ネット世代の雑評論

主にネット上に散らばる各々の事象についての紹介、及び評論

六花の勇者3巻 感想と考察

六花の勇者3
集英社スーパーダッシュ文庫
著者:山形石雄

の感想とか考察とか。小説(ラノベ)感想回。
ミステリファンタジーだけどガンガンネタバレしていくので注意。このブログはネタバレ注意って書いてなくてもたまに平気でネタバレしてたりするのでその辺も注意。
2巻の感想考察記事はこちら。



やはり面白い。ミステリー&ファンタジーということで非常に緊張感のある戦い。キャラの強さの表現がうまい。
今回は2巻まででイマイチ印象が薄かったキャラ(まあ2巻でなんか凶魔を拷問してたりしたけど)、ゴルドフに焦点があてられたわけだが、ゴルドフ戦闘力やべえ。アホ扱いされてるけど、まあ実際そこまででもないし(コミュ力は無いが)、六花三人相手でも引けを取らない強さ。
そしてナッシュタニア&ドズーとの同盟。腕がもげても超能力者には関係ないということか。単純に戦力としては9人(8人と一匹)となったが、さて。
テグネウは策士だが、必ずしも人間を上回る策士というわけではなさそうだ。
今回はゴルドフ主役と考えて割り切って読んだが、どうもアドレットが負けたような感じでもやっとした人もいるようだ。表紙もゴルドフなのだけれども。
やはりミステリは先に先にと読み進めさせる力がある。ファンタジーの濃厚な描写も合わせて、かなりのめり込まされる小説である。ファンタジーの不可能性はミステリの論理性を侵害するが、そこさえ乗り越えられれば意外といい相性であるのかもしれない。


色々考察とか。
表紙は一巻フレミー、二巻モーラ、三巻ゴルドフである。
一巻ではアドレットが七人目だと疑われたわけだが、まあ最初の最初に疑われたのはフレミーだし、後は単純に疑われた人物である。アドレットは主人公だしそういうものなのだろう。
というか、その内面が語られる、その巻において重要なキャラを表紙に描いているということか?まあアドレットは主人公で例外としても、主人公だしまた深く扱われる時が来るのかもしれない。

魔神。不定形の触手でたまに変な生き物を産んではそれを殺して戻すって、アブホースかよ。
まあイヤーなモンスター描写ではクトゥルフ系に勝るものはないし、妥当か。
まあまだ情報不足だが、知性が無い分マシなところもあるのかも。


キャラを一人ずつ見ていく。とりあえず「七人目」予想も兼ねる。
アドレット。
リーダーが板についてきたが、今回はあまり活躍はない。テグネウに反撃したくらいか。成功はしなかったが。
内面描写多いし、主人公が犯人というのは避けたいところ。しかし、本人の与り知らぬところで七人目になっているのかも。単純に二重人格とか、師匠が実は凶魔だったとか。
六花の選出基準は不明なところも多いが、白兵戦の実力では他の六花と比べると劣るのも気になる。その分知力や知識は高いようだが、さて実際のところどうなのかね。

フレミー。
半分凶魔。近距離戦は苦手のようだ。銃剣とかない時代?まあ銃剣とか使ったら銃の照準とか歪みそうだけど。
広範囲爆撃で目隠しの凶魔にダメージを与えたり、間欠泉を噴出させたり地味に勝利に貢献。ゴルドフの勝利だけど。
元テグネウの手下だったが、一巻でそれなりに色々描かれたし、割とテグネウの邪魔してるし七人目の可能性は薄そうだが、まだなんとでもいえる状況。消去法だとあがってくる。

ロロニア。
そんなに頭よくないし、分析能力はあるものの基本戦闘メイン。まあ対して活躍してる感じもないが、相手が悪いということか。次巻以降で掘り下げられるか。
正直この人も選出基準的にクリアしてるのか微妙。血液分析は便利だけど。言うほど強いイメージ無いし。
そもそも遅れてきたというのも怪しい。被疑者。

ハンス。
暗殺者。一対一戦闘でも恐ろしく強い。凶魔の統率者の一人であるドズーと互角。とりあえず今回は戦闘要員してた。
正直、出自が怪しいし、六花の選出基準からして、金目当ての人とかいいのかって感じではある。まあ割と仲間には甘いところがある気もするけど。強さ、知力は及第点。だからこそ結構グレー。

チャモ。
一応最強らしい。今回は罠を仕掛けられて助けられるヒロイン役に。そういう立場にあってこそ見える視点もあるか。
テグネウの標的だったし、七人目の可能性はグッと減ったが、さて。従魔とかいうグロ攻撃は凶魔っぽくはあるが、2巻あたりでもそれっぽい感じはなかった印象。結構子供だし、無さそうだが、子供だからこそというのもあるかも?

