を聞いてとりあえず見たら結構面白かったので原作のその部分読んだらだいぶ面白かったので一巻から買っていったら結局出てる分全部読んだので感想。

ソードアート・オンラインはバーチャルリアリティ・MMORPGというのものを主要なテーマ、世界観として組み込んでいる。
要するに、五感の全てをゲームの中で再現するような世界観。こう考えてみるとマトリックスなんかと近いアレである。

で、MMORPGというのはMassively Multiplayer Online Role-Playing Game、「大規模多人数同時参加型オンラインRPG」のことである。ようするにウルティマオンラインとかラグナロクオンラインとかエバークエストとかリネージュとかドラクエ10とかFF11とかFF14とかみたいなアレである。

初期のウルティマオンラインなどは、仮想世界に本当の世界を作ったと言われるほどの、製作者も驚くほどの何かであったが、SAOという小説はその辺の仮想世界と現実云々というのが大きなテーマになっていると思う。


一々ゴチャゴチャ作品の説明染みた何かを書いて行っても仕方ないので、それぞれの章で感想でも書いていく。
ちなみに14巻読んだ時点でWEB版の展開についてのネタバレ読んだのでそのつもりで。あえてWEB版ネタバレを書くつもりはないが、出ても知らないのでネタバレ注意。


第一章アインクラッド
ソードアートオンラインとかいう名前のVRMMORPGが発売されてすげーってなったけどなんか死んだら頭にかぶるタイプのゲーム機ナーブギアでプレイヤーの脳みそがレンジでチンされた状態になるしログアウトもできねーぞって話。100層クリアしてラスボスぶっ殺せばゲームクリアでログアウトできる。でもなんか製作者がギルドの団長やってたので見破ってぶっ殺して75層でクリアしたったという結末。ものすごく誤解を招くあらすじ。

100層あって層ごとに違った世界である浮遊城アインクラッド。その世界観は中々人気のようで、アインクラッド編は2巻で終わるがその後もなんか互換のある別のVRMMOとか過去編みたいなのや回想とかで出てくる。

この章以降でもいえることだが、MMOあるあるな描写がいい。特にこれどうみてもUOじゃねって描写があったり。MMOあるあるじゃなくてもゲームということを考えるとこんなこともあるだろうなというそういう話が面白い。
主人公のキリトが全身黒い服着たソロプレイヤーというのも、なんというかMMOっぽいよね。結構そういう周囲になじめない奴は多い。あとなんかMMOにおける結婚システムとか、色々興味深い。
そういうの含めて、仮想世界で積み上げてきたものが、現実世界とかで何になるかというのも一つのテーマというか問題だよね。
2巻もテイマーだの生産職だのデスゲームとなったSAOでの一般民衆だのそういう細かい世界観の補完がいい。どっちかというと1巻よりいい説もある。


第二章フェアリィ・ダンス
アルヴヘイム・オンラインとかいう、妖精たちが飛行したりする世界観でヒロインであるアスナをどうにかこうにかして助けるために頑張る話。

第一章ではデスゲームの中での話ばかりだったけど、第二章では現実世界との相関をうまく描いていた印象。
たまたまMMOの中で知り合った人が兄妹とかそらショックよ。
技術の危険性と可能性。脳みそを弄れる時代が来ればそりゃ大きな革命であろう。ヴァーチャルリアリティはその一歩となりうるか。


第三章ファントム・バレット
今アニメでやってるとこ。ガンゲイル・オンラインとかいうFPS風のVRMMORPGで、デスガンとかいう撃たれたらマジで死ぬとかいう都市伝説染みた何かを追ってキリトがキャラコンバートしたらネカマ紛いのことやった挙句、ジュダイ的戦法でPvP大会を勝ち上がっていってデスガンさんことSAOでPKやってたギルドの幹部を倒す話。ヒロインはシノンで私はアスナよりこっちのが好き。

RMTの話とかPKの話とかそういう生臭い話がこの辺で描かれる。特にデスゲームでPKは普通に殺人者だわな。特殊な条件下だから殺人罪に問われるかどうかは微妙なところだが。
まあこの章の殺人トリックに関してはいいとして、戦ってるほうのデスガンさんは割といい敵キャラしてるよね。結構敵キャラがアレなのが多い中いいバランスを保っている?


