ネット世代の雑評論

主にネット上に散らばる各々の事象についての紹介、及び評論

東方Project、原作それぞれについて個人的な評価評論をしていく

AVGNの映画評論の方の動画見てたら書きたくなってきたので。因果関係薄い気もするが。


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東方Project、近年における同人文化の中心的作品である。
特に二次創作の勢いは猛烈で、コミックマーケットでの主要作品別サークル数では長い間TOPの座を守り続けている。
とはいえ、中心はあくまで原作である。

今回はWIN版の東方原作で、STGである作品群について一作品ごとにレビュー、各種評価していきたい。
対戦格闘要素の強い東方萃夢想、東方緋想天、東方非想天則、東方心綺楼は、私に対戦格闘ゲームに関するスキルは無いので正当、平等な評価が不可能なので今回は勘弁していただきたい。
また、WIN版以前、PC98のいわゆる旧作の数々についてはプレイ経験も無く、全般的に詳しくないので今回は触れないこととした。
もちろん黄昏酒場なども触れない。東方じゃないしあれクリアしてないので。

あくまで個人的、独断と偏見によるものである。
ではスタート。


東方紅魔郷
WIN版初作品となる紅魔郷だが、異色作とも言える作品。
まず敵が西洋風であるというのが印象的。この作品で登場したキャラはWIN版最初の作品で再登場が多いという事情もあるだろうが平均として突出した人気を誇る。
まだ東方の基本的なスタイルであるエネミーマーカー、低速移動時の当たり判定表示、ランク性の排除なども無く、イージーだと5面で終わりだったりする。
とはいえ、この作品でスペルカードシステムが発明されたなど、歴史的意義は言うまでも無く多大である。
難易度はかなり高い。速い弾が多く、パターン化が求められる。これ以降の作品から比べると東方的でない作品だといえるだろう。

歴史的意義:東方シリーズ最大の重要作品。旧作最初の作品である靈異伝などよりも。
難易度:非常に高い。商業弾幕STGに類似。ルナは怒首領蜂大往生一周と同レベルと言う話も。
初心者お勧め度:低い。WIN版最初という事を考慮しても、主要なキャラは続編に出ているし。
ゲームとして:高評価。慣れれば慣れるほど面白い。癖も強いが。グラや演出は時代もありやや稚拙。
音楽:普通。独特なものが多く印象的ではある。
キャラ:高評価。西洋風にまとまっている。会話は初期特有の謎さが好みの分かれる。


東方妖々夢
WIN版第二作の東方妖々夢はかなり完成度の高い作品と言える。
東方としての基本スタイルがほぼ確立され、その上で森羅結界という弾消しシステムが導入されている。
また、この作品でチルノや咲夜、旧作からアリスが再登場したことも大きな歴史的意義を持つと思う。
この作品で一番に言及するべきは美しい演出か。特に6面は相当なものである。
エクストラの他にファンタズムというおまけのハードがあるのも特徴だろう。
この作品で世界観の設定が固まったという感じか。

歴史的意義:非常に高い。東方シリーズはまずこの時点で完成したといってもいい。
難易度:普通、ただしイージーの難易度がやや高いことに注意が必要。
初心者お勧め度:中の上。イージーの難易度が高いが、腕に自信があるならば。
ゲームとして:高評価。演出が凄くプレイして感動する。弾幕も面白いものが多く稼ぎも良い。
音楽:やや高評価。人気のある曲も多く、ゲーム演出とうまく組み合わさっている。
キャラ:中。東方らしいキャラが多く登場する。模範とも言えなくもない?


