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インターネット探訪「やる夫が光武帝になるようです」

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日本人は中国の歴史が好きだ、と書くといやそんなことは無いという人の方が多い気もするがそうだと肯定する人も少なからずいるであろう。
とはいっても一般的に好まれるのは三国志で描かれる魏呉蜀の三国時代だろうか?
まあ世界史でも日本史でも戦乱の時代が人気があるものではあるがその中でもファンが多い時代は別れるモノである。
中国の歴史でいうと三国時代の他では秦の末期から劉邦と項羽による楚漢戦争の時代もかなり人気だろうか。春秋戦国時代から秦が初めて中華統一を成し遂げる始皇帝の時代も根強いファンが多い。
その流れで古代中国を見ていくと前漢から王莽が新を作り、非現実的な政策から世が乱れた後に色々あって光武帝が後漢を築き上げる新末後漢初の時代もまあまあ人気なのかもしれない。
とはいえちょっとパッとしない感もある。

そりゃまあ五胡十六国時代とか五代十国時代とかの訳の分からん時代よりは全然わかりやすい(国がたくさんある割に春秋戦国時代はそのへんよりは人気感があるよな)が、中国の皇帝を知名度順で上げていくとしたら光武帝(劉秀)は、そりゃまあ王朝の始祖として知名度は高いだろうが、北宋の趙匡胤あたりよりは上だろうが明の朱元璋よりは下かもしれない。

これは光武帝の能力が劣っていたとかそういうのじゃなくむしろ逆で、チート過ぎて物語にならないというのが大きいと言われている。
劉氏の豪族として前王朝の復興を成し遂げた稀有な例であり、あんまりライバルらしいライバルも出ずに天下を取ってしまって、なんなら次世代の為に余裕をもって制度改革なんかも出来てしまった。本人もカリスマ性だけとかじゃなく武将としても一級品だし、部下にも恵まれまくっているし問題児が少ない。本人は変なダジャレやエロ屏風とかが好きというなろう系主人公かなというレベルの全方位勝利者感が溢れかえっている。

強すぎて物語にならないというとルーデルとか思い出すよな。歴史というのは自然に出来上がるモノであり誰かに読ませて楽しませるために構築されたものではないので、時として「歴史は小説より奇なり」、訳の分からんようなのが現れる。ナンセンスな強者というのは往々にして存在する。ロマンを超えた強者はむしろ語られにくいのだ。


とはいっても、やはり歴史として面白いところは多いし、語られるべき点も多い。
それをやる夫系AA作品として描かれたのが冒頭のリンクの作品である。
強すぎて面白くないと言われてもやはり苦戦も苦境も多くある。ドラマとして難しい歴史をうまくドラマ化した名作と言えよう。
やる夫系は匿名掲示板文化の常として商業ルートから大きく外れたものであるが、しかして文学性の高いものもあるし勉強になるモノも多い。同時代の話や他にも色々作品があるので調べてみるのも面白かろう。

光武帝の功臣、雲台二十八将では15位の馬武が好き。酒飲んで戦争し続けるだけの人生だが28人のうちで最も長生き。ストレス無さそう。ただ強いだけの男というと呂布とか項羽とか思い出すがあの辺と比べると独立心とか別にないのが違いなのだろうな。
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テーマ:雑記 - ジャンル:サブカル

  1. 2019/08/29(木) 19:58:49|
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