ネット世代の雑評論

主にネット上に散らばる各々の事象についての紹介、及び評論

東方茨歌仙 第三巻 総合的感想・考察

東方茨歌仙、第三巻を読みながら、話の繋がりについてなど。

第一話「片腕有角の仙人」感想
第二話「意図的に捨てられた技術と地獄」感想
第三話「罪人の金鉱床」感想
第四話「信仰の人工湖」感想
第五話「仙人の本分」感想
↑ここまで単行本一巻に収録
第六話 「雷の持つ見えない毒」感想
第七話 「本物の福の神」感想
第八話 「狐の奸計」感想
第九話 「新旧の妖怪」感想
第十話 「帚木の別天地」感想
↑ここまで単行本二巻に収録
第十一話 「運松庵の太公望」感想
第十二話 「地獄のお迎え」感想
第十三話 「河を捨てた河童」感想
第十四話 「人間に好かれる妖怪」感想
第十五話 「人の寄り付かない神社」感想
↑ここまで単行本三巻に収録
第十六話 「鬼の酒器」感想
第十七話 「梅雨の奇石」感想

単行本第一巻の雑誌収録してないところとかの感想。
単行本第一巻の総合的感想・考察

単行本第二巻の総合的感想・考察



とりあえず各話の感想はあるので、繋がりや単行本独自要素などを中心に考察する。

ここまでで3巻となったので、単行本ごとの変遷を見ていくのも面白かろう。

まず単行本の表紙からいこう。3巻の表紙は早苗である。華仙も写っているが。ちなみに特装版じゃない方ね。
1巻は霊夢。華仙もやや小さめに写っており、赤を基調としたデザイン。霊夢の色は主役らしく赤という訳か。
2巻は魔理沙。華仙も写っている。黄色を基調としたデザイン。魔理沙は黒白とか呼ばれるが、金髪の魔法使いでもある。
3巻は、3巻ではほとんどモブ的にしか出ていないはずの早苗が大きく写っている。そして早苗らしい緑を基調としたデザイン。

あとがきを読めばわかるが、表紙候補は早苗の他に華仙(華仙単独という事?)、紫、小町と様々であった。
この中で、早苗が表紙になった理由は、東方の主人公格であるという認識が大きいだろう。もちろん単行本を並べた際緑色が映えるとかデザイン上の問題もあっただろうが。
1巻2巻の表紙を見ればわかるように、茨歌仙の主人公は華仙であるのに、東方Projectを通した主人公、副主人公が表紙のTOPを飾る。別に不自然ではない。
では次に来るのはというとやはり東方風神録で二人目の巫女として登場し、地霊殿ではEx中ボス、非想天則ではプレイアブルキャラ、星蓮船、神霊廟では自機であった早苗が表紙と言うのは心理的にも抵抗は無い。
ただ、3巻にほぼ出てないだけで。1巻2巻ではかなり出てたが。4巻収録範囲である鬼の酒器でもそれなりに出てたし。

この流れで行くと、4巻は咲夜だろうか?輝針城でまた自機に返り咲いたし、茨歌仙作中でもちょこちょこ出ている。
じゃあ5巻は妖夢?6巻は?自機という事ならチルノか文?
先の事を考えても仕方ないなあ。神主やあや先生も考えてはいないだろう。とはいえそれはそれとして路線が出来ている可能性も。
茨歌仙はやれるまでやるらしいが。


そういえば2巻では失念していたが、1巻で無かった(少なくとも初版にはない)Febri連載時のカラーがきっちり追記されている。
というか1巻の範囲ではタイトルページ白黒の場合もあるのね。無理やりカラーをモノクロにしていたり。
2巻以降ではきっちりカラーページが追加されている。カラーわざわざ挟んでもいいくらいに売れているという事だろう。
3巻でも同様の処理がなされている。
1巻と2巻で変わり3巻に受け継がれているものと言うと参考資料の位置などもか。細かいが。


そして一番大きな相違点。3巻ではタイトルが変わっている話がある。
第十五話。雑誌連載時では「人の寄り付かない神社」だったが、単行本では「見える御神体」に。
ふむ。まあ別に寄りつくときは人も寄りつく神社なので正確ではない、むしろお寺ビジネス、神社ビジネスとしてわかりやすいタイトルにしたという訳か。

あとがきのページがページ数の都合からかこれまでの2ページから1ページになっている。その分面白いという噂も。慈悲のあるドヤ顔。


単行本による変遷はこんなものか。雑誌掲載時との絵の変化は他の人に任せる。



では三巻の内容を簡単に振り返ってみよう。
第十一話 「運松庵の太公望」
華仙の道場に忍び込もうとして怪我をした魔理沙だが、職漁師運松の薬で治る。
どうやら河童の腕と引き換えにもらった秘薬らしい。華仙は河童の腕を気に留めておく。
華仙が花見の幹事(目玉となる酒と肴を持ってきただけだが。)をする。

第十二話 「死神のお迎え」
幻想郷の雨が圧縮され河童の住む玄武の沢の降り注ぐ。地獄のお迎えである水鬼鬼神長の仕業。
河童は困っているが霊夢達は助けない。水鬼に追われているのは青娥だった。
長く生きることが罪なのは何故かと華仙は思う。

第十三話 「河を捨てた河童」
第十一話で河を追われた河童が山童(ヤマワロ)になり、山でサバイバルゲームに興じる。(雨はもう止んでる)。
霊夢は人間にも被害が及んだという事で山童を退治しに行くが、どうも山童の仕業ではない。
狸の妖怪変化、野鉄砲の仕業。華仙はこの事を隠し野鉄砲を真っ当な道に導く。

