ネット世代の雑評論

主にネット上に散らばる各々の事象についての紹介、及び評論

この前noteでやってたニンジャスレイヤーイビルが面白すぎた件について

【ニンジャスレイヤーイビル:ワルサイタマ・ブロウナウト】 ダイハードテイルズ note
「ニンジャスレイヤーイビル:ワルサイタマ・ブロウナウト」 ニンジャスレイヤーwiki


noteのダイハードテイルズに月額課金しないと見れない奴だが面白すぎたので。

まあ、ニンジャスレイヤーのセルフパロディ的な話で登場人物が全員悪人だったらという世界な訳だがこれが本当に酷い。

フジキドもといワルキド、ニンジャスレイヤーイビルはかなり粗暴な性格で、全財産を競馬の本命につぎ込んで、それを投資と言い張りながら負けてそこらじゅうのものに当たる。
特に酷いシーンはソウカイヤもといコウカイヤのニンジャに顔が知られている訳だが、別にコウカイヤのニンジャを殺しまくってマークされているとかいう話では無くコウカイヤの湾岸倉庫からコーケイン(コカインか?)をくすねていたからで、その理由も「末端価格が高いからな。そんなカネ、払っていられるか」、つまり横流しとかですらなく自分で使う用だという始末である。

イーリアスもといイービアスは元男で精神的にも男だがワルサイタマ・テクノロジーで今は女の体にしているという、意図せぬTSだった本編と違い完全に趣味というのが中々アレ。おっぱいを揉ませるビッチ描写は良いとしてそれを片手間で揉むワルキドもアレ。

デッドムーンはゲトームーンに。何故か老人になっており異常なまでに話が長いがほぼほぼ無視される。
「明日の1億ドルより今日の1000ドルじゃ」は名言。


他にもロクな奴がいない訳だが、こうクソな悪人ばっかり揃えられると悲壮感も何も無くて素晴らしい。
なるほど全員が悪人ならばある意味で被害者はいない世界だという事なのかもしれない。
ワルキドも妻子の復讐だとかではなく自分のためだけに生きており、人生を楽しんでる感はフジキドよりもある。



悪人、モラルがない人間同士ならば同じ前提であるからフェアであるというか?
倫理観というのは不思議な概念であり、それに苦慮した挙句がAoMだというのがリリースノートを読むとわかるというか。創作において倫理は一つの重要な点なのだとわかった。
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  1. 2018/06/10(日) 05:12:02|
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面白い書名を紹介する 歴史書編

歴史書一覧 - Wikipedia


この前Twitterで「#美しいと思える小説のタイトル」なるハッシュタグが流行っていた。
そりゃもう美しい小説のタイトルなどいくらでも思いつく、というか、小説のタイトルは小説の文字列の中でも一番目につく顔と言える部分であり、一番練られてしかるべき部分でありそれが故に詩的で、面白く、カッコいい、美しい、そういったそれが多く目につく。
これは人を楽しませるために作られた小説だけに限らない。古代の書物、例えば歴史書の類だって書名は興味深いものが多い。

という訳で今回は世界、日本の歴史書から特筆すべきと思った書名を持つ物を紹介していく。
ではスタート。


春秋

中国の春秋時代の歴史書。凄まじいのは、春秋時代ってこの春秋が扱う時代だからそう名付けられたところ。
春秋時代とは

Wikipedia:春秋時代より引用
中国の時代区分の一つ。紀元前770年、周の幽王が犬戎に殺され洛邑(成周)へ都を移してから、晋が三国(韓、魏、趙)に分裂した紀元前403年までである。


春秋は儒教の最も重要とされる経書の分類、四書五経にも入っている。


元朝秘史

中世モンゴルの歴史書。秘史って自信満々なところがいいよね。元々はモンゴル語で書かれていたがそれは失われて漢字のそれだけ残っている。
チンギス・カンの一代記を中心にその族祖伝承、後継者オゴデイの治世の途中までが書かれている。


