ネット世代の雑評論

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The Grimoire of Usami 秘封倶楽部異界撮影記録 読んだので感想など(ネタバレあり)

鬼人正邪生存!!!!!!!!!



いや、弾幕本と聞いて言うほど期待してなかったがここまでストーリー性に寄せてくるとは。
全文章神主書下ろし。圧倒的テキスト量。この本は良いものだ。


基本的にはあずまあや先生作画の漫画パート(ファミ通とかに載ってるのと同じ左から読むタイプの漫画)と弾幕写真と使用者、審査員によるコメント、点数付けパートという感じになっている。それを3回ほど繰り返すのと、後ついでにあとがき(菫子名義のとZUN名義の)がある感じ。漫画、弾幕、漫画、弾幕、漫画、弾幕、あとがき……みたいな。

結構マイナーな、それこそ本編、これまでの書籍で台詞の無かったリリーホワイトや椛(無かったよな?)にまでそれなりの長さのテキストが用意されている。あとやってやんよとかしかなかった屠自古とか。
とりあえず、弾幕は前回の弾幕本であるグリマリ以降から取られている。

前半の審査員は霊夢・魔理沙・菫子・咲夜・早苗・妖夢で、咲夜から妖夢までの誰かが安全管理上抜けて五人での評価となる。
霊夢の点数付けが渋いなーと思っていたら、妖夢はもっと渋いというか無理やり連れてこられてしぶしぶやってる感すらある。
美しい弾幕というのに高評価がなされるが、火系の弾幕の後消火のために水系弾幕が挿入されるなどこの時点でストーリー性がある。

後半は正邪達が弾幕花火大会を乗っ取り(!)殺意ある弾幕で埋め尽くされる。
針妙丸も一緒になってやっている。なんやかんやあったが今でも結構仲が良いようで。というか正邪、弾幕アマノジャク以降で初の公式登場?いつだったか漫画でモブとして出てた気もするがそれは弾幕アマノジャク以前だったかもしれん。弾幕アマノジャクの途中で死んだ疑惑すらあったもんな。

後半の弾幕パートでの審査員は、たまに前半の審査員も混じるが継続しているのは菫子だけ、他は正邪、針妙丸、紫、隠岐奈という感じでこの中から3人ほどで評価コメントが描かれる。点数付けは最初の方正邪が0点を連発するぐらいで後はほとんどやってない。
使用者コメントは大画面の弾幕写真に煽りコメント風に載せられる。

で、最後に霊夢が締めて終わり、みたいな感じになっている。


弾幕花火大会というイベントにして結構ストーリーとして出来上がっているのが凄い面白いところ。
最初に魔理沙が日和って懐中電灯持ち出して来たら低評価で、水系の弾幕とかは妖夢が露骨に嫌がるし、かといって危険な弾幕を持ち出したら邪険にされる。
天子が趣旨を理解せず勇気凛々の剣を持ちだして総スカン喰らったり。
九十九姉妹の音符弾幕、結構かたくて拾えるものらしい。え?
雲山の大目玉焼きに草を生やす菫子は自重した方がいい。まあナイトメアダイアリーでも草生やしてたが。

後半ではヤバい弾幕の嵐。弾幕自体が高難易度だったり、使ってる本人がやばかったり。ぬえが遅刻してまだ普通の弾幕花火大会やってると思ってる件は草。
萃香のコメントの甘いぞ勇儀!って、遊戯王かな。
椛の咀嚼玩味、あれメタ弾幕なんだな。紫にはそれがわかると。
ヘカーティア。出てくるだけで正邪がビビる。「なんとガチじゃない(嬉)」じゃねーよ。
純狐の弾幕は紫も防衛班に回るほど。手加減とかそういう言葉の存在を知らなさそうだもんな。
で、サグメ。正邪が同族だと認識している!これは界隈が揺れるぞ。正邪がひっくり返して危険にした弾幕花火大会をサグメの能力で再度ひっくり返すと。
そして最後の最後に霊夢が殺意と美しさを両立させた反則結界で締める。流石主人公。

で、そんなこんなありながら、優勝は大人気なくガチで優勝を取りに行った、一人だけ前半後半合わせて五回登場している豊聡耳神子という結果に。まあ弾幕綺麗だし殺意も高めだもんな。安全意識も高いし。



結果として、菫子は常に傍観者でありつつも全編続けて登場しており、なるほどこの本はグリモワールオブウサミであるという訳だ。
弾幕というゲーム的なデザインをこうまで一つのストーリーとしてまとめ上げたのは非常に面白い。
正邪が一番そうだが色々なキャラが様々な活躍をしていてファン冥利につく。

弾幕、スペルカードシステムは東方の弾幕STGたる重要な要素である。
東方はキャラと音楽で為っているという人もいるが、結局のところ総合芸術として全ての要素が絡み合って出来ている訳だ。東方は書籍も名作揃いだが、書籍の範疇においてゲームに接近した試みとしてかなり面白い。

なんやかんや凄く面白かった。本当に良い本である。

テーマ:東方 - ジャンル:サブカル

  1. 2019/04/28(日) 00:13:27|
  2. 東方
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