ネット世代の雑評論

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「社畜が異世界に飛ばされたと思ったらホワイト企業だった」第一巻読んだので軽く感想

社畜が異世界に飛ばされたと思ったらホワイト企業だった ニコニコ静画

本屋でジャケ買いしたら中々面白かったので。



ブラック企業のOLが30連勤の末流れ星に願ってみたら、気が付いたらホワイト企業に転職していたという話。
ブラック企業からホワイト企業へ、そのカルチャーギャップの中で右往左往する主人公や周りの人々の様をギャグとして描くギャグ漫画である。

よくよく考えると、異世界には関係ないようにも思える。いやしかし、ブラック企業の社畜にとってホワイト企業の環境はまさしく異世界の理想郷なのである。

パソコンや携帯電話の発達、インターネットサービスの躍進やその他技術の進歩もあり、今生きる世の中はかつて描かれたSFのような有様を示すことがよくある。
だがそれとともに、社会もある方向に動き続けていることがわかる。格差社会、その行きつく先もまた描かれている。ディストピアである。今の現実はディストピアSFで描かれた想像上の世界とも言えてしまう。

もちろん、人はいる場所で全てが決まるともいう。ブラック企業に勤めている人間にとってディストピア社会が現実ならば、ホワイト企業に勤めている人間にとってはその半場ユートピアな世界が現実なのである。

なるほどこれは異世界転生モノといって言えなくはない。果たしてどちらが異世界なのかはわからないが。胡蝶の夢、寝ているときに見ている胡蝶、あるいは胡蝶が寝ているときに見ているのが我ら人間なのか。


つまりブラック企業の社畜にとって転職とは一種異世界転生のような夢物語である訳だが、ホワイト企業の基準でこの漫画の主人公、粕森美日月、かすみ、の行動を見ると、なるほど滑稽でギャグ的ではある訳だが、視点を変えると虐待された子供のような痛々しさも感じる。
ブラック企業は社員から人間性を奪う。であればこそ社畜と呼ばれているのだ。



漫画とは言え、同じ国の中でさえこのようなもの。
我々は異世界のような、ファンタジーのような現実に目を背けてはならないということである。
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テーマ:雑記 - ジャンル:サブカル

  1. 2018/11/28(水) 07:44:10|
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