ネット世代の雑評論

主にネット上に散らばる各々の事象についての紹介、及び評論

「一つの大陸の物語~アリソンとヴィルとリリアとトレイズとメグとセロンとその他~」上巻感想

Amazon.co.jp: 一つの大陸の物語<上> ~アリソンとヴィルとリリアとトレイズとメグとセロンとその他~ (電撃文庫): 時雨沢恵一, 黒星紅白: 本

アリソン、リリアとトレイズ、メグとセロンと続いてきた同一世界観の作品群の完結編(上巻)の感想。
時雨沢先生は贔屓にしてるラノベ作家なので、私は結構時雨沢先生の本の感想を書くのだ。

てーか、電撃の缶詰に書いてあったけど、2013年4月より「キノの旅」週刊で新聞連載って何事!?電撃の缶詰の表紙がキノの時点で「ん?」と思った(キノ今月関係ないでしょ?大体キノは秋に新刊だし)けど、え?新聞連載!?
まあライトノベルの中では新聞連載向けなのかもしれないが。ふーむとなると電撃文庫では?
この辺の考察は次の記事辺りでしよう。


という訳で、「一つの大陸の物語」の感想。
スゲー面白い。キャラの関わりが広がっていく。引きも凄く、下巻が死ぬほど楽しみだ。
シリーズ全作を読み返しておいた甲斐があったというもの。
ああそうそう。ネタバレは余裕であるよ。

まず表紙。
メグとセロンⅠの表紙のセルフオマージュ(というべきか?)。
あの時セロンの座っていた椅子の後ろにいたセグが隣に座っている。しかもリリアとトレイズが一緒に入っていて、リリアの幅寄せで圧迫している。背景は変わらず第4上級学校。
黒星紅白先生のあとがき(いつも思うがなんでイラストレーターまであとがきを書いているんだ)にあったが非常に感慨深い。下巻の表紙も楽しみである。アリソン達が表紙になるのかな?

一枚めくるとデフォルメされたリリアトレイズ、メグセロン。こうしてみるとトレイズとセロンは若干似ているが、きっちり描き分けがなされている。まあ流石である。

そして目次。上巻だけでなく下巻も章まで書かれている。後で予想の時使おう。

カラーの口絵は話の中のそれぞれの場面と登場人物紹介。必然的に登場人物が多くなるこの作品。主要人物をまとめたのは良作だろう。


ここからは章ごとに感想を書いていこう。

序章「懐かしい男」
まず世界観設定を改めて書く辺りが良心的。
結構特殊な設定だよね。改めて思うけど。しかし書くのは近代的な話。その中で世界観設定をうまく使っていく。

髭を生やした男。「ふむ誰だ?髭?ベネディクト?里帰りしたのか?冒険者?じゃあ違うのか?妹?もしかして未来のトレイズ?いや、違うらしいな。ヴィルって感じでもないし…… サイラス?新キャラ?…… ヴィルの友人か!」と色々考え惑わせる入り方は流石。
時雨沢先生の序章には定評がある。謎めいていて。
そういえばヴィルの友人には妹がいたな。名無しだけどここで名前を出すとは。いや本当にそうかまだ決まってないけど、たぶんそうでしょ。懐かしい男と会うとはヴィルと再会することだろう。ここまでストーリーに関わらなかった友人が最後の最後で出てくる。よくできているものだ。

しかし、過去キャラが全員出ると来て、最初に出るキャラをヴィルの友人にするとは…… 時雨沢先生らしい。


第一章
「アリソンとヴィル」
あとがきに全員出すつもりだったけど無理だったとか書いてるから、マティルダ王女は何度も言及されてるし、無理だった組かな?

初等操縦マニュアル。あれ?もしかして下巻でヴィル飛行機操縦する羽目になる?いや、マニュアルなんか見なくても操縦できるんか知らんけど。でも陸軍でしょ?ふーむ。
でも間違いをチェックできるってことはヴィル元々飛行機操縦できるのかな?それとも他のマニュアル見て知ってる感じ?
今まで考えたことも無かったって何?
ラプトアから軍用機で戻る、ねえ。

弁当箱爆弾。ふむ。墜落?ルト二で。ヴィル死ぬんじゃね?いけるのか?本当に墜落なのか?実際にヴィル乗ってたのか?
色々考えられることがあるが、これが今回の謎か?
ルト二でというのも気になるところ。密漁してた人は関係ないかな。


