ネット世代の雑評論

主にネット上に散らばる各々の事象についての紹介、及び評論

「風雲児たち」ワイド版2巻まで読んだのでちょっとメモなど

風雲児たち - Wikipedia

BOOKWALKERでワイド版の2巻まで読んだので。

歴史漫画もまあ色々ある。描き方も色々ある。
で、幕末を五稜郭陥落まで描いてくれと依頼されたが、幕末の芽は関ケ原の戦いから始まっているなどと言い始めてそのままワイド版で30巻関ケ原から江戸時代にかけての話を延々とやりだしたというのが風雲児たちという漫画である。
ちなみにそれから幕末編が現在29巻まで出ている。何巻までやるつもりか知らんが丁寧であることは間違いない。

まあ確かに、歴史というのは連綿と続いているものであり、何某かの歴史的事実を描くならば幾らでも昔に遡れるというのは確かではある。
しかしそんなことやっててもキリがない。キリがないことをやり始めるのもまた一興だという事。途中でさっさと幕末編始めろってことでだいぶ短縮されたりもしたようだが。


古典的なギャグマンガの調子で進んでいくが一方で歴史的事実には結構真摯に向き合っている。資料もちゃんと読んでいるし最新の説を取り入れている。
噂によると風雲児たちのどこかを切り取ってドラマをやるらしいが、どういう風にドラマ化するのやら。
何にせよ変にかしこぶるよりも笑いがあった方が読み進めやすいこともあるかもしれない。


まだ2巻しか読んでないが良い漫画である。
続きも読んでいく所存。
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  1. 2017/11/13(月) 03:48:09|
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施川ユウキ「銀河の死なない子供たちへ」上巻読んだので感想

コミックウォーカー 銀河の死なない子供たちへ
施川ユウキ - Wikipedia

施川ユウキ先生といえば4コマ漫画界ではもはやビックネームと言っていいだろう。
日常的なギャグを基本とするが、かなり示唆に満ち溢れた内容や、非常に象徴的な話や形而上学的とさえ言えるような展開を見せることも多い。
作品によって色がかなり違う作家である(例えばツモっ子どうぶつの森などは麻雀に絡めて回りくどいダジャレばかり連発している)が、「銀河の死なない子供たちへ」はかなり考えさせるSF作品である。


まず主人公の女の子、パイ。よく見る天真爛漫なアウトドア派少女のようだが、不死である。
不死。死なない。不死身。不老不死。
猛獣に踏まれたりハイエナに食われても再生するし、首を吊っても平気で、何も食わなくても大丈夫だし、少女の姿のまま何千年と生きている。

ちなみに家族もいる。兄か弟かわからないが兄弟のマッキ。インドア派で本の虫である。
そして母親の「ママ」。子供たちのことを想っているようだが……

不死なだけではなく、不死だからこそか、時間感覚も酷く通常の人間とは異なっている。
寝っ転がって空を延々と見続ければ星空が回り、昼夜が目まぐるしく変わり、季節が変わり、時代が変わる。ちょっとした昼寝気分で芽が大木に成長してしまう。数十年~数百年を寝て過ごす。
ママなどは鍾乳石を見ていたら落ちてきて刺さって、そのまま天井と繋がったなどというほどである。1cm成長するのに70年とかだっけ?ものによるらしいが。2400年とかの場合もあるんだっけ。
ちなみに人間(他の人間と書くべきか)は地球からいなくなった世界らしい。どうやら宇宙に脱出したようだが……

もう一つ不死ゆえに普通とは違う点としては、知識量などが挙げられるか。
パイもマッキも、絵柄のせいもあり7歳ぐらいの幼児にさえ見え、実際性格は子供っぽいものであるが、延々と何千年も生きているからかいきなりドープなライムを即興で作ったり、普通に英語を喋ったりもする。円周率の数字を延々と書き続けたりも出来る。
無為に生きていたとしても不死は強大だというところか。

そして本質的な違い。死生観。不死に生まれついた人間に死はわからない。
パイとマッキに対して、ママからの唯一の言いつけに「ペット禁止」がある。
マッキはこの言いつけを盛大に破って、何百匹ものペットを飼って、ペットが寿命で死ぬのを見届けて、墓を作り、永遠に続くお墓の世話をやっている。お墓もすぐに
パイは触発されて犬を飼い、世話をして、死ぬのを見て強いショックを受ける。
埋めた犬もすぐに化石になってしまう。

