ネット世代の雑評論

主にネット上に散らばる各々の事象についての紹介、及び評論

Wikipedia探訪「フィルムが現存しない映画の一覧」

フィルムが現存しない映画の一覧 - Wikipedia
逸文 - Wikipedia

逸書というものがある。いや「ものがある」といえばおかしいが、要はかつて書かれたのにこの世界から失われた書物を指す概念である。
焼かれたり、ただ行方不明になったり、放置されて劣化されきったり…… そりゃ古来からの文書であっても重要だと見做されたものは転写されたりで今でも、そりゃテキストに差異があったとしても大体残ってたりするものだが、それほど重要と見做されなかった書物でも今から考えると相当重要な意味を持つものとなっていたり、重要であったとしても宗教的な異端の書であったり、権威にたてつく書物は禁書にされたりという目にあったりもする。
世界的な損失となりうる自体である。

それは紙の本だけでなく、映画フィルムなどでも言えることだ。
特に初期のサイレント映画などは音が付いた時代から無価値なものだと見做された時期があり、かなりの率で失われている。
そうでなくてもニトロセルロース製のフィルムは火が付けば一瞬で灰になるし、湿気や温度の具合で著しく劣化が進む。


文明というのは時間がたてばたつほど大きく豊かになっていくように思えるが、こうして失われていくものも多い。
であればこそ文化保護というのは重要なんだよね。
デジタルメディアもすぐにぼろクズになってしまう。恒久的なデータ保存とかそういうことはなにかしらしてほしいものだが、情報氾濫の今の世の中ではコストもかさむ一方。



まあ難しい問題ではあるが、失われてからではもう遅いというのは生物の絶滅にも似ている話。
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  1. 2018/12/10(月) 03:43:25|
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額縁あいこ先生「丹沢すだちが此処にイル!」第一巻、読んだので感想

額縁あいこ twitter
「きょーだん!」最新2巻まで読んだので感想 ネット世代の雑評論


東方同人上がりの商業創作者というのは把握しきれないほど多く、ある人はアニメ化まで成し遂げ、ある人は東方のままで商業ルートに作品を流せてしまっている。

額縁あいこ先生もその一人である。東方projectの二次創作で活躍したその技量は留まることを知らず商業でのオリジナル作品でも活かされている。
とはいえ、面白ければ単行本が売れるというほど出版業界は甘くは無く、前作「きょーだん!」は2巻で実質打ち切られた。
「丹沢すだちが此処にイル!」は作者商業第2作ということになろうか。

「丹沢すだちが此処にイル!」別冊少年マガジンにて連載中。進撃の巨人とか漫画版アルスラーン戦記(荒川弘先生作画)が載ってる雑誌だ。
コミュ症の女子高生ラッパー丹沢すだちと七三眼鏡の男子高校生十文字大輔が日常系高校生活を送る話である。
HIPHOPで日常系という具合だ。コミュ症がすぎて親しい仲でなければまともに会話できないすだちだがラップに合わせてならノリノリで主張できる。なぜか十文字もラップで返す。そこにまわりの人々も絡んで…… そういう構造。


まあ日常系と日常に似つかわしくない要素を合わせるというのは実際ありがちではあるが、そこは問題ではない。HIPHOPというのは様々なクセを持った文化だが、やはり弱者の、マイノリティの文化という部分も大きい。
コミュ症でパシリをやらされていたすだちがHIPHOPによって大きく出られるようになったのは大きな成長であり成功である。
作者前作「きょーだん!」でもそうだったが、コミュ症を描くのが上手いというか、その救済を描くのが上手いというか、なんにせよ読者を安心させるという点で日常モノの模範ともいえるかもしれない。



ラップは即興で色々考えて頭もいるよね。
一つの文化でも極めればどこにでも通じる?ラップによって友達も増える?
なんにせよ前向きさが心に温かいものを残す、良い漫画であった。今後にも期待したい。

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  1. 2018/12/02(日) 15:18:57|
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「社畜が異世界に飛ばされたと思ったらホワイト企業だった」第一巻読んだので軽く感想

社畜が異世界に飛ばされたと思ったらホワイト企業だった ニコニコ静画

本屋でジャケ買いしたら中々面白かったので。



ブラック企業のOLが30連勤の末流れ星に願ってみたら、気が付いたらホワイト企業に転職していたという話。
ブラック企業からホワイト企業へ、そのカルチャーギャップの中で右往左往する主人公や周りの人々の様をギャグとして描くギャグ漫画である。

よくよく考えると、異世界には関係ないようにも思える。いやしかし、ブラック企業の社畜にとってホワイト企業の環境はまさしく異世界の理想郷なのである。

パソコンや携帯電話の発達、インターネットサービスの躍進やその他技術の進歩もあり、今生きる世の中はかつて描かれたSFのような有様を示すことがよくある。
だがそれとともに、社会もある方向に動き続けていることがわかる。格差社会、その行きつく先もまた描かれている。ディストピアである。今の現実はディストピアSFで描かれた想像上の世界とも言えてしまう。