東方永夜抄
WIN版第三作目にしてシリーズの一つの区切り。
ボリュームと言う点では原作STGでも最高であり、システムも決死結界など結構特殊だ。
自機が人間妖怪二人のチームなど、二次創作への影響では相当なものがあるといえよう。
再登場も多く、主人公組である霊夢魔理沙が4面ボスというのも驚愕の展開だ。
スペルプラクティスの存在や低難易度などもあり、初心者にオススメされる作品であるかもしれない。

歴史的意義:高い。二次創作への影響は非常に強く、スペルプラクティスは近年再登場。
難易度:低い。残機などを弄れる時代でもあり、クリアだけならば簡単か。
初心者お勧め度:高。しかしやや特殊な作品であるという事も考慮すべきか。
ゲームとして:上の下。ボリュームが高く色々遊べるが複雑すぎる嫌いも。
音楽:中の上。光るものも多い。
キャラ:中。再登場は多いが、初登場キャラは設定的パワーバランスもあり再登場に恵まれず。


東方花映塚
一応整数ナンバリング作品であるが、システム的には外伝的印象も強い作品。対戦STGである。
この作品の一番の魅力はかなり多くのキャラクターを操作できるところにあるか。
対戦STGという結構マイナーなジャンル。それ自体に価値があるかもしれない。

歴史的意義:低め。対戦STG自体も旧作でやってたし。
難易度:特殊だが高めか。特にルナノーコンは恐ろしい難易度。
初心者お勧め度:低い。あくまで紅妖永三部作をやってきたファンのための作品。
ゲームとして:やや高評価。やはり対戦STGは希少。
音楽:低め。基本アレンジ。対戦STGと言う場における音楽というのはやや窮屈か?
キャラ:中の上。再登場の多さに旧作の幽香なども。初登場が少ないのは否めない。


東方文花帖
弾幕を撮るという奇妙なゲームシステムの作品。
これまでに出たキャラのほぼすべてが再登場しているのは特筆に値する。
ゲーム性はまた別に確立されており、面白い。

歴史的意義:中程度。外伝的作品だが、続編も出ている。
難易度:高い、という事にしておこう。特殊な面セレクトだが、オールクリアも考えると。
初心者お勧め度:低い。ゲーム性が特殊であり、あくまでそれまでの作品をやってきた人向け。
ゲームとして:高評価。新システムのゲームにしては成功しているしゲーム性も高い。シンプル。
音楽:低め。長く聞いていられるが、量が少ない。
キャラ:普通。再登場キャラしかいないがそのキャラを新弾幕で表現するというのは興味深い。


東方風神録
外伝的作品を挟んだ新シリーズの東方。
リセット、旧作から紅魔郷のような世界観ごとのリセットではないが、非常にシンプルな出来栄え。
主人公も二人で装備三つ。ボムは霊撃となっている。システムも完結極まる。
何もかもが純粋で、演出含め美しい。

歴史的意義:高い。新三部作の始まりとしてインパクトがあった。
難易度:普通。シンプルなシステムはとっつきやすいが特殊なシステムであるのも確か。
初心者お勧め度:高い。シンプルで美しくやりがいがある。神霊廟までのストーリーの流れも考慮。
ゲームとして:高評価。ボリュームが少ないのは欠点だが、完成度が高い。
音楽:高評価。雰囲気に合った曲が多い。
キャラ:低めか。再登場は少ない。初登場キャラはまあいいが。自機が少なく会話も2通りなのも。


東方地霊殿
ややマニアックな作品か?頒布当初は高難易度で恐れられた。
ハード以上の難易度は無茶と言うほどでもないが、ノーマルイージーが難しいか?
永夜抄のように自機が二人ペアで6通りの会話と言うのは大きい。サポート妖怪の立ち絵が無いのは残念だが。

歴史的意義:低い?設定的面ではまあまあ高いがシステム的には星エクステンドぐらいか。
難易度:高い。特にイージーノーマルが難しいというのは問題か。自機も癖の多いものが多い。
初心者お勧め度:低い。難しいし明確な前作からのストーリーもある。
ゲームとして:色々あって普通?やや独特な癖が多いが、やりこむと面白い。紅魔郷に近い?
音楽:普通。いい曲もあればそれほどでもないのも。
キャラ:高い。再登場キャラや会話が多く、新登場のキャラも後々人気を得る。

東方星蓮船
ベントラーシステムにそもそも高難易度な弾幕。
奇抜極まるエクステンドシステムであるベントラーシステム。パターン造りと言う面では面白さもあるが、STG初心者には厳しすぎるか。
こちらは難易度が高くなるほどちゃんと難しくなる。ルナの難易度は紅魔郷以上とも言われる。それの魔理沙Bときたらもう。
初登場キャラの大半が一つの組織と言うのも特徴?

