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Wikipedia探訪「竹筋コンクリート」

Wikipedia - 竹筋コンクリート
Wikipedia - 鉄筋コンクリート

たまに、中国なんかの話で鉄筋コンクリートの鉄をケチって竹を入れて誤魔化すみたいな話を聞く。
しかし竹筋コンクリートは元々第二次大戦下の日本にて研究された技術であり、まあどちらにせよ無い鉄筋をどうにか代用しようという技術だが、うまいこと使えば使えなくはないというものらしい。

そもそも、鉄筋コンクリートはコンクリートの圧縮力への強さ、引張力への弱さという特徴、鉄の圧縮力への弱さ、引張力への強さという特徴から相補して強固な構造を作るというのが狙いであり、ついでに錆に弱い鉄をアルカリのコンクリートで覆うことで長持ちさせている。

竹も大概引張力には強いのでまあどうにか代用は出来なくはない。
しかし難点も多い。

引用
竹の材質的な欠点としてコンクリートとの接着性が悪く(特に皮の部分)骨組みが離脱する恐れがあったことと、コンクリートのアルカリに弱く竹材内の脂質が分解されることで長期的に強度が低下する恐れがあったこと、竹材そのものが吸水乾燥によって膨張収縮するためにコンクリートにひび割れを発生させる恐れがあったこと


という訳でいろいろ工夫するわけで、

引用
竹材伐採の際には竹の材齢で最も強度が高くなる4-5年材を選定し、竹材の含水量が最も低くなる秋季(9-11月)に伐採を実施すること。
鉄筋コンクリートよりもコンクリートの被りを大きめに取る(概ね鉄筋比+1cm程度)こと。
竹は丸竹のまま用いず、可能な限り半割竹に加工するか、鋸歯状の凹凸加工を施した上で、一定間隔で番線を縛り付けてコンクリートとの付着性を高めること。
丸竹・割竹の別なく、竹の節は削らずにそのままの状態で施工を行うこと。
割竹とした場合、強度の高い外皮側を構造物の引っ張り強度が掛かる面に必ず向けて配筋すること。
竹は先端部と根元部で強度が異なるため、一列に配筋する際には端部に先端・根元を交互に配すること。
竹の表面に鉛白や柿渋、コールタールや合成樹脂塗料などを塗布して吸水防止の措置を取るか、配筋作業の直前まで竹筋を特殊な防腐液[1]に浸して硬化竹筋処理[2]した上で配筋し、コンクリートの打設を行うこと。

とかなんとかすることが推奨されている訳だがここまでしてもやはり鉄筋コンクリートには劣る。
戦時下には仕方がないので使っていたようだが、戦争が終わるとすぐに廃れた。


とはいえ、現存している建造物もあるという噂もある。



まあなんとはいっても、無いよりはマシで、これも人類の技術の一つではある。
実際に現代で竹筋コンクリートを使うことは(手抜き工事の類以外で)無いかもしれないが、方法論や概念は価値あるものであろう。
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テーマ:雑記 - ジャンル:サブカル

  1. 2016/08/31(水) 03:25:31|
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