第十四話 「人間に好かれる妖怪」
人間の里で座敷童の家出が増える。外の世界での需要があるからだそうだ。
紫は代わりにホフゴブリンをスカウトしてくる。こういった妖怪は人間のスパイ。紫は華仙の正体に気付いている。
結局外の世界での需要は無かった。座敷童は帰ってきて、ホフゴブリンは紅魔館で働くことになった。

第十五話 「見える御神体」
霊夢、寒いので仕事をしていない。命蓮寺では御開帳をしていたらしい。
霊夢は神社ビジネスとしての御開帳をもくろみ、梅の花見のため梅を御神木とする。
桜の花見の季節がやってきたので注連縄を桜に変えようとするが、妖木となっては困るので思い留まる。
しかし枝を伝って神霊が漏れ出し、桜の季節には妖怪ばかりで花見が行われるだろう。


3巻ではそれまでの蓄積もあってか、一話完結でありながら過去の話と繋げた話が多い。
華仙の道場だったり、河童の腕だったり、小町、河童、山童……
登場キャラが増え、順調に繋がってきている。
紫や青娥といったキャラが華仙と交流。この中で華仙の目的などもはっきりしてくるのだろうか。
この巻の次の話で萃香も華仙の存在に気が付いたみたいだし、花見とかで会ってる場合もあるし。
逆に、会ってない、これから会うキャラの話が重要になってくるのか?


今回の霊夢のお金儲けは神社ビジネス、梅の御神木で梅見で御開帳。
まあまあ成功したと言えばそうだが、結局元の木阿弥。
鈴奈庵でもなんかしようとしてたがアレ魔理沙と小鈴だけ儲かってる説が。
まあこういうのは成功したら終わりだもんね。


茨歌仙では河童が多く描かれる。あずまあや先生の趣味もあるかもだが、神主もそれに乗っているのか。
いつだったか河童ダムの話があったと思えば、河童の腕の話がまた出てきたり、とばっちりで玄武の沢を地獄の鬼神長に攻められたりもする。山童なんかも出てくる。
河童の腕の伏線は第一話でもあったし、茨歌仙における最重要伏線かも知れない。
おもちゃの腕に、品書きの書かれた箱。抱えるように箱を持つ腕。水かきとかはない。
どうも華仙の腕に関係があるとも思えないが。確かアレでしょ?平安時代に源頼光率いる完全武装の6人パーティに、毒盛られた挙句フルボッコにされた時に斬られたんでしょ?まあ鬼も6体だったけども。
まあ幻想郷にあってもおかしくないが、河童の腕?ふーむ。青娥と共に河童の巣に侵入するミッションある?



こんなところか。魔理沙はいつも通りたいして何もしてないし。虎に襲われて秘薬で治したぐらいか。
作品自体にも徐々に変化が見受けられる東方茨歌仙。
何巻まで行って、どのような変化があり、何が明かされ、どうなるのか。
今後も注目していきたい。
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テーマ:東方 - ジャンル:サブカル

  1. 2013/07/28(日) 08:15:48|
  2. 東方
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  4. | コメント:2
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コメント

No title

右腕に関しては、悪さした後に毒盛られてフルボッコにされた後
なんとか逃げ延びて、姑息な手を使って渡辺綱に不意打ち喰らわすけれど
冷静に右腕切り落とされて、また姑息な手を使って腕を取り返す感じですかね
ちょっと可愛くも思えますwwwネット知識なんで茨木童子と酒呑童子、綱が倒したのどっちよ!ってなってたんですけど
調べたら酒呑童子のお話だと毒盛られた時に、綱によって茨木童子は既に退治されてるっぽいですね
  1. 2013/07/29(月) 16:32:51 |
  2. URL |
  3. #-
  4. [ 編集 ]

Re: No title

> 右腕に関しては、悪さした後に毒盛られてフルボッコにされた後
> なんとか逃げ延びて、姑息な手を使って渡辺綱に不意打ち喰らわすけれど
> 冷静に右腕切り落とされて、また姑息な手を使って腕を取り返す感じですかね
> ちょっと可愛くも思えますwwwネット知識なんで茨木童子と酒呑童子、綱が倒したのどっちよ!ってなってたんですけど
> 調べたら酒呑童子のお話だと毒盛られた時に、綱によって茨木童子は既に退治されてるっぽいですね

ほとんどお伽噺なので英雄譚っぽく一対一とかでもいいところを、
安倍晴明に占わせて、藤原道長の名で、既に英雄染みた人物たち(普通に金太郎とか入ってるし)が完全武装で、一々山伏に化けて毒を持って、何か色々ごまかして(人間の血肉をあえて食らったとか)、ついでに神の化身の力を経て、斬り殺すっていう、異常にガチで負けるつもりがさらさらないミッションですからね。
鬼がかわいそうな話ではあります。

でもまあ、おとぎ話には色々あって、茨木童子はどうにか逃げ延びたとか、あるいは上記の話を無視して一条戻橋とか羅生門とかいう観光名所染みた場所で渡辺綱に腕斬られてますね。
こういう話は色々ごちゃごちゃする運命ですからまあよくわからないですねぇ。腕は取り返したはずではありますが……
  1. 2013/07/29(月) 20:13:46 |
  2. URL |
  3. たていと1 #-
  4. [ 編集 ]

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