ママは人間のいた時から生きているらしいが、パイとマッキは人間を知らない。人間の死を知らない。
その後色々あって、人間の赤ん坊、ミラをパイとマッキで育てることになるのだが……



不老不死。人の目指す究極目標の一つである。
とはいえ、目指すことが愚かだともされる究極目標でもある。
しかして、実際不老不死の人間はどのような存在でありうるのだろうか。

SFは、ファンタジーと比較するならば、現実世界の延長線上にあると私は考えている。
人間の死という要素を取り除いた存在から、人間の死、そして生というものを窺える。
様々なことを考えさせる良いSFである。


これは上巻。WEBで続きが読めるが、今後どのような展開になるのか。施川ユウキ先生は今に至っても進化を続けているのが凄まじい。
生と死、そして不死。不死の行く末についてどういう結論を出すのか。来年春の下巻に注目である。

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  1. 2017/11/08(水) 01:20:37|
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キノの旅ⅩⅩⅠ(第21巻)、感想

電撃文庫 キノの旅 the Beautiful World|作品紹介

アニメ始まったね。1話は中々よかった。まあ元が良いからなんだけど黒星絵の再現が上手いというか。主エピソードに前後編のを逆に入れるキノ特有のアレてな感じでやってくのかな。フォトのエピソードもやりやすそうだ。
コミカライズも好調なのかどうかは良くわからんが両方とも気持ちよく読める。
キノは小説媒体であることを前提としたやり口も多いからメディアミックスに向いてるか微妙だったんだが、オムニバス形式だからやりやすい話だけやりゃあいいだけで。まあ無理やりやってもいいんだが。
あとがきのアニメ化あるかな?注目。しかし漫画とかで、なぜか時雨沢先生があとがき書いてるのは良いとして、これまたなぜか原作絵の黒星紅白先生まであとがきを書かされるのが常態化されてるのが笑える。漫画版学園キノとかでも書かされてたっけ。

ともかく原作キノの旅第21巻の感想。ローマ数字はこの辺から法則知らないとわからなくなってくる。
とりあえずエピソードごとに見ていこう。あとがきも順番に。

見える真実・b
しょっぱなからフォトの話。まあいつもどおりの結末を先に見せるタイプなのでこれだけではよくわからないが……

巨人の国
今回ではこれが一番好きかなあ。絵のインパクトも含めて。まあ話は単純だと言えばそうだが、絵だけ見ても理屈は思い浮かばないし。

カラーなあとがきⅡ
うん。長いことやってるよねえ。ライトノベル業界でも珍しいというか。オムニバス形式は有利なんかね。

有名になれる国
ユーチューバ―的な。キノはしようと思えば演技も出来るか。

美男美女の国
美しさの基準は場所や時代によって大きく異なる訳だが、そんなものを至上の価値観とする国とはやっていけないというのはある話。

Nの国
キノの年齢不詳でやっぱ大人になる手術を受けてないから老けないんじゃ疑惑がまた濃厚に。

読書が許されない国
禁止されてるからこそ興味を持つ。良く聞く話。オチは秀逸。

満員電車が走っている国
満員電車は、これを避けるためだけに会社を辞める人もチラホラ聞くほどだしなあ。日常世界における非人間的環境の一。

消えた国
叙述トリック。まあ薄々とわかったが、まさに叙述トリックな露骨な隠し方が笑えた。

完璧な国
そらまあ、無茶を要求されたら無茶苦茶するしかないわな。

鍵の国
試し読みであったが、本だと前の国での言及も含めてまた格別の面白さ。基本的に世界の危機だとかに関して、何も行動しないのがキノ。

女の国
まさかの師匠オリジンエピソード。今回の中編。本名も解禁。
ミスリードまで搭載してるあたり何とも言えぬ。これがアジン(略)の国に繋がると。興味深い。
一応全員分オリジンエピソードが出てる?いや、モトラドとかはまだか。まあ世界観設定の謎みたいなもんだしな。今更語られることも無かろうが。
弟子とかもまだ掘り下げれそう?
オリジンによって登場人物のパーソナリティに理屈がつくというか。それまでの話もまた違った目で見れるというか。

毎日死ぬ国
こういう話を書けるのが時雨沢先生らしいよね。一種の思考実験を湿った雰囲気と共に。

見える真実・a
フォトもこれくらいの詐術が出来るほどには成長した、というかこうしたやり口を覚えても人を助けるためにのみ使うフォトはやはりらしいというか。

巻末の普通のあとがき
時雨沢先生、アメリカ留学してたんだよね。知ってたけど、そういう体験がこそキノの旅を作り上げているというか?