第二章「フィオナとベネディクト」
イクストーヴァも作中の重要な舞台なんだよね。しっかり説明が入る。
ちなみにその説明は作中の旅行雑誌の記事でしたと言うオチ。

水陸両用機。下巻で早速使う羽目になりそう(ヴィルが?)。カメラも?まあ主要人物全員で記念写真撮って終了という流れかもね。


第三章「リリアとトレイズ」
トレイズの肋骨ネタが天丼で笑える。
イクストーヴァのトレイズ、が正式名称。王家だから姓は無い系?天皇家みたいな。

トレイズも結構首都の人間とはずれたところがある。まあ銃持ってていいらしいけど、普通は持たんわな。

で、この後、本編の時間軸はリリトレやメグセロで書かれてきた校内ダンスパーティの後らしい。
セロンの弱点もおおむね克服されてるとみていいのか。


第四章「メグとセロン、そしてラリーとジェニーとナタリアとニック」
タイトル長い。結構時雨沢先生タイトルにも凝るよね。
ここからはメグセロの文法というのがわかる。
しかし6人もいると導入も長い。そういうところもメグセロの魅力だが。


第五章「謎の転校生」
で、トレイズ。傍から見ると完璧超人な描写。二作品のキャラが関わっていくさまとしては興味深い。
まあちょっとした戦闘スパイもの染みた作品のキャラと少年探偵団染みた作品のキャラじゃスペックもちゃうわなという話ではある。
そして酷使されるトレイズの肋骨。
結構トレイズ、自慢したがりなところあるよね。水泳もちゃんとできるようになってる。努力の結晶である。

アイエエエ!?アサシン!?アサシンナンデ!?と言いたくなるような唐突な推理。しかもニンジャめいた説明。
まあスーベーイルは大陸の東なわけだけど。東洋の神秘。

メグとセロン。時計を合わせる。これ下巻への伏線になりそうだなあ。何かしらのトリックに使いそう。
もしくは単純に作者の時計趣味描写か。
しかしだいぶ仲良くなってる。セロンも強くなった。


第六章「心配するは、我にあり」
リリアとメグ。リリトレの初期から友人描写あったわけで。
リリアとトレイズで新聞部に行く。結局上巻ではまだなかったが下巻ではありそう。下巻で全登場人物が本格的に関わってくるのかな?

国家レベルの謎ことトレイズの正体。実際最終的にどのくらい公表されるのかね。新聞は結局作りそうだけど。

トレイズは優秀だけどどこか抜けている。その辺がヘタレの所以か。


第七章「証言と推理」
臨時ロッカー独占。まあ普通に迷惑である。
ラリーとナタリアの夫婦漫才やらニックの歴史ロマンなど細かい設定も入っている。

風呂。前にも出てきた舞台を再利用しようという熱意が伝わってくる。
トレイズはラリー以上に鍛えられているらしい。
それでいてトレイズは知恵もまわる。セロンも頭がいいが。探偵合戦。
セロン並の頭、ラリー並の肉体、ニック並の格闘術、リリア並のベゼル語と飛行機操縦技術…… 他にもいろいろあるし冷静に考えれば完璧超人である。

ロッカー犯罪。ロッカーは公共の場にあり個人の管理下にあるもんね。良くある話と言えばそう。
学校の閉鎖性も犯罪の温床となりうる。


第八章「新聞部、動く」
ハッピーターンも出て、いよいよメグセロ新聞部のターン?いや、リリトレでも出たけど。
定点撮影カメラ。監視カメラに近い技術。こういう金にモノを言わせた捜査好き。

エデルマン、この期に及んで新キャラ。いいけど。


第九章「エデルマンの罪」
麻薬の受け渡し。ふむ。こういうそれっぽい描写。いいね。
美人局からのヤクザ、麻薬の運び屋、トラックで始末。ふむ。

そして地下室。過去の浮いた設定を使っていこうという態度が素晴らしい。


第十章「追う者と追われる者」
そして悪人登場。警察ハートネットも。
結構警察の世話になる話多いもんね。

レナ・ポートマンの秘密は若干唐突だが、「導師様」を出すにはこの位しかないか。


第十一章「狙撃」
狙撃者達。トレイズが狙撃をする羽目に。余計なスキルばかり持ってるから貧乏くじを引く羽目になる。
トレイズが狙撃しなけりゃやばかったのかな?

