ネット世代の雑評論

主にネット上に散らばる各々の事象についての紹介、及び評論

Wikipedia探訪「スイッチピッチャー」

スイッチピッチャー - Wikipedia

野球の話である。
スイッチバッターならよく聞くが、スイッチピッチャーは投手で左右投げという事である。
非常に珍しい。実際、プロのスイッチピッチャーというと歴史的に見ても数えるほどである。

メジャーリーグで4人。しかもそのうち三人は19世紀の人物である。
日本のプロ野球では一人両投げとして登録された選手がいたが、結局左でしか投げなかった。

相当な器用さが必要なわけである。
ちなみにグラブは6本指の物を使ったりといろいろ工夫される。


一般的に、投手は野手と同じ側の腕で投げる方が有利である。であるからしてスイッチヒッターは逆側で撃てるように移動するわけだが、スイッチヒッターとスイッチピッチャーが対決するとどうするべきなのか。
これは割と最近まで決められていなかった。

パット・ベンディット - Wikipedia

パット・ベンディット・ルール [編集]

2008年6月19日のプロデビュー戦(対ブルックリン・サイクロンズ)で、9回二死一塁の場面からスイッチヒッターのラルフ・エンリケスと対戦。「スイッチピッチャー対スイッチヒッター」という夢の対決を実現させる。

当初左で準備していたベンディットだが、エンリケスが右打席に入ったのを見て右にスイッチ。それを見たエンリケスが左打席に…といったように、1球目を投げる準備におよそ5分も要してしまう。これに業を煮やしたベンディットは審判に抗議、最終的に見かねた審判が協議の上、まず先に打者のエンリケスが打席を選択するよう指示。右対右の対決となり、ベンディットが三振を奪って勝利した。

「打席と投球する腕の選択では、投手と打者のどちらが優先するか」というルールがリーグに存在しなかったこと、「右対左」「左対右」といったように、打者から見て相手の利き腕と逆の打席に入る方が有利であることが生んだエピソードであった。

その後、「投手が先にどちらで投げるか示さなければいけない」という公式ルールが定められた。これは俗に「パット・ベンディット・ルール」と呼ばれている。

これを受けて、日本でも2010年の公認野球規則に8.01(f)が追加された。



一人の異才がルールを作る基盤となる。中々面白い事例である。
延々と打席をグラブを変え続けるのも面白いと言えばそうだが、なんとなく笑える話である。
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テーマ:雑記 - ジャンル:サブカル

  1. 2013/03/31(日) 18:01:04|
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