われらがタルタル人と呼びたるところのモンゴル人の歴史 (Historia Mongalorum quos nos Tartaros appellamus)

こういうクソ長く回りくどい書名は好感が持てる。
書名からわかる通り、ヨーロッパ側から見たモンゴル史である。ローマ教皇庁からモンゴルに派遣された修道士プラノ・カルピニによって書かれたラテン語の書物である。


シュメール王名表
バビロニア王名表
アッシリア王名表

古代メソポタミアの公式な王権の推移。王名表、King list、まさに王の名を書き連ねた書物だというのがよくわかる。
初期の王の在位期間が43200年間とか21000年間とかなってるのはご愛嬌。


諸使徒と諸王の歴史 (Ta'rīkh al-Rusul wa al-Mulūk)
征服誌(Kitāb al-Futūḥ)
黄金の牧場と宝石の鉱山(Murūj al-Dhahab wa Ma`ādin al-Jawāhir)
諸国家の経験(Tajārib al-Uman wa Ta`āqib al-Himam)
歴史における胸臆の安息と喜悦の表象(Rāḥat al-Ṣudūr va Āyat al-Surūr dar Tārīkh)
尊厳なる国事における尊厳なる命令(al-Avāmir al-`Alā'iyya fī al-Umūr al-al-`Alā'iyya)
世界征服者の歴史 (Tārīkh-i jahān-gushāī)
ヘラート市礼讃における極楽園 (Kitāb-i rauḍāt al-jannāt fī auṣāf-i madīnat al-Harāt)
尊厳なる系譜 (Mu'izz al-ansāb)
ザーヒル王伝抜萃国王美徳記 (Kitāb ḥasan al-manāqib al-muntaza'a min al-sīrat al-Ẓāhirīya)
日々年々の栄光、すなわちスルターン・マンスール王伝 (Tashrīf al-ayyām wa'l-'uṣūr fī sīrat al-sulṭān al-Malik al-Manṣūr)
輝ける星、エジプトとカイロの国王史 (Al-nujūm al-Ẓāhira fī mulūk Miṣr wa'l-Qāhira)
諸王国視察旅行記 (諸都市の諸王国に関する視覚の諸道)(Masālik al-abṣār fī mamālik al-amṣār)
諸預言者・諸王・諸カリフの行状における清浄なる庭園
伝記の伴侶(Ḥabīb al-Siyar)
天文学者長の歴史 (Ta'rīkh-i münejjim-bāshī)

やっぱイスラムはかっこいい書名が多い。なんか諸がゲシュタルト崩壊してきた。


歴史

古代ギリシャ、ヘロドトスの「歴史」。直球ど真ん中の書名。というか英語のhistoryという単語(というかヨーロッパの同語源の単語)はここから来てるんだっけ


ランゴバルド人の起源(Origo Gentis Langobardorum)
カール大帝伝(Vita Caroli Magni)
フランク王国年代記(Annales regni Francorum)
フランクの歴史の書(Liber Historiae Francorum)
メッス原初年代記(Annales Mettenses Priores)
皇帝ルドヴィクスの生涯(Vita Hludovici Imperatoris)

ゲルマン人の歴史書から。流石というかなんというか質実剛健の感がある。


ブリトン人の没落

いきなり没落しとる。


デンマーク人の事績
ヘイムスクリングラ
アイスランド人の書
植民の書

北欧の歴史書もかっこいいよなあ。書ってね。


ベーラ王の匿名の記録者による業績録

ハンガリー。いや原題はGesta Hungarorumで味気ないんだけどね。


原初年代記
上の方で似たようなの出したけどこれはキエフ・ルーシの。

Wikipedia:原初年代記より引用
過ぎし年月の物語(古ルーシ語:Повѣсть времяньныхъ лѣтъ;ウクライナ語:Повість врем'яних літ;ベラルーシ語:Аповесць мінулых часоў;ロシア語:Повесть временных лет)とも。