狙撃した部屋の隣人の老人。前に出てきたっけ?出てなさそうだが。ふむ。
トラヴァス=ヴィルが麻薬組織に関わっていると疑われる?ふむ。
"死んだ"のと関係があるのか?
服で確認。顔は損傷。遺体は火葬。まあ偽装だわな。

そしてアリソンは笑顔。しかしどうなることやら。期待。



とまあ本編はこんなところ。
あとがきはまあまあ普通で、アリソンのタイトルの話とか。

ついでにアリソンシリーズ(公式には一つの大陸の物語シリーズになったらしい)のプレイバックで時雨沢先生のコメントが一巻ずつついている。ふむ。
色々興味深い事、リリトレ2巻の飛行機は初期は飛行船の予定だったとかある。こういうのは嫌いじゃない。メグセロⅢのサブタイトルとかの流用の話とか。

作者近影やらもいつも通りな感じ。



全体としてこのシリーズのファンとしては非常に満足でき、更に下巻が非常に気になる。
今回は表紙を見てもわかるとおりリリトレとメグセロ中心でアリソン達の動きは少ない。
トレイズ無双はこの回でだいぶやったが、もう終わりかな?トレイズ達と新聞部の絡みが欲しいところ。
で、サイラス。ヴィルの友人?下巻はアリソン達のターンか?
何にせよ期待。


そして下巻の章タイトル。
ここから予想していこう。
第十二章「トラヴァス少佐の戦い」
第十三章「めぐりあい」
第十四章「続・懐かしい男」
第十五章「サイラス」
第十六章「イクストーヴァへ」
第十七章「思惑」
第十八章「奪い合い」
第十九章「真昼の夜の決闘」
第二十章「ロクシェ首都」
第二十一章「結婚式」
第二十二章「終わりは始まり」

それと電撃のメルマガで下巻の情報で

┌─────────────────────────┐
□どこよりも早い! 5月の新刊予定(2013年5月10日発売) □
└─────────────────────────┘
◆一つの大陸の物語〈下〉 ~アリソンとヴィルとリリアとトレイズとメグとセロンとその他~
著/時雨沢恵一 イラスト/黒星紅白
消息を絶ったトラヴァス少佐に麻薬犯罪の嫌疑がかけられる中、残されたアリソンは「わ
たし、再婚するんだ!」と言いだして……。"彼らの物語"ここに完結!

らしい。
ここから考えると、

トラヴァス少佐が麻薬犯罪で疑われて、しかしアリソンは再婚とか言い出す。
それに困惑したリリアは、トレイズと一緒に新聞部に行ってみる。
ヴィルは何故か掛けられた嫌疑を晴らすために動いていると友人であるサイラスに出会う。
ここでどうになかって新聞部、リリアとトレイズ、アリソン、ヴィル、サイラス、その他がイクストーヴァに集結?
で、ごちゃごちゃあって決闘?真昼の夜とは巨大な月が生み出す蝕。アリソンⅡのセルフオマージュ?
そこからロクシェ首都へ。まあここから長いエピローグかもだけど、アリソンⅡで演習場からイクスの首都クンストへ行ったようにロクシェの首都へ飛ぶのかもしれない。
で、なんだかんだあってアリソンとヴィルの再婚。かな?メグとセロンやリリアとトレイズも?
そして大団円、ハッピーエンドといったところか。終わりは始まり、物語は終わりキャラの将来が語られる?ふーむ。




非常に期待できるが。あと二か月。非常に待ち遠しい。
キノの新聞連載も含めて大注目。

このシリーズほんとに終わりなのかな?あと十年ぐらいしてからまた新しい話書きはじめたりして。
一つの大陸の物語。ファンは絶対読んだ方がいい作品である。ともかく下巻で完結。創作は終わりが肝心か。
スポンサーサイト

テーマ:読書 - ジャンル:サブカル

  1. 2013/03/09(土) 23:20:08|
  2. | トラックバック:0
  3. | コメント:0
<<キノの旅、2013年4月より新聞連載の件について | ホーム | 胡蝶の夢の羊。第二十回動画紹介回>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://tateito1.blog48.fc2.com/tb.php/1240-4019c7ab
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)