ネット世代の雑評論

主にネット上に散らばる各々の事象についての紹介、及び評論

敵対的買収に対する防衛策の名前が一々面白い件について

M&A - Wikipedia
その中の買収対抗策


敵対的買収。ようするに企業(別に企業じゃなくてもいいけど)が、相手側の企業の経営陣が買収してほしくないのに買収すること。
買収されたくないので防衛策は色々とある。

ちょっと前(けっこう前?)、ホリエモンだか楽天だかなんだかが色々やってる時期に、パックマンディフェンスとかいう言葉が経済用語としてあることに驚いた。
そして最近色々調べてみると、買収防衛策には色々奇妙珍妙な名称が付けられていて面白いと思ったので紹介していく。基本的に面白い名前のだけね。


ゴールデンパラシュート
買収された企業の取締役は普通解任されるわけだが、退職金をクソ高くして買収後の出費を考慮させて、買収を思いとどまらせる方法。

黄金の落下傘。買収された後の退職金を落下傘に例えたもの。黄金だから高い。
よくよく考えると金でパラシュートなんか作ったら絶対助からないよね。まあ名前のインパクトはあるけど。


ティンパラシュート
こちらは従業員の退職金を上げておく方法。買収した後の人員整理が困難になるので、買収を思いとどまる可能性が増える。

ティン。つまりブリキ。取締役の場合ゴールデンなら従業員ならブリキだろという発想。
何故ブリキなのか。シルバーだと従業員と取締役の差として適切でないと考えたのか。ブリキは安価なイメージもあるが、それだとしたら本末転倒な感じもあってまた面白い。
結局ブリキ製のパラシュートでも背負って空中に飛び出したら死ぬし。


ポイズンピル
あらかじめ新株予約権を発行して置き、買収されそうな条件が整うと安い値段で株が買えるようにしておき、買収する企業の持ち株比率を下げる仕組み。毒薬条項とも。

イメージとしては、自殺用の毒薬、ポイズンピルを思わせるところからか?買収即自殺という訳ではないけれど、ヤバそうな状況になったら毒薬を飲むことで秘密を守るみたいなスパイ映画的な?
安全策が毒薬という言葉になる辺り面白い。


黄金株
株主総会の決議事項について拒否権を持つ特別な「黄金株」を、信頼できる第三者に対して発行することで買収の際に必要な決議を妨害すること。

まあそれそのものな用語だが、やはり金の分野だからか黄金という言葉が多い。
ちなみに日本では発行している企業が1社ある。石油の開発会社。経済産業大臣が黄金株を所有。まあ日本の黄金株は制限があるんだけど。


焦土作戦 クラウン・ジュエル
会社が持っている財産的価値が高いものを関連会社に売り飛ばす、または計画倒産することで企業価値や株価を下げ買収するメリットを減らすこと。

軍事での焦土作戦は有名だが、まあ自分とこの土地を焦土にして敵の侵攻を喰いとめるアレが非常に似ているという話。
クラウン・ジュエルとは王冠の宝石。それが会社の財産的価値の高いものに見立てた表現。


ホワイトナイト
買収される企業に友好的な第三者に助けてもらう事。自社株を買ってもらったり逆買収を仕掛けてもらったり。

白馬の騎士。善を助け悪を挫く。白馬の騎士が颯爽と現れて悪役を倒して…… という話は古典的なストーリーの更に定番ともいえる。要するに人頼み。他力本願?


パックマン・ディフェンス
逆買収の事。敵対的買収を受けている会社が逆に買収しようとしている企業を買収する。1/4ほど株を買収すれば議決権がなくなるとかなんとか。

これは有名だよね。ゴーストに追われる立場のパックマンがパワーエサを食べて逆にゴーストを倒す事に掛けている。ググると経済関係のお堅いサイトとかが「世界的に有名なビデオゲームである「パックマン」において……」とかなんとかわざわざ説明している辺りが楽しい。
これも、よくよく考えると元ネタ的にあってるのか微妙な感じもするが、まあ面白いしわかりやすいことが重要なのだろう。


ジューイッシュ・デンティスト
買収を仕掛けてきた企業に対しネガティブキャンペーンを行い買収とかしてる場合でなくする行為。まあ敵対的買収とかまともな企業がする行為でもないし効果的か。広告戦略ね。情報工作。

ユダヤ人の歯医者。まあこれだけでは意味不明だが、アラブ系の資本がアメリカの歯科器具メーカーを買収しようとした際にこういうことして、そんでもってアメリカの歯医者は何か知らんけどユダヤ人が多いからこういう名前が付いたらしい。


シャーク・リペラント
敵対的買収の危機に陥る前に、買収されにくいように上記の手段をいろいろ講じておくこと。

サメ避け。敵対的買収を仕掛ける企業をサメと形容している。ありきたりだがわかりやすい。





敵対的買収によって悲惨な目に陥った会社は少なくない。
調べてみると、かなり恐ろしい話も多い。参考 濫用的買収者 - Wikipedia
それを防ぐためには経営者にはこういった楽しい用語からでも勉強していった方がいいのかもしれない。後悔後先に立たず。
スポンサーサイト



テーマ:雑記 - ジャンル:サブカル

  1. 2013/04/04(木) 18:49:46|
  2. 雑学
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<世界の急流。第27回動画紹介回 | ホーム | ウディタでランダムダンジョンなゲーム作ってみた>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://tateito1.blog48.fc2.com/tb.php/1269-10faf55a
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)