英語ではPrimary Chronicleとなる。
キリスト教以前の東スラブ人の歴史についての貴重な史料である。書いたのはキリスト教徒だけどね……


旅行記(イブン・バットゥータ)

それだけだと味気ないが、原題は「諸都市の新奇さと旅の驚異に関する観察者たちへの贈り物」、アラビア語でتحفة النظار في غرائب الأمصار وعجائب الأسفار‎ 、アルファベットでtuḥfat al-naẓār fī ġarāʾib al-ʾamṣār wa-ʿaǧāʾib al-ʾasfār,と書く。うーむ。イスラムである。


シリアの稲妻(サラーフ・アッディーン伝)

詩的だよね。コーランばっか読んでるとそうなるのか。


ペルー王国の発見と征服

簡潔にして冷酷で悲劇的。


臣連伴造国造百八十部并公民等本記

長い長い。聖徳太子と蘇我馬子によるもので天皇に対する豪族の奉仕についてのものらしいが散逸している。


藤氏家伝

藤氏、つまり藤原氏の初期の歴史。まあそのまんまではあるのだが。


日本国現報善悪霊異記

いわゆる日本霊異記。まあ歴史書というより説話集であるが。
仏教的な観点が押しつけがましくて良し。


古語拾遺

これもまあ神道の資料って感じではある。


尊卑分脈

正式名称は新編纂図本朝尊卑分脈系譜雑類要集。まあこれも系図集だが。
特に藤原氏や源氏の系図に詳しい。


本朝皇胤紹運録

これは天皇家の系図。足利政権下における北朝正統論に基づき書かれている(現在の見解では南朝が正統ということになる)。


類聚三代格

平安時代の法令集。


大鏡
今鏡
水鏡
増鏡

いわゆる鏡物。成立年代順で「だいこんみずまし」と覚える。だが扱う時代順では水鏡が一番早い時代である。
高齢の老人達の会話、回顧録という形なのが特徴。高い統一性を評価したい。
ちなみに吾妻鏡や後鑑は鏡物ではないが名前だけ踏襲している形である。


神皇正統記

皇位継承を中心とした歴史書で、南朝の正当性を訴えている。
色々あって皇国史観にも繋がる訳だが、この押し押しなタイトルがかっこよすぎたのも影響力の一因ではあるまいか。


大日本史

大。うむ。徳川光圀公が編纂を開始して水戸藩の事業として続けられ明治時代に完成した。日本の歴史書では珍しい紀伝体なのが特徴。
これが水戸学になり、尊王攘夷思想になり、最終的に幕府を打倒したことを考えると光圀なにやってんのという感じはかなりする。まあいわゆる水戸の副将軍として徳川政権下でナンバーワンになれない立場がそうさせたという話もあるが。



とりあえずこんなところで。
書名、タイトル。短いセンテンスだが、だからこそそこに強い詩想が駆け巡る時がある。
歴史書とて誰かが読むもので、それぞれに強い個性を与える書名は読者に強い印象を与え、内容の理解にも影響を与えるものだ。
何か本を書くならば書名には凝った方がいい。シンプルなものも良いものだけどね。ともかく考えることである。

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  1. 2018/05/27(日) 08:06:21|
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「彼とカレット。」全4巻読んだので軽く感想

彼とカレット。 - Wikipedia


同作者の「上野さんは不器用」が面白かったのと、ふたばで結構ネタにされてたので買って読んでみた。
結構面白かったのでちょっと感想を書く。


「彼とカレット。」は一人暮らしの男子大学生イケダのもとに家政婦ロボットとしてカレットが派遣されてくることから話は始まる。
見麗しい女性型ロボット(外見からは全くロボットとは思えない)カレットにイケダはセクハラを何度も行い、何度もカレットの怪力で制裁される。生活向上プロジェクトに当選したとのことだがカレットにまともな家事は出来ず、ほとんど居候のような生活を送ることになる。
その中で開発者のコバヤシや同じプロジェクトの当選者である女子高生ミヤ、そこに派遣されているロボットのコロン(女装美少年型)など様々な人物との関わりを描くフルカラー四コマ漫画である。