歴史的意義:低め。新しい作品だし。心綺楼などに絡むが。
難易度:高難易度。残機増やしやすい代わりに弾幕が難しい訳だが、余りにも厳しい。
初心者お勧め度:低い。システムが奇抜すぎるしそもそも難しすぎる。
ゲームとして:普通。奇抜なシステムはやりにくいが興味深い。演出なども見所がある。
音楽:高評価。場面と曲があっており、人気の曲も少なくない。
キャラ:普通。再登場キャラは少ないが、初登場が多くストーリーに絡んでいる。


ダブルスポイラー
文花帖の直接的な続編、風神録から出たキャラのための文花帖というわけか。
システム的にも追加が為され成功している。更におまけで新しいキャラも。

歴史的意義:低め。こういったタイプのゲームが今後も作られる可能性を示しはしたが。
難易度:高い。文花帖と同じ話。はたての分こちらの方がボリュームあり。
初心者お勧め度:低い。私はこういうの好きだがいきなりやるものでもないだろう。
ゲームとして:高評価。追加されたシステムはうまくかみ合っている。ボリュームもいい。
音楽:低め。いい曲もあるといえばあるが、ゲームシステムに引きずられているか。
キャラ:中の上。このシステムで新キャラを出したのは大きいし、主人公達の弾幕があるのも。


妖精大戦争
外伝作品でパズル的要素が大きいSTG。連鎖する氷で弾幕を凍らしていくシステム。
チルノが主役と言うまさにスピンオフな感じ。雑誌で漫画連載してたのを絵ごと漫画化というのは興味深い試み。
キャラは少なく、ボリュームもあまりだが、ゲーム性が興味深い。
ノーアイスだとアホみたいな難易度になる。そういうゲームじゃないから。

歴史的意義:中程度。外伝だがこういう作品もアリなのかというのがあった。
難易度:普通。システムに慣れれば簡単か?エキストラはやや難しめだったような。
初心者お勧め度:低。書籍読んでる人向け。霊夢も出てこないし。
ゲームとして:高評価。弾消しシステムは面白い、ボリュームも3面ながら分岐が面白い。
音楽:中の下。いい曲はあるが、やや微妙なのも。
キャラ:下の上。比良坂絵は面白いし会話もいいが、いかんせん出るキャラが少ない。


東方神霊廟
新三部作か、と言う感じもあるが、宗教のストーリーはまだ終わっていない。
妖々夢と星蓮船がテーマで、これからもこういう二作品テーマでつなげるという話だったが輝針城は結局どういう感じなんだ?
難易度は簡単であるが、シューターには不満が残る作品らしい。システムがストレスだとか。
妖夢が自機に戻ったのも大きな反響を得た。
スペルプラクティスの復活は好評であった。

歴史的意義:低い。新三部作で二作品テーマの一作目と言う話だが。新しい作品なので今後に期待。
難易度:低い。低すぎて困るほど?スペルプラクティスもあるし。
初心者お勧め度:中の下。難易度が低いのはいいが、あえてこれを勧める意味も薄い。
ゲームとして:低め。スペルプラクティスはいいが神霊システムはゲーム性を崩したとされる。
音楽:高め?やや抑えた曲調が多く、聴きやすい。激しい曲もある。
キャラ:中程度。数多い再登場キャラは話題を呼んだ。


東方輝針城
現時点での最新作。宗教ものシリーズが終わり妖怪ものに回帰。
難易度はかなり適切で、上方向に突っ込ませるゲーム性もリスキーで高いものとなっている。
ストーリーも中々凝ったものとなっており、深い考察もできる。
咲夜さんの自機復活も大きな話題となった。
音楽性としてはかなりの大変化と言えるかもしれない。

歴史的意義:新作なので評価不能。
難易度:普通。低難易度から高難易度までそろっている。機体も個性豊か。
初心者お勧め度:高い。ゲームとして面白くやりやすい。スペルプラクティスもあり、何より最新作。
ゲームとして:非常に高評価。エクステンドシステムが噛み合っている。弾幕も面白いものが多い。
音楽:普通。バックグラウンドミュージックとして目立ち過ぎずゲームを構成している印象。
キャラ:まだわからないが普通としておこう。九十九姉妹がやや厳しいか?咲夜の復活は大きい?