黒星先生のあとがき
ブラウン管で時雨沢先生のカラーの方のあとがきと被っているというか、同じ年代なんだなとわかるのが。



今回も上々の出来であったキノの旅。
21巻。多いと言えば多いが、それ以上にほぼ年一でこれというのはもはや歴史である。
アニメも開始、SAOAGOもアニメ化決定。時雨沢先生はここからさらに羽ばたいていくか?
個人的には一つの大陸シリーズの新作かなんかやってほしいが。

なんにせよ時雨沢先生のこれからに更なる注目をしていきたい。

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  1. 2017/10/09(月) 06:25:33|
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ヤングジャンプ連載漫画「うらたろう」第50話(最終話)感想

うわっ!いきなり終わった!

まあ打ち切り案件?鬼もクソも無く様々な伏線を無視して終わる。私はこういう終わり方も結構ロックでいいかなとも思わなくもないが、何というか。
あいつどうなったのこいつどうなったアレ何だったのコレ何だったのとか言い出すともうどうにもこうにもだが、ともかくこの漫画は千代と温羅太郎の話であった、そしてそれに終わりは迎え、千代は老婆になるまで生き、温羅太郎は無事死ぬことが出来、子供まで授かった。大々ハッピーエンドだという構図だろう。



こういう結末は不本意ではあろうが(まさかこれが予定された終わりという訳はあるまい)、それはそれとしてヒトのエゴは誰が死のうが・どんな大義のある行いだろうが・あるいは世界=作品自体の終わりだろうが関係なく最も大事なモノである、とテーマを締めくくれた点で言えばそうそう悪くはない。

とはいえ惜しいといえば非常に惜しい。
歴史ものとして歴史的人物のキャラクター性は一々凄い良かったのだが、展開が暴走し過ぎてかいまいち十二分に活躍できずフェードアウトすることが多かった。
結果論だがこういう展開になるならば描かなくても良かった話も多い。

私としては漫画としてあり得ない暴走した展開は大好物ではあるのだが、一般受けなどはするはずもなし。
固定ファンは結構付いてきた感はあるが、やはりそれだけでは打ち切りの憂き目を逃れることは出来ない。

一応6巻。トラウマイスタよりは続いたとは言える。比較に意味はないが。

持つべき才能はまさに鬼才であるのは言うまでも無いので、それをコントロールする人間が必要だ、とでも言ってみようか。
編集が頑張るか原作付きでもするか。
読者が付いていけないのはやはり商業連載において独りよがりに過ぎる。速度を落とせとは言わないが、そうでないならばもう少し工夫がほしいといったところか。
私が偉そうな事を言ってもしゃあないが、まだまだ成長の余地があるともいえる。中山先生の次回作に今から期待したい。



うらたろうで一番好きなキャラは平教経かな。無限遠まで伸びてるように見える平行線を剣だと言い切る中山先生の度胸よ。
天皇もだいぶ好き。中々首ちょんぱされる天皇はいない。ギャル風なのも結構キテる。

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  1. 2017/09/28(木) 23:16:13|
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ニンジャスレイヤー第四部、勢力図を描いてみた※追記 勢力図更新

組織名鑑:暗黒メガコーポ群とその同盟関係 ダイハードテイルズ note
世界地図 白地図

ニンジャスレイヤー第4部「エイジ・オブ・マッポーカリプス」勢力図 ver1s
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いやー、冒頭の記事良かったね。設定厨の私はこれだけでご飯三杯余裕で食える。
ヨロシサンの現在など色々重要な世界観設定が並べられてるわけだが、暗黒メガコーポの本社要塞に営業本部などの所在なんかも載ってるではないか。
という訳で、所在を世界白地図に置けば勢力図が出来上がるという寸法だ。メガコーポごとに所在の明確さが違ってて面積で見るとおかしなことになるがどうせメルカトル図法なので気にしたところでどうにもなるまい。とりあえず位置感の把握程度に。