やはりキャラが良い。イケダの全方位セクハラの躊躇の無さは爽快感すらあるし、カレットの怠惰で飯ばかり食ってたまに変な遊びをすると思ったら無駄に真剣だったりするのも好みである。
まともそうに見えるミヤやコロンも大概であったり、イケダの大学のロボ研のメンバーも一癖も二癖ある人物ばかり。男キャラはコロン以外全員変態だし(コロンは女子にセクハラされる)。
ロボ研の副部長チカコの裏設定として姓はウエノであるらしい。なるほど作者別作品との関連性もある訳だ。

カレットに関してはそのぞんざいな言葉遣いもまた好きである。
基本無口なのだが口を開けば「おるぞ」とか「しろや」とか「お前」とか「クソ」とか「近寄んなや」とか、中々にナチュラルに暴言を吐く。
なんでもできるヒロインよりもむしろ何にもできないヒロインの方がある種好ましい場合もあるという事かもしれない。

ギャグとしては乾いたギャグが多く、下ネタその他について感情表現無くスピーディにツッコミが入る。そこに独特の間が感じられて面白さが累乗される。
全体的に、所謂「日常系」のスタイルを崩さないのにギャグは中々多く楽しみやすい。


入りやすく奥が深いとでも言おうか、理想的な日常系漫画とさえ言えるかも知れない。
これもまた氾濫した日常系の新たな形という事だろう。

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  1. 2018/05/20(日) 03:52:10|
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映画「レディ・プレイヤー1」見て、原作小説「ゲームウォーズ」上下巻も読んだので感想※ネタバレ注意

映画日本公式
ゲームウォーズ - Wikipedia

書いてたらネタバレでまくったので念のため注意しておく。





ツイッターで評判聞いて見にいったら滅茶苦茶面白かったのでパンフレットと原作小説まで買ってしまった。
つーかスピルバーグ作なのね。スタッフロールで初めて知ったぞ。
日本語名も表記ブレが死ぬほど多く出る類のそれであり(中黒をタイトルに使うのはよした方がいいしアラビア数字にしてしまったのも問題ではなかろうか)宣伝かなり失敗してない?私ならそのままアルファベットタイトルのままにしておくが。
これだけ面白かったらもっと評判になっててもいいはず。まあコラボしまくりなせいで宣伝も難しかったのかもしらんが。


レディ・プレイヤー1、原作ゲームウォーズは80年代を中心としたゲーム、映画、アニメなどの文化を大胆に取り扱った近未来SFである。まあ詳細は各自ググるなり映画館で見てくるなりしてほしいが、簡潔にあらすじを書くと

腐った未来の中で没入型MMOゲーム「OASIS」が世界中で流行っている世界、製作者兼運営会社経営者の遺言として、OASISの中にイースターエッグを隠した、三つの鍵を得て三つの扉を抜けて試練を超えてそれを手にしたものに株式含めた全財産を与える、というものであった。主人公ウェイド(プレイヤーとしての名はパーシヴァル)はライバルたちや敵対的買収をたくらむIOIのシクサーズを抑えてイースターエッグを手に入れられるか。