モーラ。
老害。能力の応用性がすごい。一番ファンタジー寄りの人。ミステリ的解決には向いてないけど、まあファンタジー的に強引に解決したりはする。今回は補佐的役割に徹したが、導入部分で地味に雰囲気を悪くしたりいい活躍をしてる。私一押しのキャラ。
一応2巻のことがあったから七人目の可能性はないのかな?まあ老害だしもう何個かやらかすか知らんけども。
白でも結構冤罪吹っかけてきたりするかも。

ゴルドフ。
槍騎士。今回の主役?単純戦闘能力はすさまじい。アホだけど、たまには嘘をつくし、追い込まれれば色々考えはする。まあまだ幼いところもあるし知力面で期待してはいけない。
今回内面描写多かったし、七人目の可能性はないかな。姫を守るのであってドズーに加担するとは言っていない。その辺でまた一悶着あるかも。ナッシュタニアを改心させられるか。

ナッシュタニア
裏切りの姫。王座の革命家。凶魔と融合して色々能力得ているらしい。ドズー派凶魔って全滅したのかな?してないなら他の六花も凶魔で強化……したら終わりだわな。
新しい魔神を作り出して、腐敗した人間の王国を打倒し、万民幸せ?そこで裏切られそうだし、新しい魔神がそううまく動くか。知性があると厄介になりそうだが。
まあドズーの情報しだいか。

テグネウ。
凶魔の統率者の一人。またしてもクソややこしい罠を張るが、ついでにややこしくしようとしたところ殺されそうになってる。策に溺れかけた。
今までのところ七人目には指示を出していないか。もっとクリッティカルなところで指示を出すか。それかバレないところとか。偽紋章はどこで手に入れたのか。

ドズー。
凶魔の統率者の一人。ナッシュタニアと共犯。雷撃と変身能力を持つらしいが、変身能力はあまり見せてないような。これから出すのか。
テグネウやカーグイック相手ならばドズーも戦力に入れてよいのだろうか。どこかでどちらも切り捨てるつもりだが、さて。
カーグイックは偽六花送り込んでないはずなので、6人+テグネウの偽六花+ナッシュタニア+ドズー(+いるかどうか知らんけどドズー派凶魔生き残り)と戦う羽目になるわけだが、勝てるのか?まあ単純戦力は最高のようだが。


※追記
せっかくだから七人目疑わしさランキングでも作っておこう。
一位 ハンス 消去法で行くとこの人。怪しすぎる。だからこそ違うかなとも思うが。今後掘り下げられるか。
二位 フレミー 元々テグネウの部下であることは確かだし、本人の自覚無しになんかされてるのかも。
三位 ロロニア まだ情報が少ないが、これから語られるか。
四位 チャモ 一応テグネウ側も脅威として抹殺しようとしてる感がある。一応最強らしいし。
五位 ナッシュタニア 二重に、って可能性も見てみる(そうなるとまたアレだが)。ナッシュタニアはまだ謎が多い。
六位 アドレット 主人公が犯人っていうのは相当上手くやらないと厳しい。内面描写も多いし。
七位 ゴルドフ 今回色々あったし、テグネウに使えてるって可能性は薄いだろう。
八位 モーラ 内面描写深いし、便利屋だし、この人疑ってたら始まらない。老害だけど。

まあ上三人が容疑者といったところか。


後なんか思いついた強さランキング。まあ適材適所はあるが。
一位 チャモ 一般的に最強と言われてる。範囲も広範囲だし脅威である。
二位 ゴルドフ なんか今回アホみたいに強かったので。
三位 ハンス 凶魔の統率者の一人ドズーと互角。各所で強さ描写がある。頭も良い方?
四位 モーラ 単純に強いし、応用も効く能力。まあ頭は良くなさそうだけど。
五位 フレミー 近距離戦闘力はないが、爆弾に銃はやはり強い。
六位 ナッシュタニア なんか色々凶魔が融合してるけど、こんなもんだろう。
七位 アドレット なんだかんだ言って隠し武器に知力知識知恵がある。
八位 ロロニア あんまり強そうなイメージもない。頭弱そうだし。

ゴルドフ実際どうなんかね。
追記終わり


先の展開が楽しみである。
六花の勇者の世界観設定、この先の罠と戦い、六花同士の戦い。
まだキャラ紹介も終わっていないと言って良い。7巻くらいは続くか?長くとも10巻で終わりそうな雰囲気はあるが。
最近一番勢いのあるファンタジーであり最先端のミステリファンタジーである六花の勇者。漫画版も単行本が出たし、今後に期待が持てる作品である。
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テーマ:読書 - ジャンル:サブカル