第四章マザーズ・ロザリオ、第五章アーリー・アンド・レイト
まあ基本的に番外編。ALOとSAOの幕間劇的な。
医療目的のバーチャルリアリティとかそういう話はSF的でもあり興味深いよね。
エクスキャリヴァーの話は非常にMMOのダンジョン攻略的というか、楽しい話である。


第六章アリシゼーション
一番長い章。なんか某PKに現実世界で筋弛緩剤打たれたキリトが何かよくわからんけど治療のために、アンダーワールドっていう現実世界の1000倍早く動く、人工の魂(フラクトライト)とかを動かす仮想世界で色々してたら現実世界ではテロ染みたことが起こって…… という話。まだ途中。
量子脳理論とかいう疑似科学めいた理論を使って、なんか脳内の微小管内の光子が量子で量子コンピューターでとかいう意味わからん話だが、それを前提として、人工のフラクトライトが本当に世界を作っているという世界観でやっているのが素晴らしい。
長いがSAOでは一番面白いと思う。フラクトライト技術の奇妙さや人工フラクトライトのルールへの絶対服従はSF的だし、最高司祭アドミニストレータは仮想世界内の存在でありながらチーター同然の行為を行っている。人工フラクトライトはAIというよりも本質的に人間となっている。
それをほとんどモノのように扱う辺りがなんというかサイバーパンク?

カテドラルでは危機的状況が常に続いている感じが緊張感を長続きさせていたし、整合騎士の洗脳描写が恐ろしい。割と相対すると普通の人間にも見えるが、どうにもおかしいのが生々しい。
絶対的に強いアドミニストレータが、操り人形であり馬鹿にしてた俗物のチュデルキンの狂気の愛により頓死する辺りは皮肉が効いて好きな展開。アルスラーン戦記の二王墜死の塔思い出した。

まだ話は続いて、ダークテリトリーとか現実の傭兵会社がテロしに来るとか色々あるが、まあ中々期待できそうである。ネタバレちょっと見たが一応これまでの集大成的な感じなのだろうか?注目。


プログレッシブ
ソードアートオンラインを第一層からどうクリアしていったかを書く外伝。
なんか、アスナとの思い出が捏造されている感があるというか、記述に矛盾がある気がするがその辺は気にしない方向で。
まあやるとして10層までか、せいぜいその後はバンバン飛ばしていく感じかな?
よりMMOあるあるな話が多くて楽しくはある。SF的面白さという意味ではアリシゼーションとは違うが。



こんなところか。
全体的に、VRMMOという世界観から導かれる様々な要素を上手く盛り込んだ良作で面白く読める。特にMMOやったことがある人には。
特にアリシゼーション編はSF的深みもあり、読んでる人を飽きさせない。
同作者のアクセルワールドとの関連性のある設定もあるらしく、その辺も期待できるだろう。アクセルワールドは読んでないが。

やや矛盾点や強引なところもあるにはあるが、書くべきことをきちんと書いていて読みやすい。
読んでいて大きな不快感は感じなかった。ラノベ的な、と言うと語弊があるが、媚びきった描写が少ないのも個人的には好みだ。そういった面も含めたバランスの良さも感じた。
完璧ではないが最高というべき読み口か。
スポンサーサイト

テーマ:読書 - ジャンル:サブカル

  1. 2014/08/14(木) 01:09:53|
  2. | トラックバック:0
  3. | コメント:0
<<ドラクエ5の魔王「ミルドラース」の印象の薄さについて | ホーム | トラマナボイス。第五六回動画紹介回>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://tateito1.blog48.fc2.com/tb.php/1724-983f0f17
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)