こんなところか。
あくまで、あくまで個人的見解である。
あるいは人の意見に流されているところも無くは無いかもしれない。主観と言うものも曖昧なものだ。
しかし、こう言う評価をもって、初心者が何を買うか決めたり、あるいは自分とどう意見が異なるかと言う点で面白がって欲しい。

なお、あえて今回は作品ごとの総合評価のようなものは書かなかった。
結局のところ、実用的にはそれぞれの面で評価するもので、総合評価と言うものに意味は無いと感じたからだ。
総合評価と言うものも、総合がなんであるか、という事が言える、何を重視しているかと言うだけの話になってくる。
私が東方の何に価値を見出しているかと言うと一番大きいのは世界観というか設定群だが、それは作品と言う部分で区切るものではない。
故に総合評価はこの場合はしない。あえて言えば歴史的意義が近いのかもだが、歴史的意義は時代の積み重ねがものをいう。
現在の物に対して歴史的評価は不可能である。
設定も、何が良いか悪いかと言うのはシリーズを通してみていくしかないのである。

好きな作品にしても、どういった部分において好きか嫌いかみたいになるしね。
いつも書いてるがゲームは総合芸術であるのだ。部分部分について評価はできても全体の評価と言うのはそれこそ投票でもしなければ確定できない。
投票で決めないKOTYが総評で決めるのは総評の良し悪しならまだわかりやすいからか。
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テーマ:東方 - ジャンル:サブカル

  1. 2013/11/17(日) 09:01:14|
  2. 東方
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4
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コメント

はぁ?

絶対妖々夢よりも永夜抄の方が完成度高いだろ。曲も全然いいし
主はバカなの?
死ぬの?
  1. 2015/12/13(日) 19:50:00 |
  2. URL |
  3. 名無しさん #-
  4. [ 編集 ]

Re: はぁ?

> 絶対妖々夢よりも永夜抄の方が完成度高いだろ。曲も全然いいし
> 主はバカなの?
> 死ぬの?

コメントありがとうございます。
まあ最後に個人的な主観と断ってはいますが、それにしても何をもって完成度が高いとしているか、曲が良いとしているかという問題ですね。とはいっても別に永夜抄のそれが低いとは思いませんが。
完成度とは、言ってしまえばゲームを総体として見た場合、どの要素にも不満はないかというところですね。妖々夢はゲーム性、ゲームバランス、キャラクター、演出、設定、そして音楽にその他諸々、どの要素も欠点が少なく(イージーが難しめなのは数少ない欠点)、それぞれの要素がかみ合っていて、付け加える要素が無い感が強いです。
永夜抄の良さはむしろ3部作の最後としての大ボリュームに強烈な設定などによって個々の要素が、たまに欠点はあってもそれぞれより強い魅力を放っていることにあると思います。ゲームシステムからすると、ややこしいところも多いですしね。まあさほど意識しなくてもクリアできるシステムと難易度ではありますが。

曲の良し悪しについてはたいして判断できる耳もないので、人気投票の結果なんかを念頭に書きました。
紅魔郷や風神録辺りに次いで妖々夢は人気だったでしょうか。まあ永夜抄もたいがい人気で、新作なんかは評価が定まっていないからかあんまりだったりしますが。

まあそういった感じで、これはあくまで私の主観であり、誰がどの作品をどう評価するのも自由です。
そういったわけでよろしくお願いします。
  1. 2015/12/13(日) 22:31:41 |
  2. URL |
  3. たていと1 #-
  4. [ 編集 ]

参考になった
  1. 2017/09/04(月) 02:33:32 |
  2. URL |
  3. mt #-
  4. [ 編集 ]

Re: タイトルなし

> 参考になった

お役に立てたのならば幸いです。
  1. 2017/09/04(月) 20:09:03 |
  2. URL |
  3. たていと1 #-
  4. [ 編集 ]

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