ネット世代の雑評論

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六花の勇者4巻 感想と考察

六花の勇者4
集英社スーパーダッシュ文庫
著者:山形石雄

の感想とか考察とか。小説(ラノベ)感想回。
ミステリファンタジーだけどガンガンネタバレしていくので注意。このブログはネタバレ注意って書いてなくてもたまに平気でネタバレしてたりするのでその辺も注意。
2巻の感想考察記事はこちら。
3巻の感想考察記事はこちら。



そろそろキャラが立ってきた。ミステリーファンタジーの近年の傑作である六花の勇者。
今回はロロノアに焦点があてられた。表紙にもなっている。帯の「聖女か愚者か」という煽りが良くわかる展開だった。基本七人目の疑いがかけられるキャラが表紙になってるね。まあその巻で大きく扱われるという事だから当然だが。
その他、ドズー達凶魔、先代の六花たちの過去について多く語られた。
七人目も大方決まったようなので、ここからは過去からの謎、魔神の謎などをミステリー要素としていくのか。
運命の聖者やらまで出てきてどこまで転がるか。ハユハが何を考えていたのかも不明だし。

しかしドズーとナッシュタニアを仲間にしてしまったので実質9人パーティ(七人目への不安でガタガタではあるが)。
六花たちの強さ描写は結構なもので割と凶魔たちがかわいそう。
ロロニア以外は割と現実が見えているので結構ドライな印象も。

ここでテグネウの想定外の展開に。しかしさて、まだまだ策はありそうだが。
ドズーの企みは進行中のようだ。六花パーティに潜り込んでいるが、何をするつもりか。
カーグイックは斥候を出しているのみで動きは無い。古典RPGの魔王ポジションを貫くつもりか。


キャラについて見ていこう。その中で色々考えることもできるだろう。
アドレット
前半ではドズーに遠まわしにバカにされたりしてたが、流石は主人公、後半ではきっちり活躍。
リーダーシップも身に着けてきている模様。
その一方で戦闘能力の低さは目立つか?ズンビー(ゾンビ、屍兵)相手にあんまり真面目に戦った描写ないし。まあズンビーに本気出してもしゃあないか。
まあ大活躍という訳でもないが、黒の徒花の情報をつかんだ。まあロロニアの弁護でしかないともいえるが。
七人目がおおよそ決まった現在では、やはり六花の勇者にふさわしいと認める何かがあったという訳だ。

フレミー
読者視点ではほぼ完全にクロに。黒の徒花、六花を殺すテグネウの秘策に。なるほど運命の神殿とか運命の聖者の力を使って六花の紋章を作ったという訳か?ミステリーにしてはふんわりしてるが、ファンタジーなのでそんなものだろう。
モーラと一緒にせこいサイレンサー狙撃コンボをしているのが笑えた。一応能力ものだもんね。変な狙撃もするし。
一応、この小説のヒロインはフレミーという事になる。殺せるか?厳しいだろうが。メタ的にも。フラグもだいぶ立ってるしなあ。
黒の徒花の概要はわかったが詳細はわからないので、どうにかこうにか裏をかくのかもしれない。
そもそもどのタイミングで伝えるべきなんだ?黒の徒花の事を今知っている六花はアドレット、ロロニア、ハンス。証人は十分で信じられないということはなかろうが。リーダー二人がいるし。まあハンスがこの先死ぬかも知らんが。活躍しすぎたし。拘束したところでどうにかなるものなのか。そもそも殺せるのか?凶魔たちが殺そうとしてもなんか大丈夫みたいなアレだし。

ロロニア
聖女か愚者か。まあ聖人と言うのは愚者と同義と言えばそうだわな。
裏切り者ではない以上愚者といえばそう。しかし愚者にしか見つけられないものがある。それが黒の徒花の情報、ライナだった。
まあぶっちゃけアホなんだけど、アホだからこそ、この小説の登場人物の中では一番性格良いよね。
探知能力とか器用な能力もあるが、戦闘能力も下から数えた方が早いだろうし。まともに戦ったらそれなりではあるんだろうけど。
フレミーが殺しまくったせいで絞りカスのような六花しかいないのかな?でもまあ、実際探知能力は有用。頭で戦うパーティだし。
しっかし絵では意図的だと思うがかなりアレに書かれてるなあ。

ハンス
今回その強さを見せつけた感がある。ズンビー共を無双。やはり人殺しの経験が豊富だから、人間系モンスターも物おじせず倒せるとかあるのか。
スピードでも持久力でもトップ。パワーとかはゴルドフが勝るのかな?まああいつは鎧武者だし。
ロロニアに凶魔呼ぶ笛押し付けたりとやりたい放題。人間が一番怖いという事が良くわかっている。七人目を見つけるのに最も動いている。モーラとかすでに考えるのを放棄してるし、ゴルドフはより困難なミッションだし、チャモはガキなだけだし、アドレットはなんだかんだいって甘いし、ロロニアも流されるばっかりだし…… フレミーとかナッシュタニアとかドズーは全員クロのくせしてまだ考えてるのにね。
活躍はしまくったからここいらで劇的に死ぬ可能性もあるっちゃあるけど、カーグイック勢とかまるまる残ってるしここで死ぬのもなあ。案外全員生還もあるかもだし。

チャモ
戦略兵器。最強と言うとなんか違う気もするがまあ一対一で負けるという事も無いんだろう。凶魔だしまくる時点で一対一ちゃうし。
六章タイトル絵のチャモと従えてる凶魔の絵が秀逸。ちなゲロイン。
一人で集団戦なのでズンビー共も余裕。きっちり情報源のライナも殺しそうになってたが。
特にどうといった活躍も無かったが、戦闘では異常に強いといったところか。

