ネット世代の雑評論

主にネット上に散らばる各々の事象についての紹介、及び評論

スカラ・ブレイとホークウインド

スカラ・ブレイ - Wikipedia

ウルティマ - Wikipedia
ウィザードリィ - Wikipedia
バーズテイル - Wikipedia


スカラ・ブレイ。スコットランドで発見された新石器時代の集落遺跡である。良好な状態で残っていることなどからユネスコ世界遺産にも含まれている。
人類の歴史に名を残す重要な遺跡であるが、ゲームの歴史においても名を残している。しかも三つの有名なコンピューターRPGで。


一つ目はウルティマ。
二つ目はウィザードリィ。
三つ目はバーズテイル。

ウルティマは2Dフィールド型RPGの始祖であり、プロトタイプ的扱いのAkalabethは1979年発売。ローグよりも古い、最古のRPGと言っても過言ではない。
日本ではウィザードリィに知名度でやや劣るが、アメリカではこっちの方が人気だったらしい。
ウィザードリィと比べると世界を救うとか完全な徳の化身になるとかスケールが大きい印象。まあウィザードリィにもそういう作品はあるが、ウルティマはフィールドタイプなので世界中駆けずりまわされるのが原因の一つかも。

ウィザードリィは3DダンジョンRPGの始祖と言える。1981年Apple II版発売。今でも日本ではコアな人気があり、新作が作られている。戦闘システムなど完成されており、似たシステムの作品は多い。

バーズテイルは上二つよりは新しく(1985年Apple II版発売)、知名度も低いが、ウルティマ、ウィザードリィ、バーズテイルを世界三大RPGとする説もある。バーズテイルの代わりにマイト&マジックが入ったり、コンピューターRPGの三祖というならローグが入ったりするが。
「Bard's Tale」、バードとはケルトの吟遊詩人のこと。

引用
魔法使いが使う呪文とは別に、バードが特殊な曲を歌うことで傷の治療や魔法封じなど様々な効果を発揮し、演奏中の曲がゲーム内のBGMとして流れる。本シリーズ最大の特徴である。

らしい。
Wizardryの系譜である。


この三シリーズには全てスカラ・ブレイという地名が出てくる。
まずウルティマ。
スカラブレイはウルティマⅣからある町の名前で、Ⅳからの重要概念である八つの徳の内、霊性を信奉する街である。
島の中の街であり、レンジャーの街である。
ウルティマⅣから完結作であるウルティマⅨまで(MMOであるウルティマオンラインにも)登場する地名で、殺人事件が起きたり、リッチ退治しようとしたら魔法事故で吹っ飛んで住民がほぼ全滅したり、復興したところでラスボスであるガーディアンに抵抗したら滅ぼされたりと色々イベントがある。

バーズテイル。
三部作であるバーズテイルだが一作目と三作目での主要な舞台の街である。
特に一作目ではスカラブレイの街の中だけで物語が進む。
当然中々複雑な街である。

ウィザードリィ。
ウィザードリィ4のラスボス、エルフ族の善の忍者ホークウインドの故郷。ホークウインドは正攻法では倒せない。
ウィザードリィ4は1のラスボス、ワードナが蘇って、ワードナを主人公としてプレイするゲームだが、ホークウインドは1でワードナをクリティカルヒットで倒した張本人である。ちなみにパーティの他のメンバーはその前に出てくる。


ウィザードリィでは大した扱いではないが、このホークウインドというキャラクターも曲者である、
ウルティマシリーズにおいてホークウインドという名の人物はかなり重要な役割を果たす。

ウルティマ3においては、地図職人としてパッケージに同梱される世界地図を描いた人物として最初にマニュアルに名前が出てくる。
その中で致命傷を受けたらしく、地図は未完成でダンジョンの位置などは載っていない。

それとは別に、ウルティマ3ではタイムロードと呼ばれる存在が出てきてラスボスであるエクソダスを破壊する手順を指し示す。

ウルティマ4では(地図職人と同一人物という描写は無いが)預言者ホークウインドが主人公の徳の状態を計り、適切な助言を主人公に与える。

シリーズも佳境であるウルティマ7ではタイムロードがラスボス(まあ戦うとかは無いけど)であるガーディアンによって異空間にある霊性の神殿に幽閉されている。タイムロードの助けによりガーディアンの野望を阻止する。

