ネット世代の雑評論

主にネット上に散らばる各々の事象についての紹介、及び評論

「橙は、半透明に二度寝する」1巻感想

マガメガ MAGAMEGA 橙は、半透明に二度寝する

ふと本屋で、どこかで見たことある絵柄の単行本があったので作者名で検索してみると、血潜り林檎の人だったので買ってみた。
別マガで隔月連載してたのね。道理で見覚えがある。


なんというか、この作者、阿部洋一先生は現実の中に非現実を持ち込むのが上手いというか、独特のセンスがあるよね。心象的というか、ガロっぽいというか。

片田舎の港町で高校生が高校生らしい感情で動く話。
まあ、普通の高校生は首切って殺したり、切っても生きてたり、ドキドキで爆死したり、海産物のようなエイリアンを退治したり、やたらでかかったり、キレて自販機で買った拳銃で殺そうとしたり、潜水艦で港の海中に潜ったりはしない……
しないが、しようとは思う。そういう時もあるだろう。
非現実的なところは高校生の心理内部を描くためのものなのだろう。

しかし、高校生は現実にも生きている。
現実、日常を象徴するのが医療用眼帯をした警察か。
血潜り林檎にも出てた気もするが、要するに「つまらない大人」を象徴しているのだろう。


まあそんなこんなはいいとして、その中で描写される「絵」が面白いよね。
生首を下げて走る女子高生。爆死する女子高生。イカを殴る女子高生。でかい女子高生。自転車からクラスメイトを撃つ女子高生。謎の六つ子の男子高校生。
非現実、非日常をきっちり絵で描いていて、それが楽しげである。
表紙からして生首だもんね。女子高生と女子高生の生首が微笑んでいる。
生首良いよね。生首がリンゴジュースを飲むところはほんと良い。

ケーサツもブレない大人。
醒めた視点から物事を見る目が物語を深いものとしている?

他の女子高生達も、たまに異常ではあっても可愛らしいものである。男子高校生もね。
この辺りは日常モノであり、日常があってこその非日常なのだろう。



日常モノでありながら非日常。その日常もまたズレて、非日常になっているのかもしれない。しかし非日常こそが日常となっている部分もある。
流石である。色々考えても考えなくても非常に楽しく読めた。続刊にも期待したい。
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テーマ:読書 - ジャンル:サブカル

  1. 2014/06/18(水) 00:14:27|
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