  1. 2012/11/25(日) 00:02:51|
  2. | トラックバック:0
  3. | コメント:12
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コメント

六花の選考基準が、強さと志ということなので、ハンスには突っ込み所があるのはまちがいない。けど、疑いからは外してほしい。

書かれているとおり、主人公に嫌疑をかけるのは控えてほしいと思います。

どうにでもできそうだけど、選考の要件が2つだとしたら、それだけでテストすると

強さ 意志

アドレット △~○ ○
フレミー △~○ △~○
ゴルドフ ○ ×~△
ロロニア △~○ △
モーラ △~○ △
チャモ ○ ×~△
ハンス ○ ×~△

といった所でしょうか。
ちなみに、強さは甘めに、意志は厳しめにつけてます。
  1. 2013/02/23(土) 21:43:25 |
  2. URL |
  3. 読みました #-
  4. [ 編集 ]

テスト結果より

小説なので、それぞれの意志の部分が○になるように今後の話を作っていって、2、3人が△程度のところでラストになるのでしょうか。
  1. 2013/02/23(土) 21:48:27 |
  2. URL |
  3. 読みました #-
  4. [ 編集 ]

伏線

アドレットは村人の大移動事件、師匠の件、フレミーと同じ生い立ち、とあるので、テグネウの演出で引っ繰り返ることもあるでしょうが、それを裏切るように活躍してほしい。

あと、作中での戦力評価は大砲は小銃を上回るといった火力評価だと思いました。チャモが最強です。
  1. 2013/02/23(土) 21:54:09 |
  2. URL |
  3. 読みました #-
  4. [ 編集 ]

テスト結果からすると

あと4巻でしょうか。

テスト結果を書きなおすと

アドレット △ ○
フレミー △ △
ゴルドフ ○ ×
ロロニア △ ?
モーラ △ △
チャモ ○ ×
ハンス ○ ×

強い奴ほどよくわからない・・・
  1. 2013/02/23(土) 22:02:10 |
  2. URL |
  3. 読みました。 #-
  4. [ 編集 ]

修正します

アドレット △ ○
フレミー △ △
ゴルドフ ○ ×
ロロニア △ ×
モーラ △ △
チャモ ○ ×
ハンス ○ ×

動機がほとんど語られていないので、いつまで続くのかわからないね。
  1. 2013/02/23(土) 22:20:33 |
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  3. 読みました #-
  4. [ 編集 ]

Re: 修正します

> アドレット △ ○
> フレミー △ △
> ゴルドフ ○ ×
> ロロニア △ ×
> モーラ △ △
> チャモ ○ ×
> ハンス ○ ×
>
> 動機がほとんど語られていないので、いつまで続くのかわからないね。


たくさんのコメントありがとうございます。
まあ実際問題、この段階で予想するのは不可能なんでしょうね。
ゴルドフとモーラは無さそう、アドレットもまずないだろう…… といった風に消去法しかできません。

他のメンバーもこれから掘り下げられるのでしょうが、3巻ではチャモの心境も語られましたね。
一巻に付き一人深く書くとなると、5,6巻ぐらいで完結しそうな勢いですが、そろそろ別の物語形式が入りそうなものですね。ファンタジー寄りの、裏切り者がいる中でどう戦うかとかそういうのも面白そうです。

展開の予想も難しい作品ですがだからこそ面白いというところがありますね。
  1. 2013/02/23(土) 23:07:30 |
  2. URL |
  3. たていと1 #-
  4. [ 編集 ]

展開の予想がつかないのに同意です。

魅力がたくさんあるし、展開に予想がつかないし、傑作ですね。購入した本の帯には「ジョジョの作者がこの才能を応援」といった言葉が書いてありました。

アドレットはともかくとして、3巻まで読んで、魔神を倒さなくてはならない動機付けがモーラにしても、ゴルドフにしてもあまり語られていない感じがして、これからどんな展開になるのか楽しみです。ひょっとして選考基準についてもまだ明らかにされていない設定があるのかもしれないし。

3巻の最後でドズーが大きな引きを作りましたが、4巻のドズーの語りで世界観がどのように変わってしまうのか、今から4巻が待ち遠しいです。
  1. 2013/02/24(日) 07:34:07 |
  2. URL |
  3. 読みました。 #-
  4. [ 編集 ]