もちろん、人はいる場所で全てが決まるともいう。ブラック企業に勤めている人間にとってディストピア社会が現実ならば、ホワイト企業に勤めている人間にとってはその半場ユートピアな世界が現実なのである。

なるほどこれは異世界転生モノといって言えなくはない。果たしてどちらが異世界なのかはわからないが。胡蝶の夢、寝ているときに見ている胡蝶、あるいは胡蝶が寝ているときに見ているのが我ら人間なのか。


つまりブラック企業の社畜にとって転職とは一種異世界転生のような夢物語である訳だが、ホワイト企業の基準でこの漫画の主人公、粕森美日月、かすみ、の行動を見ると、なるほど滑稽でギャグ的ではある訳だが、視点を変えると虐待された子供のような痛々しさも感じる。
ブラック企業は社員から人間性を奪う。であればこそ社畜と呼ばれているのだ。



漫画とは言え、同じ国の中でさえこのようなもの。
我々は異世界のような、ファンタジーのような現実に目を背けてはならないということである。

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  1. 2018/11/28(水) 07:44:10|
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なんやいつのまにか「このライトノベルがすごい!2019」が売ってたので読む

このライトノベルがすごい! - Wikipedia

教えてくれよ~。


まあこういう年末特有の、一年の締めくくりみたいな本なのに来年の西暦が書いてあるのってややこしくて好きじゃないが、そうでもしないと来年に買わないやつおるからな。

見ていく。
つってもまあ、最近いうほどラノベ読んでないなあ。ちょっと前なろうとか読んでた時もあったが。
まあいいや。注目に値すると思ったところから何か書いてく。所詮はこの本が売りたいでしかないという話でもあるが。

文庫部門1位 錆喰いビスコ
ほお。読んだことないが荒々しいイラストが他のと比べて異彩を放つ。内容紹介を見るにポストアポカリプスもの、それもこれ以上悪くはならない辺りからの人の営みを描くタイプ。まあ北斗の拳やマッドマックスの類。で、バトルもの。やや異能バトルが入っている?結構興味深いな。

文庫4位 ひげを剃る。そして女子高生を拾う。
たまにタイトルは聞く。家出女子高生を会社員が拾って、で始まる話。
錆喰いビスコもややそうだが、ちょっと一昔前のライトノベルとは話が違ってきてるよな。ライトノベル読者も年を喰って来たと言うか、ライトノベルの定義がまた揺らいできているというか。

単行本・ノベルズ1位 本好きの下剋上
なんとなく興味がなかったが結構ガッツリ異世界転生なのね。本というところに焦点を置いている。興味深い。

単行本2位 海辺の病院で彼女と話した幾つかのこと
ほー、ポスアポ異能バトルといえばそうだが高揚感とかそういうのではなくもっと侘び寂びを追求した感じ?面白そう。

単行本12位 ニンジャスレイヤー
いつのまにか結構高順位になっとる。3部エピソード大分飛ばしてたりなんか最近単行本出ねえけど。そういや最近noteで始まったサワタリオリジンの話が非常にエモい。摩耗。

単行本13位 百万光年のちょっと先
ほう短編集。ショート・ショート。軽く読みやすいのは好感。ジャンプJブックスか。見かけたら買うかも。

単行本16位 幼女戦記
WEB連載分はだいぶ昔に完結してて読んだが、物理書籍では違った話になるのかな?大枠では同じ?そういや漫画版、連邦に殴り込みはいつぐらいになるんかね。あそこが漫画で読みたいんだが。

単行本19位 黄昏のブッシャリオン
ポスアポ結構増えてる?まあ現実がサイバーパンクで暗黒SF状態だし次にくるのはアポカリプスだと皆実感してるもんね。
で、設定がいいな。功徳で動く機械に頼ってたらアポカリプスして仏像に襲われる羽目になる。功徳をエネルギーにしたらそらロクなことにならんわな。



後は適当に見ていこう。
キノ、今年は無いの?GGOは12月に発売するようだが。アニメは良かったな。キノ焼きとか。

そういやスレイヤーズの新刊出てたよな。スレイヤーズはライトノベルという言葉を定義するほどの作品。めちゃ売れしたようだが。

ゴブリンスレイヤー。アニメちょろちょろ見たけど、ガワは割と量産ファンタジーっぽい感じで、その実D&Dな世界観なんだよな。まああの辺の描写を複製したのが量産ファンタジー世界なんだが。