というお話、なのだがこの映画、原作小説の特色はそこではない。
何しろ実在のゲームや映画、特撮、小説やアニメのキャラ、固有名詞を余りに大量に使っているところだろう。
映画で最初に主人公ウェイドがOASISにログインする際に真っ先に見えたマインクラフトの世界とロゴを見た時、私は全身が痺れた。元ネタの数は数え上げるのも困難なほど。映画では版権の許可を取るのに数年掛かったと聞く。
一応、パンフレットを見ながら適当に羅列していくと、スターウォーズ、モンティ・パイソン、ハイランダー、キングコング、ガンダム、ゴジラ、バットマン、ストリートファイター、ATARI2600のアドベンチャー……
映画と原作小説の両方に出るのに限定してもまだまだある。原作はただ名前が出るのも含めればもはや留めがない。ダンジョンズ・オブ・ダゴラスなんか知らんし、東映版スパイダーマンのレオパルドンに主人公が乗って暴れるのもヤバい。
映画では敵のボスであるソレントがメカゴジラ(3式機龍)に乗って威風堂々とゴジラのテーマが流れるところを暴れまわる辺りは完全に「レディ・プレイヤー1」という作品が「ゴジラ」という作品に浸食されている感があり鳥肌が立った。そこで対峙するのが日系人俳優が演じるダイトウが乗るRX-78-2、ガンダムというのが凄まじい。ゴジラ対ガンダム。まあ割とあっけなくガンダムが時間制限で負けるのだが、原作では同じシーン(実は原作と映画ではいうほど同じようなシーンは無いのだが)では主人公ウェイドがベーターカプセルでウルトラマンに変身し、まさかの「ゴジラ対ウルトラマン」が実現し、あろうことかそのまま勝ってしまう(ショウトウのライディーンが左腕を落としていたのも大きいが)。まあこれが映画で出来なかったのはわかるところ。
なるほど80年代はある種黄金時代なのやもしれぬ。この時代にいわゆるナード、いわゆるオタクをやっていた人には刺さりまくる作品であり、そうでない人にも十二分以上に楽しめる作品であったと言えよう。出てくる作品全て知らないのなら別だが。


映画を見て気になったところとして白人主人公で、ヒロイン(アルテミス)とのロマンスがあり、黒人(エイチ)がバディとして活躍して、アジア人も日中合わせているというのが「いかにもハリウッド」だなあと思ってたが原作小説の時点で殆どそんなもんだったので別にいいことにした。原作では日中じゃなくて日本人二人だが。後、戦う女性というのを重視してかアルテミスの活躍も多い?
原作ではただのしったかぶりクソ野郎であるアイロックが映画ではウザくて魅力あるクソ野郎になってたのは良かったと言えよう。
原作ではかなりの長期間の話なのを映画ではかなりすぐ終わる感じにしたのもまあ媒体の違いと言えよう。



映画にするには困難なスケールを持った作品をハリウッドの資金力によってしっかり映画に収めている。
ハリウッド作品として大正解な作品でもあった。やはり出てくる作品全て知らなくても見に行くべきだし、知ってる作品が多ければ多いほどより楽しめる作品である。
とにかくお勧めしたい映画作品であった。そして原作はこのブログの読者のような方々にはぜひ読んでほしい作品であった。

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  1. 2018/05/03(木) 21:40:23|
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「ヒナまつり」14巻まで読んだので感想



ヒナまつり - Wikipedia


ヒナまつり。タイトル名はたまーに聞いていたが、ヤクザと超能力少女でギャグとかその辺の設定がちょっと引っかからなくてあまり詳しくは調べていなかったが、ニコニコでアニメ一話見たら結構面白かったし、ふたばでスレ立ってたので見てたら興味がわいてきたのでbookwalkerで1巻から14巻まで全部買って読んだら凄い良かったので感想を書く。bookwalkerで一巻から13巻まで20%引きだったけどbookwalkerも今後どうなんかね。なんかアプリ切り捨てていく予定らしいけど。
というかヒナまつり、ハルタでやってるのか。ハルタも奇妙な雑誌だよね。年10回刊とかいう。



で、ヒナまつり、どんな話かとごく簡単にいうと、

ヤクザの新田の家に超能力少女ヒナが現れる。最初は追い出そうとした新田だがなんやかんやでお互い助け合い、奇妙な親子のような形でヒナは新田の家に住むことになる。新田とヒナ、新田周りのヤクザやヒナが通う事になる学校の学友、未来からくるヒナの仲間の超能力者達、など周囲の人々とのおかしな交流を描くストーリー。

