ネット世代の雑評論

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「サルチネス」全4巻感想

サルチネス - Wikipedia


ちょっと前に買って読んで、割と感動したけど感想書いてなかったので感想書く。
かなり眠いので短めに。


この漫画の概要を表すと、主人公、中丸タケヒコ(31歳)はいわゆる社会不適合者染みた人物で、その主人公が引きこもり(修業らしい)から脱して、社会と対面していく様を漫画化したものである。

この説明はあんまりにも曖昧で、しかも本質を得ていない気もする。
まあ、単純にギャグ漫画として、奇人である主人公に巻き込まれる人々が面白いというのもあるかもしれない。
しかし、主人公は必死に、やけにリアルな(そして奇妙な)社会の中で自立を目指し、妹のためを真に願って行動する。その様は見ていて感慨深い。


基本的に、空回りが多い。しかし実行力というか、強引さはあるので何か成し遂げることもある。
そういったところで主人公の可能性が見受けられるのも救いがある。
物怖じしない性格で哲学的な事を考え続けている辺り何か一大人物である気もしてきて、それを跳ね除ける社会に対しての批判性も感じ取れないでもない。

主人公を中心に回っている漫画である。
主人公が他のキャラに与える影響は、主人公がどう思っているかは別として良い影響と言うか、前向きな影響を与えていっている。
主人公は汚く、時に暴力的で、傲慢である。
そういった面がありながら純粋すぎる彼に感情移入してしまう。



この物語は彼の悲願である、妹の幸せの象徴である子供が出来て(妊娠して)、そして彼自身の幸せの予兆が暗示されて終わる。
最悪のところから出でて、余りにも明るい終わり方。読んでいて真に感動した。
物語の上でグッドエンドが望まれるのもわかるというもの。必死で努力したものには報酬というのが王道。それを破るのもまた技だが、やはり「サルチネス」はグッドエンドで本当に良かった。


総じて、読者により好き嫌いは大きいだろうが、好きな人は本当に好きになれる漫画作品である。
ストーリー物で4巻と言う短さも需要があるのではないか。
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テーマ:読書 - ジャンル:サブカル

  1. 2013/11/11(月) 06:50:45|
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