Re: 展開の予想がつかないのに同意です。

> 魅力がたくさんあるし、展開に予想がつかないし、傑作ですね。購入した本の帯には「ジョジョの作者がこの才能を応援」といった言葉が書いてありました。
>
> アドレットはともかくとして、3巻まで読んで、魔神を倒さなくてはならない動機付けがモーラにしても、ゴルドフにしてもあまり語られていない感じがして、これからどんな展開になるのか楽しみです。ひょっとして選考基準についてもまだ明らかにされていない設定があるのかもしれないし。
>
> 3巻の最後でドズーが大きな引きを作りましたが、4巻のドズーの語りで世界観がどのように変わってしまうのか、今から4巻が待ち遠しいです。

確かに選考基準は胡散臭いですねえ。なんかほぼ全員一癖ありますし。
まあフレミーがまともな六花殺しまくったせいかもしれませんが。

モーラに関しては、まあ公的機関のTOPが直接出向いていることに関しての違和感はありますが、元々そういう仕事だから問題ないような気もします。あんまり深いこと考えそうな人間でもなさそうですし。
まだわかりませんけどね。

ゴルドフに関してはもう一悶着ありそうですね。

なんにせよこれからの展開に期待ですね。
  1. 2013/02/24(日) 18:31:55 |
  2. URL |
  3. たていと1 #-
  4. [ 編集 ]

No title

突然、失礼します。
私も六花の勇者が大好きです。
たまたま見つけて気になったので失礼します。

私はハンスが怪しすぎておかしいと思います。
なんだかんだで一番の今までの活躍者はハンスでしょ。
一巻では唯一アドレットの味方になってくれたし、罠も一緒にみつけてくれて
二巻では途中モーラの嘘を見破ったり戦ったりすごい大活躍して
三巻ではドズーとの一騎打ちに対して大活躍で…。

いろいろな面から見て一番の大活躍すぎてすごい。
一番ありえなさそうなのに一番怪しすぐるwwwwww


アドレットの師匠もすごく気になりますよね。
本当に何者なんでしょうか…。
やっぱり師匠さんもこれから出てくるんでしょうね。

早く続きが出るといいですね。
楽しみです。
  1. 2013/05/14(火) 06:39:05 |
  2. URL |
  3. #-
  4. [ 編集 ]

Re: No title

> 突然、失礼します。
> 私も六花の勇者が大好きです。
> たまたま見つけて気になったので失礼します。
>
> 私はハンスが怪しすぎておかしいと思います。
> なんだかんだで一番の今までの活躍者はハンスでしょ。
> 一巻では唯一アドレットの味方になってくれたし、罠も一緒にみつけてくれて
> 二巻では途中モーラの嘘を見破ったり戦ったりすごい大活躍して
> 三巻ではドズーとの一騎打ちに対して大活躍で…。
>
> いろいろな面から見て一番の大活躍すぎてすごい。
> 一番ありえなさそうなのに一番怪しすぐるwwwwww
>
>
> アドレットの師匠もすごく気になりますよね。
> 本当に何者なんでしょうか…。
> やっぱり師匠さんもこれから出てくるんでしょうね。
>
> 早く続きが出るといいですね。
> 楽しみです。

ハンスはやけに強いですよね。
それを持って証拠とは出来ないのは残念ですが。
読者の視点からはもう疑心暗鬼過ぎて誰が7人目か堂々巡りになりますねえ。

アドレットの師匠ですか。まあ本人が出てくるとも思えませんが、エピソードはあるでしょうね。

やはり難しい分野の小説なので構想期間は長くないといけないのでしょうか。
ともかく注目の小説ですね。
  1. 2013/05/14(火) 12:21:23 |
  2. URL |
  3. たていと1 #-
  4. [ 編集 ]

No title

何もするなってテグネウが命令してるし、2重人格説は無いと思います。7人目は自覚のあるんじゃないかな。
強さランキング、アドとナッシュ逆にしたい
1巻で逃げ切った上に反撃もしてるからアドの方が強いと思いたいです。他は妥当かな
  1. 2013/06/04(火) 17:20:12 |
  2. URL |
  3. #-
  4. [ 編集 ]

Re: No title

> 何もするなってテグネウが命令してるし、2重人格説は無いと思います。7人目は自覚のあるんじゃないかな。
> 強さランキング、アドとナッシュ逆にしたい
> 1巻で逃げ切った上に反撃もしてるからアドの方が強いと思いたいです。他は妥当かな

まあ2重人格説は薄いですね。アドレット辺りを7人目とするならばもっとややこしい仕込みがひつようでしょうね。まあなさそうですが。

アドレットとナッシュタニアは微妙なところですが、凶魔の事を考えるとアドレットより上になるのではないかなと。難しいところですが、アドレットは弱い主人公系ですし。
  1. 2013/06/04(火) 18:26:25 |
  2. URL |
  3. たていと1 #-
  4. [ 編集 ]

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