といった感じか。設定としては言うほど凝ってはいない。
この漫画の魅力はリアリティを保っているが故のギャグの爆発力、連載で紡がれるそれぞれのキャラ、台詞回しや間のキレの良さ、そんなところであろうか。やや言語化するのが難しいがストロングスタイルの日常系ギャグ漫画といったところだろうか。


主人公の片割れであるヒナは超能力が使える少女だが、まあこれを使って真面目に戦うなんて稀で大概が楽するためだとかロクな使い方をしていない。単独でヤクザの事務所を襲撃して全員のして組長を生け捕りにしたり、ビル丸ごと破壊したりと暴力的なパワーバランスでは作中で圧倒的。
しかし普段は無表情、無愛想、無口で横着。我儘でズボラで食べるか寝るか遊ぶかしかしていない。日常生活的に唯一取柄なのはメンタルの強さで落ち着いていると評されることも。
よく食べ、よく遊び、よく寝る。獣の類かと思いきや、味音痴のくせに高級食材が好きだったりPCゲームを快適にプレイするためにゲーミングPCを買ったりと、変に凝り性なところもある。
こんなんでも少しずつ成長が見受けられるのがまた良い。新田を初め周囲の人間への対応もバカなりに考えたりもする。

もう一方の主人公の片割れ、新田義史はインテリヤクザとして金融会社やコンサル会社を経営しているが、ヒナのおかげで組みを代表する武闘派だとか思われていたりもする。
ヒナとはうってかわって几帳面でマメな性格。ツッコミは激しいが先輩ヤクザ相手などでは心の中だけで突っ込んでたりも。ヒナの登場で家事一般を執り行い世話役みたくなっている。
骨董品の壺の趣味が度を越していたり、非常に人間味あふれるキャラでヒナに対してはかなり親子漫才感があるのが微笑ましい。

他にも中学生でバーテンダーをやってて高校で社長になってる三嶋瞳やら同じ超能力者でホームレスの境遇に陥りラーメン屋の老夫婦に拾われたアンズなど魅力的なキャラクターには事欠かない。
高品質なキャラとギャグ。なるほど成功するはずである。


ヒナまつりという作品において特記しておきたいところはヒナ中一時代から高一時代まで時間が飛んだところだろうか。
これによって作中の登場人物の深みが増したというか、過去が十分に描かれている分キャラクター、及びその関係性が複層的になってより面白くなっている感がある。
あまり、日常系に限らず、学校をまたぐような時代変化を行う作品は少ない。いや探せば多いが所謂日常系では良くて高校三年間、場合によれば延々と続くサザエさん時空に取り込まれていたりもする。
高校という楽園を描くことに主点を置くならばそれもまた正解だろうが、やはりキャラクターの人生を追っていくような作品もまた良いものである。
リアルタイムで幼稚園から大学あたりまで描く日常系とかないのだろうか?日常系作品のキャラの大学生活なんかもたまに興味がわくことがある。けいおんは大学編もあったが……



なんにせよ、ヒナまつり。アニメもやってるし、今から読み始めるのも悪くない頃合いであろう。
大いに笑えて、本当に泣ける。馬鹿馬鹿しくてもそれがヒトの人生である。

個人的には14巻最後の、ヒナがキャバクラで手品師めいたバイト(超能力を使っている)をして、シャンパンタワー製造機さんとか呼ばれている辺りが最高に好き。あんな生活能力の無さそうだったヒナがなんやかんや、チートは使っているもののちゃんと仕事をしている様は感慨深いし、アホくさいニックネームも新田が調子に乗って宴会でシャンパンタワーを頼んだ時のそれだというのがなんとも深い。

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  1. 2018/04/20(金) 01:30:01|
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