やがて恋するヴィヴィ・レイン。とある飛行士シリーズの作者の作品だが、世界観構築がド派手でいいよね。今回はその世界自体動かしてしまった。さてはてどうなるか。

天鏡のアルデラミン。ファンタジーでSFな作品は結構大好物で、それが世界観設定の根底で話は戦記ものというのがまたたまらん。終わり方含め、全てがきれいなところに収まった。大名作。

バブみネーター。天才を堕落させるために送られた未来からの使者。そういえばドクロちゃんもそういう話だったな。

SF飯。飯ラノベも多くなってきたが、菌類とか藻類が原料でよくわからん食物合成装置で飯を作る時代の料理とかいうのは新しいといか。知性化牛は反芻とかしだすし。あんまりおいしそうではない気もするが面白くはあった。



こんなところか。
言うほど読んでねえなあ。やっぱ多すぎるんだよな。だからこそこういう紹介本には意味がある。幾つか読んでみたいと思うタイトルもあった。
全体的には、異世界ものも人気だがまた新たな潮流もきているのかな、とは感じた。

そういやこのマンはいつ発売だっけ?もう売ってる?

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  1. 2018/11/23(金) 10:25:03|
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ドロヘドロ最終23巻&ドロヘドロオールスター名鑑完全版読んだので魔のおまけなど中心に感想

ドロヘドロ - Wikipedia

作品全体の総括的な記事は、書くかどうかはわからんがまたにしておくとして最終23巻とオールスター名鑑を買ったので感想。まあ連載読んでたし手に入れるのがクッソめんどくさかった不完全番のオールスター名鑑も持ってるので中心的な内容は知っている。初出の魔のおまけがメインとなる格好か。

まず23巻。アホほど分厚い。なんだこれ?ってなる。
内容自体はカイマンが魔法使いになって、煙ファミリーやパイ屋が頑張ってどうにかホールくんをぶっ殺して話に顛末が付くと言った具合である。

これ、ある意味ではドロヘドロの裏の主人公は心なのかもね。
とりあえず心の仕事であった魔法使いを狩るトカゲ男を殺すというのは、殺している主体であるホール君≒十字目のボスであるところの人格が死んだことで完了したと言えばそうである。

そしてホール側の問題であった魔法使いの練習被害問題もホール君人形で自衛できるようになったしそもそも魔法使いの世界がボロクソでそれどころじゃないので問題なくなった。

チダルマも人間にされて世界も変な気まぐれやルールで滅茶苦茶になることもこの5000年間無くなった。アスも魔法使いに戻れるし栗鼠も呪いに縛られた人生から悪魔になって解放されうるだろう。

なるほどこう考えていくと混沌ばかりの漫画であるにもかかわらず綺麗に終われたものである。
魔のおまけを見るとキャラのその後も安泰のような感じがする。死んだ奴はそれまでだが生きている奴はどうにか暮らしていけるだろう。十字目のボスやホール君も滅びたが仮装や宗教を見ると記憶には残ったということで。

人間になったチダルマはやはり次回作の大ダークの主人公になったりする?ホール君のかけらみたいなのが残ってるもんねえ。ただ生きるだけでは済まないだろう。


で、魔のおまけ。
単行本の方はホール側、ハングリーバグのその後。
カイマンが自分自身と向き合い、ギョーザ作りを習得する。
人間に戻ったとは言えど魔法の影響は残り、ギョーザ男が見える。
毒蛾と鉄条、十字目幹部の生き残りはハングリーバグでバイト中。魔法使いの影響も無くなり店は繁盛している。
十字目幹部たちが十字目のボスの依り代であるところのカイマン=アイコールマン=会川に能井の煙を恵まれて助かり、その男の働く店でバイトするというのは興味深い巡り合わせというか。
ともかく今後の日常が想われるハッピーエンドである。

名鑑側は煙たちのその後。
消しても蘇るパートナー二階堂の記憶を求め彷徨う煙。
折しも悪魔たちによる仮装パーティ。そこで煙はアスに出会う。
そこで二階堂の顛末を知り、煙は二階堂の事をようやく諦められた。
そして煙ファミリーも再出発といった具合か。
栗鼠もアスと一緒に順調な具合だし(悪魔のパーティに呼ばれているということはそういうことであろう)、これでその後の世界も想像しやすいと言った具合か。


で、ドロヘドロの画集化計画進行中と。TVアニメ化といい企画一杯だな。
画集っていうと高い印象があるが、ただでさえ単行本が高いドロヘドロの画集。いくらになるのやら。まあ買うが。
ドロヘドロは絵的な魅力も凄いからなあ。


ドロヘドロ。最終巻も名鑑も満足できる出来であった。
総括は近いうちにやりたいなと思っているがさてはて。TVアニメとかいつになるんかね。

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  1. 2018/11/15(木) 06:49:45|
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