ヤナマンチは各所に営業部があるらしいが省略、スダチカワチはロシアとのことだがまさかロシア連邦の領土を持っているとは思わない(知らんが)のでヨーロッパロシアに。まああくまで本社があるってだけで領土というほどではないのだろうが。

本当はリアルニンジャの支配する領土やソウカイヤなんかも盛り込みたかったがそうすると結構変えなければならない。まあおいおいやろう。


こうしてみると、という訳でもないが、ヨロシサンの陣取っている位置が興味深い。
ヨロシサンは第一部から特別な暗黒メガコーポで、ニンジャスレイヤーという世界観を規定する一要素ですらあるわけだが、サイバーパンク的な世界観の中で一人だけ微妙にズレてバイオパンクをやってるという会社である。
色々やらかしまくってるわけだが、第三部でおおやらかししてネオサイタマから別大陸、冒頭の記事で説明されたが北米大陸へ逃亡し、そこから南極大陸へ本拠を移したといった具合だ。
北米東海岸、南極大陸、南米東部、南アフリカ。他のメガコーポがいない場所を優先的に支配してるという感じではあるが、どうにもこうにもこの辺りの土地柄は有名な古代文明の類などがない(南アフリカにはグレートジンバブエとかあるが。南米東部もアマゾン文明というのもあるにはある)。南極は普通人が住まない土地である。
神話の誰それは実はリアルニンジャだった、とかで話が進むことも多いニンジャスレイヤーだが、ヨロシサンはあえて避けているのか。単純にリアルニンジャが支配してるからメガコーポがないのか。
エメツ鉱石は第4部のキーアイテムでこれの産出地なんかを巡って暗黒メガコーポ同士紛争してたりする訳だが、話を追っていくとエメツは人間の精神活動だか文化活動だか何かに由来して発生するようなものらしい。
そうしてみると目ぼしい人間活動の少ない土地に本拠地を置くヨロシサンは不利ではないか、という想像も働くが、ヨロシサンの技術は第三部でも言われていたようにオヒガン由来ではないピュアテックであり、エメツもまた必須ではない。
他のメガコーポがエメツを追う間にヨロシサンは別のモノを追っているのではないか、それが南極での実験とやらでは、そういう風にも考えられる。第三部の最後、ヨロシサン本社で宇宙人との交信なんかを目指していた形跡なんかがあったが……
そういえば、サワタリは不純物の多いエメツを使ってバイオインゴッドの代わりになるモノを作ったらしいが、さて。


ヨロシサン関係はやはり謎めいており様々な展開が考えられる。あえて調停者という役割を担った目的なども気になる。
今後もヨロシサンには大注目である。

※追記
リアルニンジャなど追加
ニンジャスレイヤーAoM勢力図ver13s
クリックで拡大

こうして見ると世界各地に様々な組織が散らばっているものだ。ヨーロッパは流石に過密。イギリスなんか大変なことになってるし。
キョートについては4部時間軸でどうなってるのか十分に語られていないので省いた。ネオサイタマもそうだがやはり日本が作品中でも中心であり、日本が真ん中の地図を持ってきて正解である。まあニンジャスレイヤーの日本って大概な広さだから世界地図が正しいのかは知らんが。

サハにザイバツの現世での拠点があるようだが、あの辺り、基本良く知らないけど結構しっかり文明化されてるんだよね。
ロシアの膨大な領土はスカスカだという思い込みがあるせいかあまり意識しない場所だがちゃんと人の住む場所でありそこで人生を過ごす人も多い。
シトカもそうそう意識する場所でもないよね。第4部シーズン2ではシトカに向かうようだが……

地図を見て空いてる場所を見ていくと、西アフリカ、北欧、西アジア、中央アジア、東南アジア、それに中央アメリカといったところだろうか。
また作中で語られることがあるのだろうか。期待したい。

恐らく、第4部で「帝国」が本格的に動き出せばこの勢力図も大きく変わりそうだが……
今後もニンジャスレイヤーに注目である。

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  1. 2017/09/28(木) 01:40:01|
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