モーラ
遂に作中でもアホ扱いされた。老害だが能力は超便利だし普通にめっちゃ強い。ちな頭脳戦では黙っていることを覚えた模様。つまり自分がアホであることを自覚した。
六花の紋章が受け渡し可能とかそういう情報は先に教えろよと言う感じである。まあ余計な事いわないように訊かれたら答えるスタイルなのか。
基本ロクな事いわないよなあ。言う事は大体的外れな印象。2巻でアホやった時の話をハンスにされて普通に狼狽したり。ハンスがナッシュタニアを探ってるとかそういう状況理解してるのかね?して無さそう。
モーラはこの小説の中で一番好き。老害だから。まあ老って歳でもないけど。

ゴルドフ
裏切り者であるナッシュタニアを助けながら六花を勝利に導くという縛りプレイ中。
ゴルドフもやたらと強いんだよな。地味だけど。
まあ頭の出来に期待してはいけないが、それなりに真面目に考えてはいる。アホではない。
意外にバランスの整った六花なのかも。リーダーシップは無く無口だったり色々アレだが。

ナッシェタニア
ニセ六花。よくわからんけど、人間を裏切ってても六花の紋章が付くとかそういう可能性は無かったのだろうか。心の中とかも一応見てるのかな?その割にハンスとかもいるし。そのぐらいならいいってこと?じゃあハユハは?あいつ終わった後裏切ったんだろ?それともハユハはもっと何か考えがあったのか?
やはり刃の聖者の力は強いし、凶魔パワーで再生力なんかもあって更に面倒。でもまあ六花がまとめてかかればなんとでもなるか。
一応頭は回る方。ハンスの企みに乗った形。今回は裏切りの予兆は無かったが……

ドズー
地味に雷撃とかで戦闘の役に立ってた。でも結構強い筈だし、自分の目的のためあまり真面目に戦ってない?
ドズーの情報が無ければ黒の徒花もわからなかったわけで。凶魔知識とか色々と使える。
一応頭は回る方だが、所詮凶魔。論理性はあっても発想力には乏しいか?
三体の凶魔の過去話はまだまだ謎が多いが、ハユハの存在には謎が多い。魔神は?

テグネウ
今回はたいして何もしてない。
運命の聖者見つけてきて、黒の徒花作って、でも運命の聖者の能力で死ぬべき運命を跳ね除けられて、バレた。
結果、想定外の事態に。しかし、感情をついて闘う戦術はまだ通用しているか。
頭がいいけど傲慢で、策士策に溺れる。



運命の神殿に向かい、その後どうするのか。
フレミー殺したるというのはまあ無理だろうが、こういう時はモーラのファンタジー的解決か?
そういえば、運命の神殿あるし、一輪の聖者一通り死んだだろうし、運命の聖者また生まれるの?よくわからんが、神殿残しているのが何か解決になりそう。フレミーを運命の聖者にしたり?

先がわからなくなった六花の勇者。そもそもテグネウ配下でこの位強いってカーグネックとかいけんのか?
魔神の正体、ドズーの思惑、黒の徒花の対処法と謎はまだまだ多い。今後も注目である。


前の巻の感想で強さランキングとか疑わしさランキングとかやった(結局疑わしさ2位のフレミーが七人目だったようだが。そういえば七人目にまだ動くなとかアレなんだったんだ?テグネウ流の冗談?それとも別の意識とか二重人格とか?周りの凶魔に聞かせる目的?)が、今回は頭のよさランキングをしてみよう。
せっかくなので本の折り返しで紹介されているドズーやテグネウも含めて。

一位テグネウ その策謀は凄まじいものがあり、主人公の裏をかく。しかし策に溺れるところが弱点か。
二位アドレット ミステリーの主人公らしい頭の良さ。戦略眼も注意力も高い。発想力は凡庸かもだが。
三位ハンス 中々注意深く、七人目を探すために仲間を嵌めようとさえする。
四位ドズー 油断ならない凶魔。だが全てを見通しているという感じではない。
五位ナッシェタニア 色々動き回るが、探偵のような分析力には乏しいか。
六位フレミー 結構注意深いが、それだけではこの小説だと上位にも入らないのよね。
七位ゴルドフ 案外結構考えているが基本は頭がよくない。頑固である。
八位チャモ 所詮はガキ。疑り深いところはあるが。
九位モーラ 老害。公式でアホ。自分がアホだと認めているため作戦会議では聞かれなければ何も言わない。
十位ロロニア 愚者。仕方ないね。分析能力は買えるが……

こんなところか。騙し合いに参加できるのはナッシェタニアより上まで?うーむ。ハンス強さもあってチートだなあ。人殺しなのに普通に六花の勇者として認められているだけはある。
ドズーやナッシェタニアに関してはこれ以上に上がるかも?まだわからないことが多いし。



今一番のファンタジー小説ではないか?何よりファンタジーミステリーと言うのが希少でよい。
漫画も好評のようだし、アニメ化も遠い話ではないか。
次巻も期待したい。アニメならワンクールで何巻まで行けるのかな?この巻で七人目がわかってキリがいいと言えばそうだが、4巻で12話はきつい?2クールなら?ふーむ。ミステリだしなあ。
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テーマ:読書 - ジャンル:サブカル

  1. 2013/07/27(土) 11:20:41|
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