ネット世代の雑評論

主にネット上に散らばる各々の事象についての紹介、及び評論

将棋における様々な格付けの差異

日本将棋連盟
棋士別成績一覧
将棋のタイトル戦結果一覧 - Wikipedia


プロ将棋棋士。その数は多い。誰が強いのか、誰が重要なのか、将棋の世界は勝負の世界なのでそういう格付け議論は定番である。
様々な議論があるが、いくつかの定番がある。今回はそういうものを紹介して、それぞれの特色を見ていく。


序列
将棋対局の際、上座に座るか下座に座るかを決める、要するにどっちが偉いかという基準である。
まあタイトル戦だとそのタイトルの保持者が上座だし、師匠弟子の関係だとまた違うけど。まあ一つの基準。

連盟の通算成績のページの順通りである。
名人か竜王
その他タイトル保持者
永世称号の保持者
前名人、前竜王
九段
八段
……
といった具合である。ちなみに同じ場合(名人と竜王で別の棋士だったりする場合など)は棋士番号の小さい先輩棋士が上となる。その他タイトルでは金額が高い方が上だとか。


森内 俊之
渡辺 明
羽生 善治
郷田 真隆
佐藤 康光
谷川 浩司
加藤 一二三
内藤 國雄
桐山 清澄
森 けい二
……
序列十位まで。森内名人、渡辺竜王、羽生三冠、郷田棋王、佐藤王将、谷川十七世名人資格者、加藤九段……といった具合である。
最近余り勝率のよくない森内名人が序列一位だったり、羽生三冠が三位だったり、老兵である加藤九段が七位だったりと実力としてみると違和感はあるが、偉さというと妥当なところであろう。
A級で長いしタイトルも一期とっている三浦八段がかなり下げるのはアレだが、まあ勝率規定でそろそろ九段になるだろうし。


タイトルの獲得数。
タイトルを取れるような棋士は強い。それは当然である。
単純にその数の比較も面白いだろう。

Wikipediaよりタイトル獲得記録
1羽生善治83(110)
2大山康晴80(112)
3中原誠64(91)
4谷川浩司27(57)
5米長邦雄19(48)
6佐藤康光13(36)
7森内俊之10(20)
8渡辺明9(13)
9加藤一二三8(24)
9木村義雄8(11)
11升田幸三7(23)
11南芳一7(16)
13塚田正夫6(10)
……
こんな具合である。引退棋士も含むが現役棋士も結構入っている。
やはり現役棋士はまだタイトルを伸ばす可能性があるので計りにくいか?しかし引退棋士やピークを過ぎた棋士の棋士人生全体を通しての凄さを見るならばありかもしれない。
とはいうものの、昔はタイトル戦の数も違ったし、棋士のレベルも違うし、棋士の数も違う。簡単には言えないだろう。
まだ引退してないし、現役バリバリである一位の羽生三冠が化け物ということはわかる。


レーティング
最近活用される基準の一つにレーティングというものがある。
ようするに、強い奴に勝つ奴は強いというのを数字で表したものである。マリオカートとかポケモンの対戦にもあるよね。アレ。
イロレーティング - Wikipedia

非公式なものであるが、プロの棋士にもレーティングがある。
2001年4月時点での全員のレートを1500として、また新四段(プロになったら4段なのだ)のレートも1500として計算される。アマチュアや奨励会員、女流棋士は一括して扱われる。男性プロとの公式戦少ないからね。

レーティングによる現在(2012/11/03)の棋士ランキング一番右の数値は今年度の増減。
1 羽生善治棋聖・王位・王座 1979 43
2 渡辺明竜王 1907 5
3 佐藤康光王将 1841 57
4 深浦康市九段 1827 54
5 豊島将之七段 1813 -2
6 郷田真隆棋王 1782 -34
7 佐藤天彦七段 1778 6
8 広瀬章人七段 1771 -37
9 行方尚史八段 1767 71
10 糸谷哲郎六段 1761 32
11 三浦弘行八段 1749 8
12 屋敷伸之九段 1748 39
13 久保利明九段 1741 8
14 中村太地六段 1737 -8
15 丸山忠久九段 1736 -17
16 山崎隆之七段 1730 5
17 阿久津主税七段 1721 -18
18 藤井猛九段 1720 54
19 戸辺誠六段 1720 -22
20 永瀬拓矢五段 1720 76
……
といった感じ。中々実力らしい結果にも思える。強い若手というのが分かりやすいが、過度の補正しているのではという懸念もある。
ちなみに諸々の理由(棋士の引退とか)によりレーティングの平均は上がる傾向にある。

奨励会員とプロは新人王戦や加古川清流戦、竜王戦で戦う。
アマチュアとプロは竜王戦、清流戦、朝日杯、銀河戦で戦う。
女流棋士とプロは清流戦、棋聖戦、朝日杯、NHK杯、王座戦、王位戦、銀河戦、新人王戦、竜王戦、棋王戦で戦う。
もちろんプロと戦える奨励会員、アマチュア、女流棋士はそれ相応の成績を持つ奨励会員、アマチュア、女流棋士である。

奨励会員のレートは1491。新四段の弱い方ぐらいであり、そりゃ三段で強い連中なんだからそのぐらいだよなという印象である。
アマチュアのレートは1417。アマチュア以下のレートのプロ棋士もそれなりにいる。まあアマチュア竜王とかアマチュア名人とかそういう連中ばかりだし、仕方ないと言えばそうなのか。まあプロ側の油断もあるにしても、これ以下のレートの棋士はロートルばかり。地味に四段はいない。さすがに奨励会抜けたばかりだし強いある程度の実力は保証されているということか。
女流棋士のレートは1202。これ以下のレートのプロ棋士はいない。まあ割と女流棋士はプロと戦いやすいのでこんな散々な結果と考えることもできるが、どの女流棋士もプロ相手に勝率五割を超えてはいない。女羽生として有名な清水市代(2012年1月26日で)は169回対局して勝数29。勝率0.172。やはり将棋というゲームの性質と男女差から来るのだろうか?囲碁ではそんなでもないはずだが。それほど囲碁と比べて男女差別してる感じもないし……

ちなみに誰とは言わないが(まあリンク踏めばわかるけど)プロ最下位のレートは1215。かなり際どい。

レーティングを眺めていると結構面白い。佐藤って苗字の奴多すぎじゃね(七人いる)とかはどうでもいい。
大体上位は超活躍している。若手も連勝しまくっていたりする。名人の位置がとんでもないとこにあったり、谷川九段も相当酷かったり。

今年度増減も見ていくと八代弥四段が100あげてて増加トップでこれからの期待ができそうだったり、昔アマチュアとの対局で一分将棋になったときにアマチュアがトイレに行ったときに静かに指して時間切れがちしてトイレシステムだのなんだの煽られた佐々木慎六段が増加二位(勝率一位)だったり、レート一位の羽生が増加率で16位とかだったりと中々面白いものが見られる。某九段は酷いことになっている。

レーティングは割と間近のデータを重要視するので、狂い咲きか成長かが見抜きにくいとか色々あるけど、全般的な実力を測るならば一番良いデータかもしれない。




格付けは人間の本能。強い人間に惹かれる。
格が付くからこそ社会が生まれるのだ。
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テーマ:雑記 - ジャンル:サブカル

  1. 2012/11/04(日) 02:46:57|
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