シリーズ最終作では、チュートリアルでホークウインドは声だけ登場する。その後終盤のダンジョンで時間停止の魔法と書置きがあり、その署名によりホークウインドとタイムロードは同一人物であるとわかるのだ。
まあウルティマ9発売より前にウルティマオンラインのイベントでウルティマシリーズの制作者であるロード・ブリティッシュことリチャード・ギャリオットに直接聞いた人もいるようだが。



スカラ・ブレイ。ホークウインド。
なぜこのように複数の作品で同じ地名、キャラが出てくるのか。
それは同じゲームライターが関わっているからである。
ホークウインドとはロー・アダムス三世の別名なのである。
スカラ・ブレイという地名はロー・アダムス三世のお遊びという訳だ。

キャラの名前に付いても、コンピューターRPGの初期ではD&Dなどで使う自分のキャラ名を入れる場合も多かった。
例えば、ウィザードリィ1の狂王トレボーは制作者Robertの逆読みだし、ラスボスであるワードナは制作者Andrewの逆読みである。マーフィーズゴーストのマーフィーも制作者の友達かなんかだっけ?
ウルティマならばロード・ブリティッシュは作者リチャード・ギャリオットのあだ名で、ウルティマ1からの重要人物であるシャミノはリチャード・ギャリオットのD&Dか何かのゲーム中でのキャラ名らしい。


そういった、半ば悪ふざけのようなやり方は最近では少ない。
しかし、ウルティマにおいてゲームのシリーズが進んでも設定を保持しつづけて、スカラ・ブレイとホークウインドが登場し続けるのは興味深い。ストーリーや世界観設定を重要視するシリーズであることを思い起こさせる。
また、ウルティマ、ウィザードリィ、バーズテイルという世界三大RPGを結びつけたというのも感慨深いところである。



名を残すことは意味を残すことだ。
冗談でやったような所業でも、積み重なれば時に感動を生む場合もあるのだ。
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テーマ:ゲーム - ジャンル:サブカル

  1. 2013/09/26(木) 20:50:26|
  2. ゲーム
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  4. | コメント:2
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コメント

No title

最近のゲームでもありますよー、フロムソフトウェアなんか顕著なんじゃないでしょうか。
まぁ、日本はあちらほど雇用が流動的ではないので一メーカー内での動きですが
ムーンライトソードとかその最たるものでしょうね。
初出はプレイステーションの初期のキングスフィールドの伝説の最強の剣。
今は、アーマードコアシリーズの最強威力のブレード装備の定番と
デモンズソウル、ダークソウルでの月明かりの大剣、月光の大剣として受け継がれてますよ。
後者はフォルムも初代に似せていてロマンを感じる一品です。
恐らく、来年発売されるダークソウル2でも登場するでしょう。
  1. 2013/09/27(金) 00:45:45 |
  2. URL |
  3. #-
  4. [ 編集 ]

Re: No title

> 最近のゲームでもありますよー、フロムソフトウェアなんか顕著なんじゃないでしょうか。
> まぁ、日本はあちらほど雇用が流動的ではないので一メーカー内での動きですが
> ムーンライトソードとかその最たるものでしょうね。
> 初出はプレイステーションの初期のキングスフィールドの伝説の最強の剣。
> 今は、アーマードコアシリーズの最強威力のブレード装備の定番と
> デモンズソウル、ダークソウルでの月明かりの大剣、月光の大剣として受け継がれてますよ。
> 後者はフォルムも初代に似せていてロマンを感じる一品です。
> 恐らく、来年発売されるダークソウル2でも登場するでしょう。

そういうのいろいろ想像させていいですよね。ストーリー的に繋がっているかは知りませんが。
作品間の橋渡しに何かモノがあると、無駄な説明があるよりもプレイヤーが想像できていいですよね。

日本でも勝手にリンクの墓とかロトの墓とか作っちゃってたりしますが、実際会社を股にかけたネタは少ないですね。合併したことでのコラボでFFにロトの剣のパチモンが出たりもしましたが。
そういうパロディネタというか、どうやっても作中で説明できない不思議なモノ。世界観に風穴を開けるモノ。そういうのは大好きです。
もっとも、やりすぎてgdgdになったりバカゲーになってもらっても困るんですが。

企業として難しいのはわかりますが、こういうのはまた増えてほしいですね。
  1. 2013/09/27(金) 02:30:56 |
  2. URL |
  3. たていと1 #-
  4. [ 編集 ]

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